【首都圏サウナ通信員#3】熱波師との対戦を楽しむ 川崎「朝日湯源泉ゆいる」
12/30 22:00 au Webポータル
川崎の「朝日湯源泉ゆいる」 mediba編集部
首都圏サウナ通信員 川崎の名サウナへ
川崎駅からバスを利用。ゆいるのすぐ近くにバス停がある mediba編集部
朝日湯源泉ゆいる
小綺麗なフロントで受付を済ませ、上階の脱衣所へ進む。新しい設備が気持ち良く、準備を済ませたらさっそく浴場へと向かう。
ゆいる1階のレストラン。真新しく落ち着いた雰囲気だ mediba編集部
オートロウリュの本領
早る気持ちを抑え、まずはサウナ室に入場だ。
木材のいい香りがサウナーを迎えてくれる。12分計も完備。テレビはなく、自分の身体や心と静かに向き合うことができる。
ひな壇は2段で、下でも十分の熱気だ。温度計は102-104度あたりを指しているが、それほど苦しさを感じず、気持ちよく汗がかけた。
だが、本領発揮はオートロウリュが発動してからだ。水が一気にサウナストーンへ噴き付けられると、間髪置かず熱波が身体の正面、背面を挟み撃ちにする。オートロウリュが発動してから1分ほどは皮膚がジリジリと音立てるような感覚になるが、熱気の山場を越えるとカラッとした心地よさに変わる。人力でなくても熱波の魅力を十二分に味わえた。
水深150cm 立って浸かれる水風呂
水温は14度以下。およそ90度分の落差が、なんとも言えない爽快感を全身にもたらしてくれる。特徴的なのは水深だ。もっとも深いところは150cm。キンと冷えた水が首から下を一気に締め、羽衣をまとわせてくれる。
1時間ごとに登場 アウフギーサーと対戦
アウフギーサーの一人は「タオルを使った技に自信を持つ人もいるけど、自分はそういったことができないので力技です」と笑顔で語る。彼が用意したアロマ水を使い切るころには、サウナ室の中では筆者とアウフギーサーの1対1の「タイマン」となった。
不思議と「追い出されてなるものか」という闘争心が芽生える。アロマ水が空になり、熱波攻勢に耐えきった後は、少年漫画の主人公と宿敵の間に芽生える友情のようなものを感じた。
タイプの違うアウフギーサーと1時間ごとに対戦できるのも、ここゆいるの大きな魅力だ。
浴室入口前にあるアウフギースの予定表。平日だと21時まで毎時00分ごとにアウフギーサーと対戦できる mediba編集部
ととのいながらの「クールスイング」
外気浴スペースにはサウナーに人気の「インフィニティチェア」が2脚あるほか、浴室内にも腰掛けるタイプのととのいチェアが多くある。休憩場所には事欠かなかった。
またゆいるオリジナルのサービスとして、アウフギースが終わったあとは、ととのい中にアウフギーサーが涼風を扇いで送ってくれる「クールスイング」がある。
死闘を繰り広げたあと、互いの奮闘を労い合うかのような時間。ととのいはより深まった。
女性側も熱波をいつでも
女性側のサウナ室の温度は90度超と男性側に比べて優しい設定で、水風呂の水深は135cmと体格に合わせている。男女それぞれのサウナーに最大限満足してもらえるよう、至るところに工夫が施されている。
こだわり素材のサ飯
ゆいる内のレストランでビールとヘルシーな食を楽しむ mediba編集部
こだわりの素材を使った麻婆豆腐など、美味しい料理の数々。食事で訪れるだけでも十分満足感を味わうことができるだろう。厳選したキムチが乗った冷奴も味わい深く、ビールとの相性がぴったりだった。
アウフグースだけでなく、次来た時は何を食べるかもゆいるの楽しみの一つ。サウナが終わったころにちょうどお腹が空くようコンディショニングしたいところだ。
(普久原裕南)