【首都圏サウナ通信員#20】池袋かるまる 4種の個性豊かなサウナ 6.3度衝撃の水風呂

05/09 10:00 au Webポータル

au Webポータル編集部員が首都圏のサウナをめぐる「首都圏サウナ通信員」。20回目は池袋にある「サウナ&ホテル かるまる池袋」だ。サウナ、水風呂とも4種あり、「関東最大級のサウナ施設」を自負。平日でも混雑を見せる随一の人気サウナは首都圏以外の愛好者からも一度は訪れたい場所として注目されている。(随時掲載)

池袋駅西口のビルに入る「かるまる」 au Webポータル編集部

サウナ&ホテル かるまる池袋

新宿、渋谷と並び日本を代表する繁華街として知られる池袋駅。「かるまる」はその西口にある。

東京メトロ副都心線の改札が近いC6出口を出て1分もかからない距離に、その人気サウナが入るビルが見えてきた。飲食店などの看板がにぎやかで、外観からはサウナ室や水風呂があるとは想像できない。

エレベーターで6階まで上がると、明るく落ち着いた雰囲気の受付フロアに到着だ。

館内着とタオルセットの入ったバッグを手に取って奥のロッカールームへと進み着替える。宿泊もできることからロッカールームはかなり広く、驚かされた。

館内着に着替えて必要なものを持ち9階のサウナフロアへと向かう。

個性的な4種のサウナ

9階の脱衣所にも小さなロッカーがあり、下着など必要なものを預けてから待ちに待った「かるまる」のサウナと対面だ。

シックな雰囲気の浴場にはたくさんのシャワースペースのほか、さまざまなタイプのお風呂がある。サウナ後の楽しみにとっておく。

全身を洗い清める間もサウナ室(サ室)が待ちきれないが、そこはマナー第一。必ず外界の汚れを流してからサ室に入る。

かるまるのサウナは「岩」「ケロ」「蒸」「薪」の4種で、それぞれかなり個性的だ。今回は岩サウナとケロサウナを味わってみる。

1分間隔 追い熱波に蒸される

まずは岩サウナだ。四角い部屋に5段構えの座面があり、その正面向いにサウナストーブが鎮座しサウナーを歓迎。アリーナのような迫力を感じた。

公称80度。体感温度を探るべく、一発目は真ん中の3段目に位置取る。

入って間もなく全身の毛穴を熱い空気が刺激する。汗がじんわりと染み出してから大粒となって滴り落ちるまで時間はかからなかった。

しばらくすると、アツアツのサウナストーンに水をかけ熱波を充満させる「オートロウリュ」が発動。蒸気を含んだ熱い風が背中をなで、ゆっくりと全身を包む。

1分ほどすると再びのオートロウリュ。熱気が収まる前の「追い熱波」が襲いかかってくる。「これはもはや我慢比べだ」と、自分自身に言い聞かせる。

その1分後には三度目の熱波タイム。

1分間隔で三度サウナーを蒸し上げるオートロウリュは、かるまるのハイライトの一つだ。

時間帯によっては6回連続の回もある。強靭な皮膚とメンタルを併せ持つサウナーは、ぜひ最上段の5段目で勝負に挑んでもらいたい。

北欧の小屋へワープ

2回戦はケロサウナへと向かう。

「ケロ」について、かるまるホームページでの説明によると、
「樹齢200年以上の欧州赤松が立ち枯れた大変稀少な木材で、断熱性に富み、美しい光沢を持つことから『木の宝石』と呼ばれ、芳醇な香りも魅力」

かるまる

と貴重な木材を用いた贅沢な造りのサ室になっているようだ。

実際に入室してみると、薄暗い室内はケロの香ばしい香りで満たされており、都会の喧噪とは程遠い、北欧の森の小屋にワープしたような気分にさせられる。

利用者自らサウナストーンに水をかけ熱波を発生させる「セルフロウリュ」も楽しめる。静寂の中に「ジュウゥゥゥワーッ」と水が蒸発する音だけが響き、脳内に届く。サウナーにとってこれ以上ないリラックスサウンドに、思わず顔がほころんだ。

温度計の針は90度を指していて、しっかり汗をかける熱さでありながら、苦しくならない心地よいセッティングだと感じた。

セルフロウリュで水をかけると、熱波がアロマの香りを乗せてサウナーを優しく包みこむ。10分ほどで足先までしっかり血がめぐった。

次は池袋名物の「稲妻」水風呂だ。

ケロサウナ Instagram「Sauna&Hotel かるまる池袋【公式】」(外部サイト)

6度台 異次元の水風呂

サウナ同様、水風呂も4種備えているが、やはり体感すべきは「サンダートルネード」だろう。

温度設定は10度以下の超低温で、ホームページ上でも「落雷にでもあったかのような衝撃」との一文が添えられている。

デジタルの水温表示を見てみると、これまで体験してきた水風呂史上最低の6.3度。未体験ゾーンへまさしく足を踏み入れてみると、意外にも首まで浸かるのはそれほど難しくなかった。

だが全身を冷やす早さはこれまでの水風呂とは段違いだ。「トルネード」とあるように、絶え間なく渦を巻く水流が余計に体感水温を下げる。あっという間に皮膚に氷が張りそうな感覚を覚えた。

「これ以上はよくない」

10秒も経たないうちに極寒から抜け出し、常温の世界へ戻った。アツアツ、超キンキンの過酷な温度環境を乗り越えた体はととのう準備万端だ。

横になれるタイプから腰掛けるタイプまで、さまざまあるととのいイスでの休憩は至福としか言いようがなかった。

水風呂はこのほか「やすらぎ(25度)」「昇天(33度)」「アクリルアヴァント(14度)」とバリエーション豊富。サンダートルネードの後に「やすらぎ」に入れば、水風呂の中でととのうこともできる。ぜひ体験してみてほしい。

かるまるは男性専用施設だが、月ごとにレディースデーも設けている。公式ツイッターで随時予約の案内が告知されるので、訪れたい女性サウナーはフォローをおすすめする。(普久原裕南)

お食事処のメニューも充実 au Webポータル編集部

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