子育て支援の「さくらさくプラス」女性の健康や生活の質を向上させる事業でM&Aを積極活用

M&Aで女性の健康や生活の質を向上させるフェムケア・フェムテック事業に本格参入した、子育て支援のさくらさくプラス<7097>が、同事業強化のため1カ月足らずで第二弾のM&Aに踏み切った。

同社は2024年9月4日に女性向けサプリメント販売のYELL(東京都千代田区)を子会社化したのに続き、同月30日に健康食品や衛生用品、化粧品などを製造販売するヌーバルデザイン(東京都千代田区)から、月経カップや周辺商品、潤滑ローションなどの事業を譲り受けた。

経済産業省の資料によると、フェムケア・フェムテック市場は、2019年に820億円だった世界の市場規模が、2025年には5兆5000億円に達すると予測されており、さくらさくプラスでは今後もフェムケア・フェムテック事業で、M&Aや自社開発を積極的に推進していくとしている。

共働きや子育て家庭を支援

YELLは、妊活、妊婦、産後などの女性をサポートするサプリメント「ママエール」を企画、販売している。ユーザーの評価は高く、この優れた商品を取り込むことで、さくらさくプラスのフェムケア・フェムテック事業を加速できると判断した。

一方、ヌーバルデザインは、月経カップやその周辺商品の「uhuluna(ウフルナ)」や、オーガニック成分を配合した潤滑ローションなどからなる「URUOU LAB (ウルオウ ラボ)」を展開しており、YELLが同事業を引き継ぐ。

さくらさくプラスは認可保育所の運営を中核に、子育て支援住宅や、食育・子育て支援カフェの運営、保育の研修やコンサルティングなど、共働き家族や子育て家庭を支援する事業を展開している。

同社では女性の社会進出が進む一方で、妊娠、出産、更年期などのライフステージで健康課題へのサポート体制が整っていない状況を踏まえ、フェムケア・フェムテック分野に参入し、事業を拡大することにした。

2024年7月期は24.3%の増収、2.46倍の営業増益を達成しており、2025年7月期も売上高は前年度比4.8%増の180億3700万円、営業利益は同16.4%増の9億200万円の増収営業増益を見込む。

さくらさくプラスの業績推移

2027/3は予想

文:M&A Online記者 松本亮一

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