暫定体制は5勝1敗で終了…イングランド暫定監督「昇格できたことは重要だった」

リー・カーズリー暫定監督

 U-21イングランド代表監督ながら、現在暫定的にA代表を率いているリー・カーズリー暫定監督が、最終戦となったアイルランド代表を振り返った。欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』がコメントを伝えている。

 UEFAネーションズリーグ(UNL)・リーグB・グループB2第6節が17日に行われ、イングランド代表とアイルランド代表が対戦。0-0で前半を折り返したものの、53分にハリー・ケインがPKを決めて先制すると、51分から数的有利に立ったことも影響し、56分にアンソニー・ゴードンが、58分にはコナー・ギャラガーが、76分にはジャロッド・ボーウェンが、79分にはテイラー・ハーウッド・ベリスが追加点を奪い、5-0で大勝。この結果、イングランド代表はリーグA復帰を決めている。

 ケイン以外の4選手が代表初ゴールを挙げて快勝した試合後、カーズリー暫定監督は「試合の立ち上がりは本当に良かった。相手は粘り強く、組織力があり、崩すのが難しいチームだった」と振り返りながら、次のように続けた。

「カウンター攻撃やセットプレーなどから彼らが危険になることはわかっていた。いつかはゴールを決めるチャンスが生まれると信じていたので、我慢するしかなかった。最初のゴールのタイミングは良かった。今夜は本当にいいプレーができたと思うし、見ていた素晴らしかったよ」

「ネーションズリーグで昇格できたことは重要だった。それが目標だったし、それに加えて、デビューを果たしてチームに加わった選手たちが多くいることがボーナスだと思う。それはトーマス(・トゥヘル新監督)の選択肢を広げたと思うけど、彼らにとっての課題はそこにとどまり続けることだ」

 なお、ガレス・サウスゲート前監督が退任し、後任探しが難航したことで、9月の活動から暫定的にA代表を率いてきたカーズリー暫定監督は、5勝1敗と好成績を残したものの、当初から決まっていた通りに今月の活動を最後にU-21の指揮官に戻る予定となっており、2025年1月1日からは新たにトゥヘル監督がイングランド代表を指揮することが決まっている。

 新しく就任するトゥヘル監督に何かアドバイスはあるかと聞かれたカーズリー暫定監督は「正直言って、彼レベルの監督には何も言う必要がないと思う。最終的にワールドカップで優勝するために、私だけではなく、他のスタッフたちもあらゆる方法で彼をサポートする必要がある」と新体制を支えていく意思を示した。

【ハイライト動画】イングランド代表vsアイルランド代表

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