【首都圏サウナ通信員#19】「コスパ最強」鶯谷・ひだまりの泉萩の湯 アツアツ銭湯サウナ

04/25 13:35 au Webポータル

au Webポータル編集部員が首都圏のサウナをめぐる「首都圏サウナ通信員」。19回目は「都内コスパ最強」の呼び声高い鶯谷駅最寄りの「ひだまりの泉萩の湯」だ。地元住民に愛され独特の魅力を持つ銭湯サウナは、巨大なスーパー銭湯やサウナ特化の施設ともまた違った楽しさがある。下町の銭湯サウナを楽しむべく、山手線へ乗り込んだ。(随時掲載)

鶯谷駅が最寄りの「ひだまりの泉萩の湯」 au Webポータル編集部

ひだまりの泉萩の湯

JR山手線と京浜東北線の各駅停車が停まる鶯谷駅で降り、北口を出て言問通りを渡って2分ほど歩くと萩の湯が入るビルが見えてきた。

町の銭湯と聞いて思い浮かぶ外観とは違い、地上9階建の大きな建物の1-4階に入っている。

5階から上が住居用のフロアとなっているようだ。サウナ好き、銭湯ラヴァーにとっては夢のような物件に憧れを抱きつつフロントに進む。

自動券売機で支払いを済ませ、スタッフから必要なものを受け取る。サウナ利用の場合は、料金支払い済みの目印となるバンドも手渡される。

まず驚いたのは料金の安さだ。2023年現在入浴料は大人500円。サウナの追加料金は平日が250円、土日祝でも300円だ。レンタルタオルセットは100円で、週末でもコミコミの入浴料は1000円を下回る。

物価高の中、サウナーに優しい料金設定で感動だ。

レストランのような広さの食事処もある au Webポータル編集部

「銭湯ラン」にも対応

上の階へと進み、男湯ののれんをくぐると脱衣場があるほか、ランナー専用のロッカーも設けてられていた。銭湯周辺をランニングし、走り終わったあとはお湯を楽しむ「銭湯ラン」にも対応しているとのこと。ランニング、ジョギングが趣味のサウナーも楽しめそうだ。

脱衣場は広く、ロッカーも多いので平日はだいぶゆとりをもって使うことができる。

洗面台にはドライヤーのほか、男性側にも化粧水や乳液が備え付けてあったので、手ぶらで気軽に訪れることができそうだ。

浴場入口前に給水器があり、訪ねた日はぽかぽかして暖かかったがしっかり冷えていたので、1セット済ませるごとの水分補給も捗りそうだ。必要なサウナグッズを手に入場だ。

アツアツ広々サウナ室

体を洗い清めてから、ビート板タイプのサウナマットを手にしサウナ室へと入る。

銭湯のサ室にしてはかなり広く、スーパー銭湯のサウナにも劣らない広さだ。横長で三段構えのところと二段のところがあり、正面にはテレビとサウナストーブがほぼ半々でサウナーに向かい合う形で鎮座している。

室内温度計は100度を指していた。まずは中段で1セット目に入る。ここでも十分に熱いと感じた。サウナストーンに水を吹きかけて熱い蒸気を発生させる「ロウリュ」こそないが、そんなことは気にならないぐらいしっかりと熱波が押し寄せる。

10分を超えると大粒の汗が全身を覆った。たまらず水風呂へと向かう。

2セット目は最上段で汗をかいた。体感温度は比較的高めで、サウナ未経験の人にとっては少しハードルが高いかもしれない。1段目から始めて一つずつ座り位置を上げていこう。

王道セッティングの水風呂

サウナ室を出てすぐ右側に水風呂がある。ここもサ室と同様、銭湯としては異例の大きさだ。一般的な銭湯だと水風呂はだいたい4人ほどでぎゅうぎゅうになることも多いが、萩の湯の水風呂は8人ぐらいまでは一斉に入っても十分な広さだと感じた。

広々とした湯船の中で足を伸ばして全身の熱気を冷ましていく。

水温計の表示は14-16度あたり。大多数のサウナーが支持する王道のセッティングだ。

1分ほどで体表面の粗熱が取れた。湯船から出て水気を拭き取りながら半露天の岩風呂にある外気浴スペースへと直行する。

優しい風に吹かれととのう

外気浴スペースの大きな窓は目隠しがされているものの大きく開け放たれており、優しい風が全身をなで、アツアツとキンキンを乗り越えたサウナーたちをととのいへと誘ってくれる。

外気浴スペースに7カ所、浴場の中にもととのいイスなど休憩できる場所が複数ある。サウナーが何よりも大事にする、水風呂直後のととのいゴールデンタイムを逃してしまうことは回避できそうだ。

外気浴で日頃の疲れやストレスといった毒気を抜いたら、炭酸泉で癒やされよう。比較的ぬるめのお湯に半身浴で15分程度つかると、全身がリラックスして心の底からホッとできる。

スーパー銭湯のようなスペックでありながら、1000円以下でサウナだけでなくお湯も存分に楽しめる萩の湯。「都内コスパ最強」の呼び名は伊達ではなかった。ぜひ多くの人に足を運んでもらいたい名銭湯だ。(普久原裕南)

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