【首都圏サウナ通信員#17】川崎ビッグ 高コスパな男のサウナ 飲みや食事も楽しもう

09/30 23:20 au Webポータル

au Webポータル編集部員が首都圏のサウナをめぐる「首都圏サウナ通信員」。17回目は名サウナや銭湯が多くそろう神奈川県川崎市にある「川崎ビッグ」を訪ねた。「男には 帰れない 夜がある…」のフレーズで知られる同店の広告看板からは、昭和の雰囲気がぷんぷん漂う。サウナや水風呂、浴場の使い心地はどうか。潜入した。(随時掲載)

JR川崎駅で目立つ「川崎ビッグ」の広告 au Webポータル編集部

川崎ビッグ

川崎を訪れたことがある男性サウナーなら、一度は目を奪われたことがあるだろう。それが「川崎ビッグ」の駅広告だ。

昭和感あふれる佇まいなのか?サウナや浴室など中は無骨な造りなんだろうか。どんな施設か見てみなければ――。

使命感にも似た思いを胸に、JR川崎駅へと降り立った。東口を出て地下街のアゼリアを右奥へと進み、36番出口から地上へと抜けて100mほど歩くと川崎ビッグに到着だ。

川崎駅近くにある川崎ビッグ au Webポータル編集部

24時間営業の同店。まずは受付で名前を記入し、利用料金を前払いする。カプセルホテルでもあるので宿泊も可能だが、サウナのみ利用の場合は3時間で1,100円と比較的お手頃だ。

ロッカーキーを受け取ったら地下へと進む。秘密基地に行くような気分になる。地下1階のロッカールームで身支度を整えたら、さらにもうワンフロア下へ。いよいよ浴場へと入場だ。

ロッカールームから浴場へと進み気づいたのが、いずれも地下にありながらどこも明るく、清潔感であふれていること。24時間営業だと、抜け落ちた毛などが目立つ施設もこれまであったが、川崎ビッグは浴室内もその他の場所も、隅々まで清掃が行き届いていた。

2種のサウナ お好み次第

お風呂は計7種あり、「二股温泉」や「ラドン風呂」など、効能にこだわった特色あるお湯が5つ。水風呂は15度ほどの低温と、25度ほどの常温の2つあり、冷たい水風呂が苦手な人もトライしやすい。サウナも高温と低温の2部屋あり、自分が好きな汗のかき方ができる。

川崎ビッグの特色となっているのが、浴室にあるテレビの多さだ。ほぼ全てのお風呂とサウナに、テレビが設置され楽しめるようになっている。静寂の中でお湯やサウナを楽しみたい場合は不向きだが、テレビが好きな人にとっては最高だ。

かけ湯やシャワーを浴びて全身を清め、汗をかくための準備を整えたら、まずは高温サウナに入室。温度計は95度以上を指しており、体の表面でしっかりとした熱さを感じることができた。何よりも熱さを重視するサウナーにはおすすめだ。中の造りは二段構えで6人ほどが座れる広さ。上段でも苦しい感じはなく、気持ち良く汗を流せた。

低温サウナは高温側に比べ広々としており、10人以上が同時に入っても余裕をもって汗をかけるスペースがある。温度表示は80度ほどだが、物足りなさは感じない。二段造りのベンチで上段だと心地良い熱さを感じられる。身体の芯に熱さが宿り、内側からじんわりと汗がにじみ出てくる感覚だ。

いずれも上段で、高温側では10分前後、低温側なら12分ほどが水風呂へ向かうグッドタイミングだと感じた。

水風呂でもととのえる

水風呂は2つのサウナ室の隣にあり、ととのうためには最適の動線だ。

15度の低温水風呂は、多くのサウナーに支持されるセッティングだろう。期待を裏切らない冷え具合で、火照った身体から一気に熱が抜けていき、心拍数も落ち着く。

1分ほど低温でしっかり冷やしたら、25度の常温側に移ってみる。冷たくもなく温かくもない、ゼロ感覚の水に包まれて、全身をリラックスさせれば水中でととのうことができた。

休憩用のイスも浴室内に複数あるほか、フルフラットになるデッキチェアも2つあるので好みに応じたととのい方を楽しめそうだ。

川崎ビッグの利用者やサウナーは、ひとりひとりがそれぞれのリズムで黙々とサウナやお湯を楽しんでおり、無骨な雰囲気があった。家族連れや学生グループなどが多い、にぎやかな雰囲気の施設が苦手というサウナーにおすすめしたい。

都会に疲れたら

ドリンクメニュー。お手頃価格だ au Webポータル編集部

汗を出して水風呂と休憩でととのったら、サウナの情報・クチコミサイトやSNSで評判となっているサ飯(サウナ飯)を楽しもう。

多くのサウナ施設では、ビールの生中で600円前後と比較的いいお値段だが、川崎ビッグは物価高で苦しい中でも390円と、われわれサラリーマンの懐にも優しい。

おつまみなどの食事類もシンプルに美味しく、仕事終わりに寄れば「ここで全てが完結してしまうな」と感じた。

どうしても帰りたくない夜。都会での闘いに疲れ、時には漂流するサウナーを、川崎ビッグは優しく迎え入れてくれる。(普久原裕南)

シンプルで美味しい川崎ビッグの料理 au Webポータル編集部

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