【首都圏サウナ通信員#16】カンデオホテルズ宇都宮へサウナ旅 キレのある熱波と天空でととのう

09/02 23:57 au Webポータル

au Webポータル編集部員が首都圏のサウナをめぐる「首都圏サウナ通信員」。16回目は初めての1泊2日のサウナ旅(サ旅)で栃木県宇都宮市へと向かった。今回滞在したのは2022年8月26日に開業した「カンデオホテルズ宇都宮」だ。JR宇都宮駅東口から直結とアクセスが良く、サウナもオートロウリュを導入するなど本格派だ。秋の行楽シーズンを控えるサウナーにとって、小旅行の有力な候補地になりそうだ。(随時掲載)

宇都宮駅東口にできた新施設「ウツノミヤテラス」にある「カンデオホテルズ宇都宮」 au Webポータル編集部

カンデオホテルズ宇都宮

渋谷からJRの快速で2時間弱。乗り換えなしで宇都宮駅に到着した。名物・餃子や名産のいちご「とちおとめ」で知られる北関東を代表するこの都市は、東洋経済新報社の「住みよさランキング」でも上位に入るなど、高い知名度と人気を誇っている。

今回訪れた「カンデオホテルズ宇都宮」は、JR宇都宮駅東口直結の新複合施設「ウツノミヤテラス」内にオープンした核テナントで、5階から14階に288室を備えている。

できたばかりとあって、ホテル内はどこも非常にきれいだ。高級感がありながらも開放的で居心地のいいフロントや各部屋。チェックインを済ませひと息つく。館内着に着替えサウナハットを手にしたら、早速サウナがある最上階の「天空のスパ(スカイスパ)」へと向かう。

落ち着いた雰囲気の客室 au Webポータル編集部

最適な動線の水風呂

脱衣場には給水器も設置 au Webポータル編集部

浴室前の脱衣スペースには給水器が設置されており、真夏日でもよく冷えていた。サウナーに欠かせない水分補給もバッチリだ。

浴室内へ歩を進めると、入り口を入ってすぐ左にサウナ室(サ室)、右側に水風呂があり、クールダウンに最適な動線となっている。

更に奥に進むと内風呂があり、温度表示は約42度と芯から温まることができる。その奥には露天風呂と外気浴スペースがあった。露天風呂は内風呂に比べ約1度低く、宇都宮市街を眼下に眺めながらのんびりお湯を楽しめそうだ。

下見を終えて、早速サ室へと向かう。オープン時点では1セットごとに取り替えられたり水で洗い流したりできるサウナマットはなかったので、気になる人はあらかじめ自前の物を持参しよう。

男性側サウナ室(右)の真向かいには水風呂 au Webポータル編集部

キレのあるサ室

木材に囲まれた真新しいサ室は、木のいい香りで満たされている。定員は8人(女性側定員6人)と小ぶりな造りだが、二段構えのベンチの向かいが大きな窓になっており、開放感があって気持ちいい。日が落ちてからは夜景がきれいだ。

まずは熱さをしっかり味わうため、上段に着席。温度計は92度を指していて比較的優しい熱さに感じたが、本領発揮はこの先だった。

熱せられたサウナストーンに水を吹きかけ蒸気を発生させることで、サ室内の体感温度を一気に上げる「オートロウリュ」が発動すると、まったく別のサ室のような熱さに。じんわり迫る熱波が全身を包むと、足のつま先まで一気に毛細血管が拡張する感覚だ。しかも、この熱さがしばらく持続する。熱めが好きな江戸っ子気質のサウナーにはたまらないセッティングだろう。厳選して導入したという、フィンランドに本社を構えるSAWO(サヴォー)社製のサウナストーブが遺憾なく実力を発揮している。

熱波好きにはたまらない、キレのあるサ室だった。10分も入れば十分汗だくになる。水風呂へと急行だ。

大きな窓があり開放的な雰囲気の男性側サウナ室 au Webポータル編集部

木に囲まれリラックスして汗がかける女性側サウナ室 au Webポータル編集部

女性はボディハグシャワーで冷水を

冷水を浴びて全身を冷やせる女性側の「ボディハグシャワー」 au Webポータル編集部

サ室を出てすぐ目の前にある水風呂。温度計は16度台中盤と、多くのサウナーが好むちょうどいいい冷たさに設定されていた。汗を流し落としてから全身を沈めると、体中の血流がゆっくりと落ち着いてくる。大人2人が入れば十分の広さなので、入水が重ならないようサ室を出るタイミングを計るか、待ちが発生してしまった場合には譲り合おう。

水風呂は、最初に入ってから約1時間半後の4セット目には、水温表示が18度台になっていた。まだオープンしたばかりということもあり、温度管理などは日が経つにつれ安定し落ち着いてくるだろう。

女性側は水風呂がない代わりに、全身に冷水を浴びることができる「ボディハグシャワー」が導入されている。また違ったクールダウンを楽しむことができそうだ。

1分から1分半ほど浸かれば、十分に粗熱は取れた。身体を拭きながら露天スペースへと直行だ。

優しい風と夜景でととのう

露天風呂とととのいイスがある外気浴スペース au Webポータル編集部

外気浴スペースではデッキイスに座って目を閉じると、涼しい宇都宮の風が優しく全身を包む。

カンデオホテルズの露天風呂スペースは、昼間の明るい時間帯も青空が広がり気持ちいいのはもちろんだが、特にオススメなのは日が落ちてからの時間帯だ。控えめな照明と街の夜景がマッチし、ナイトプールのような雰囲気がとてもオシャレで、一味違ったととのいを味わうことができる。

秋から冬にかけては外気浴でととのった後、冷たい風を感じながら露天風呂に入ると、心身とも一層癒やされそうだ。夏場でも夜には「サウナ→水風呂→外気浴→露天風呂」のサイクルが最高だった。

東京都心での日常を離れ、宇都宮でのんびり過ごす非日常。サウナーで良かった。

朝食で元気を

バラエティーに富んだ朝食ビュッフェのメニュー au Webポータル編集部

とちおとめを使ったデザートも au Webポータル編集部

朝風呂で芯から温まり体を起こしたら、カンデオ自慢の朝食ビュッフェを楽しもう。

「カンデオでしか楽しめないものを」とこだわり、和洋様々なバラエティに富んだ料理がズラッと並ぶ。朝食メニュー担当者によると、前日の深夜から仕込み始め、その土地の食材を取り入れることに力を入れるほか、野菜は新鮮なものを厳選し取り寄せており、ビジネスで連泊する人が毎日食べても飽きないような味付けやメニュー作りを工夫しているという。

実際に食べてみると、1泊では網羅するのは難しい品数の多さだった。朝から肉類など「ガッツリ系」を食べたい人、野菜などを中心にヘルシーな献立にしたい人の両方が楽しめるラインアップになっていた。この日は栃木が生産量日本一の「かんぴょう」の胡麻和えがあった。巻き寿司に使われる味の濃いものではなく、野菜の旨味や食感を感じられる優しい味わいで、朝食にピッタリだった。

汗をかいてととのい、ぐっすり安眠し、美味しい朝食を食べて心も体も元気をチャージ。サウナを組み込んだ小旅行は、あしたを頑張るために欠かせないものとなりそうだ。(普久原裕南)

新鮮な野菜を使ったサラダ au Webポータル編集部

厳選した食材を取り寄せている au Webポータル編集部

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