【首都圏サウナ通信員#18】混まない月額制の激アツサウナが渋谷に オールドルーキーサウナ

01/03 15:42 au Webポータル

au Webポータル編集部員が首都圏のサウナをめぐる「首都圏サウナ通信員」。18回目は都内で店舗拡大を図る会員制の「オールドルーキーサウナ」だ。月額料金を支払えばととのいたいときにととのえる、通い放題のサブスクサウナ形式。「サウナに行きたい」と思っても、混雑具合が気になり気軽に行きづらくなってきた今日このごろ。早速会員登録し、オープン2店目の「渋谷忠犬ハチ公口店」へと向かった。(随時掲載)

オールドルーキーサウナ渋谷忠犬ハチ公口店が入るビル au Webポータル編集部

オールドルーキーサウナ

オールドルーキーサウナは2022年12月現在、六本木と渋谷の2店舗がプレオープンしており、23年春ごろ本オープンの予定となっている。22年12月には3店目の新宿駅新南口店がプレオープンした。

会員申し込みなどほとんどの手続きは公式HPを通じて行うほか、リアルタイムの入館者数もHP上で随時確認できるなど、サウナーにとってうれしいDXが図られている。

オープンして間もない渋谷店は、駅直結の複合施設「渋谷マークシティ」の一番近いエントランスから徒歩1分。1階にコンビニが入る雑居ビルの3階だ。外観からは会員制のサウナがあるとはとても思えない。

顔認証を通過し中に進むと、パウダールームと脱衣所がすぐある。明るい雰囲気の中に清潔感が充満していて気持ちいい。スマホを充電するためのポータブル電源が数個置かれており、無料で借りることができる。ととのっている間にフル充電できるので、とてもありがたい。

アメニティにはメンズに人気のスキンケアブランド「バルクオム」のソープ類や化粧水を備えていて、こだわりのある利用者にとっては嬉しい。

タオルやサウナハットなど必要なグッズを手にしたら、サウナがあるエリアに入場だ。

「絶対静寂」「談話」

設備は2種類のサウナ室と4人が入れる水風呂、5つのシャワーブース、ととのいスペースと、お湯や温泉はないサウナー特化型の尖った造りだ。

ビート板タイプのサウナマットを手にとって、まずはおしゃべり禁止の「絶対静寂サウナ室」に入る。三段づくりで、好きな熱さ次第で好みの座り位置を選ぶことができる。温度計の針は100度を上回っており、まずはどの程度の熱さか体感を確かめるため中段に陣取った。

2、3分ほどすると皮膚の表面にジリジリとした刺激を感じ、腕に汗がにじみ出て粒立った汗が目立ってきた。これまで経験してきた中でもかなり熱い部類だと感じた。

間もなく正面のサウナストーブがライトアップ。熱せられたストーンに水が吹きかけられて蒸気が発生すると送風機が稼働し、猛烈な熱波が襲いかかってくる。体を丸めてなんとか耐えきると、先に汗を流していたサウナーが続々と退出した。オートロウリュの「追い出し力」は、これまで経験した中で一番だ。この熱波タイムが5分ごとに催されるという、激アツ好きのサウナーにはたまらないセッティングだろう。

8分ほどすると「今すぐ出たい」と感じた。最上のととのいのため、もう1分なんとか粘り、限界ぎりぎりで水風呂へと駆け出す。

もう一つの「談話サウナ室」は三段構えの座り位置の左側にサウナストーブがあり、横から熱風が吹き付けてくるユニークな造りだ。名前通り会話OKだが、おしゃべりを楽しむ余裕はないと言っていいぐらい熱い。絶対静寂側に比べやや小ぶりなので、熱気がより隅々まで行き渡る印象。体調や気分によって2種のサウナを使い分けると良さそうだ。

Instagram「オールドルーキーサウナ【公式】」(外部サイト)

キンキン水風呂

水風呂は広々としているが、間仕切りがあり同時に4人が足を伸ばして入れる。

かけ湯で汗を落としてから足先で水温を確かめると、かなり冷たい。水温計はサウナ―から「グルシン」と呼ばれ愛される10度以下を指している。100度超の熱風を浴びてからキンキン1ケタの冷水は落差がエグい。肩まで浸かると体表面の熱気が一気に取り払われて、冷やされた血液が全身を駆け巡り、脳にはしびれが来る。

オールドルーキーの水風呂は、入る前に頭髪の汗もかけ湯でしっかり流せば、頭から潜ることも可能。禁止の施設も多い中でうれしい心遣いだ。

20秒前後つかればもう十分だと感じた。休憩スペースへと向かう。

自分が望むととのいをいつでも

休憩スペースは贅沢な設備だ。普通のデッキチェア6脚に加え、サウナ愛好者にもファンが多い「インフィ二ティチェア」タイプのととのいイスが9脚あり、混雑しがちでととのいイスが空くのを待つことも多い週末でも、心配することなく最高のととのいを味わえる。

サウナ人気が高まる今、平日でも利用者が増えてサウナへの入室待ちが発生したり、休憩や外気浴でのイスが空いていなかったりすることが増えた。会員制サウナは「サウナ-水風呂-休憩」の1セットを、自分のペースで確実に楽しめることが最大の利点だと感じた。

月額料金でいつでも好きな時間にととのうことができる。公私とも忙しいサウナーにとってオールドルーキーは、ホームサウナ選びの最適解になりそうだ。

もっとも新しい新宿駅新南口店では、これまでなかった男性ビジターの利用も始めた。気に入ったら会員募集中のいずれかの店舗に入会するのもアリだろう。

その新宿駅新南口店の紹介文にはこうある。

「本気を出したら誰も入ることができない熱さを実現」「冬場の朝は、もしかしたら、水風呂が凍ってる可能性があるので、氷を割るハンマーも常備させていただきます」

我が道を行くオールドルーキーサウナ。今後の進化が楽しみだ。(普久原裕南)

Instagram「オールドルーキーサウナ【公式】」(外部サイト)

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