“オレンジを隠す”だけでプロのように構えられる!? 入れごろ外しごろに強いプロファウンドパターとは?

オレンジの差し色が印象的なデザインのパター「プロファウンドパター」をご存知ですか? 構えた時に見える"オレンジを隠すだけ"で、プロ同様の正しいアライメントができるといいます。本当に「入れごろ外しごろ」に強いのか、試打しました。

「プロファウンドパター」の“オレンジを隠す”テクは国際特許

「プロファウンドパター」は米国・プロファウンドゴルフが展開するパターシリーズで、現在6モデルが日本で展開されています。

「HideOrange」テクノロジーは、構えた時にヘッドのオレンジ部分を隠すだけで性能を発揮できる

「HideOrange」テクノロジーは、構えた時にヘッドのオレンジ部分を隠すだけで性能を発揮できる

 最大の特長は国際特許「HideOrange」テクノロジーというアライメントインジケータシステムを採用していること。ヘッドの一部にデザインされているオレンジ色を視線から見えないようにアドレスすることで、プロと同じアライメントができるというなんとも合理的なパターです。

 パターは正しく構えられれば、カップインの確率は断然高まるものです。果たして、本当に「HideOrange」テクノロジーの効果はあるのでしょうか。

「プロファウンドパター」6モデルすべてに「HideOrange」テクノロジーのアライメントインジケータシステムが採用されている

「プロファウンドパター」6モデルすべてに「HideOrange」テクノロジーのアライメントインジケータシステムが採用されている

 今回は6モデルのひとつ、高MOI(慣性モーメント)ヘッドの第3世代のフラッグシップモデル「Ambition PRO(アンビションプロ)」パターを試打したいと思います。

“真っすぐ構える”が正確にできる

「入れごろ外しごろ」のパッティングに必要なのは、フェースを真っすぐ構えること。当たり前のことなのですが、パターにはロフトとライ角があり、3次元的に考えるとフェースをターゲットに真っすぐ向ける作業は簡単ではありません。

 ところが「HideOrange」テクノロジーを採用した「プロファウンドパター」で構えてみると、確かに“オレンジを隠す”だけでロフトどおりにフェースをターゲットに真っすぐ向けられることが分かります。

アドレス時に“オレンジを隠す”だけで、フェース面がターゲットに真っすぐ向く「HideOrange」システム

アドレス時に“オレンジを隠す”だけで、フェース面がターゲットに真っすぐ向く「HideOrange」システム

「3Dアライメントシステム」という謳い文句にウソはありませんでした。

 ゴルファーから見ると、アドレス時のパターヘッドはタテとヨコの2次元にしか見えません。しかしヘッドの厚みを利用してデザインされたオレンジを隠すことで、フェース面の向きだけでなくロフトとライ角も正しく合わせて構えられるのはシンプルかつ簡単。なるほど、よく思いついたなと考えさせられるデザインでした。

 なお試打した「Ambition PRO(アンビションプロ)」ですが、見た目の割にヘッド重量がやや重めの高MOI(慣性モーメント)ヘッド。CNCフェースによる滑らかな順回転で多少なら曲がるラインも消してくれて、浅めのライン読みで直線的にカップを狙えます。

アドレスの安心感がゴルファーに自信を与え距離感に集中できる

 アライメントだけを解決したからといって、すぐにパターが入るようになるわけではありません。しかし、正しく構えられているという安心感や自信が、確実にパッティングに好影響を与えるのも事実です。

方向性がいいパターはタッチに集中してストロークできるため、距離感も合ってくる

方向性がいいパターはタッチに集中してストロークできるため、距離感も合ってくる

 インサートフェースのパターほどではないものの、軟らかめの打感と順回転に転がしやすい「プロファウンドパター」は、長い距離でも小さい振り幅でストロークできるメリットがあります。

 方向性に優れているため、普段ロングパットを練習する機会が少ないアマチュアほど3パットのリスクが軽減できそうです。

 オレンジの差し色と合理的なヘッドデザインが特長の「プロファウンドパター」。革新的なデザインですが、実際に打ってみると意外とブレードパターを使っているような不思議な感覚でした。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。

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