暫定体制で初黒星のイングランド代表…カーズリー氏の正式就任の可能性は白紙に?

リー・カーズリー氏

 U-21イングランド代表監督ながら、現在暫定的にA代表を率いているリー・カーズリー氏が、自身の将来について言及した。10日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 UEFAネーションズリーグ(UNL)・リーグB・グループ2の第3節が10日に行われ、イングランド代表はギリシャ代表と対戦。49分にヴァンゲリス・パヴリディスに先制点を許すと、87分にはジュード・ベリンガムが同点弾を決めたものの、90+4分にパヴリディスに勝ち越しゴールを許し、1-2で敗れた。

 試合後、カーズリー氏は「今夜はおそらく2番手だった。残念だ。私たちは後退することになるだろうが、(13日の)フィンランド戦でうまく対応することが今は重要だ」と試合を振り返った。

 EURO2024で準優勝に終わったイングランド代表は、同大会終了後にガレス・サウスゲート前監督が辞任。後任探しが難航したなか、9月の活動から暫定的にカーズリー氏がA代表を率いているが、9月の活動は2戦2勝(4得点無失点)に終わったことから、正式にA代表指揮官に就任する可能性も噂されている。

 しかし、今回ギリシャ代表に敗れたことを受け、カーズリー氏は「最初に言ったように自分は就任も辞退もしていない。今の自分の立場に十分満足しているし、任務期間は明確で、私はそれに満足して自信を持っている」と語るにとどめ、次のように続けた。

「最初のキャンプの後、興奮しすぎたり、信じすぎたりすることは決してなかった。この仕事は主要大会で優勝するチャンスがあるという意味で、世界最高の仕事の一つであることは重々理解している。それは今も変わらない」

「最初の記者会見から何も変わっていない。素晴らしい仕事だ。U-21で素晴らしい仕事をすることができて幸運だったが、最初のキャンプで2試合とも好成績を収めても、私の野心は変わらなかった。次の3試合で全力を尽くすことが重要だ。上司たちのコミュニケーションについては本当に満足している」

 なお、改めて今後の予定について聞かれたカーズリー氏は「その点でも何も変わっていない。私の任務は3つのキャンプをこなして、その後引き継ぐことだった」と11月の活動まで暫定監督として率いる予定であることを明かした。

【ハイライト動画】イングランド代表vsギリシャ代表

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