「告発者潰しすべきでなかった」「誤り認めて謝罪を」維新・吉村共同代表、斎藤知事に伝達

職員へのパワハラ疑惑などを文書で告発された兵庫県の斎藤元彦知事について、令和3年の知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は26日、府庁で記者団に「権力を持つ知事として告発者つぶしはするべきではなかった」と述べた。同日午前に斎藤氏から電話で連絡があったといい、自身が伝えた内容を明らかにした。

吉村氏によると、この電話では斎藤氏に対し、これまでの県政改革を評価しつつも、自身の疑惑が記された告発文書を公益通報として扱わず、文書を作成した元県西播磨県民局長の男性を特定し、懲戒処分をした対応が誤っていたと指摘。「間違っていることを認めて謝罪すべきだ」と伝えたという。

告発文書に記載されたパワハラなどの疑惑については、県議会調査特別委員会(百条委員会)で一定、事実関係が明らかになったとの認識を示した。

この問題をめぐっては、県議会9月定例会開会初日の19日、全議員が斎藤氏に対する不信任決議案に賛成し可決。不信任可決後、知事は10日以内に議会を解散しなければ失職するため対応が注目されていたが、斎藤氏が26日、失職した上で出直し選挙に立候補する意向を周囲に伝えたことが明らかになった。斎藤氏は同日午後3時から記者会見を開き、正式に表明する。

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