職場仲間とのコミュニケーションが円滑になるかも!? 「社内ゴルフ部」立ち上げのススメ

「職場にゴルフ部があったらなぁ」と考えてことがあるゴルフ好きも多いはずです。そこで、実際に社内にゴルフ部を創部した企業に話を聞いてみました。

気軽にゴルフを始めるきっかけになる社内ゴルフ部

「職場の人とのゴルフ」にどんな印象を持っていますか? 現在のシニア世代は、会社に入ると上司からゴルフに誘われ少し辛い思いをしながらゴルフを覚える、というイメージの人が多いはずです。

 そんな経験もあり、最近は会社とは関係ない友人や家族とのゴルフを中心に楽しんでいる、という人も多いかと思います。

 しかし、企業の中には現在もゴルフを積極的に行っているところもあり、福利厚生や求人ページなどで「ゴルフ部」の活動実績を掲載している場合があります。

会社の「ゴルフ部」は一体どのような活動をしているのだろうか? 写真:PIXTA

会社の「ゴルフ部」は一体どのような活動をしているのだろうか? 写真:PIXTA

 では、会社の「ゴルフ部」とは一体どのような感じで活動しているのでしょうか。社内にゴルフ部を立ち上げたという株式会社アンドエーアイ代表取締役・西真央さんに話を聞いてみました。

 取材に協力頂いた株式会社アンドエーアイはAI活用事業やシステム開発を手掛ける企業。仕事上、黙々と作業することが多くよりコミュニケーションの場を増やしたいという思いでゴルフ部を立ち上げた、と代表取締役である西さんはいいます。

 活動に関しては特に活動日を決めているわけではなく週休3日という制度を活かし平日にラウンドに行っているとのことです。

 ラウンドに行く際のコース選びは部内でゴルフ歴の長い西さんが決めているそうです。

「ビギナーが多いので回りやすいコースを選んでいます。距離が短かったりフラットなコースや河川敷がビギナーにはラウンドしやすいと思います。ルールやマナーについても教えながら、社員にはとにかく楽しんでもらうことを心掛けています。もちろんスロープレーにならないようにも気をつけています」

 普段は同じ職場で顔を合わせていることもあり気軽に参加できるのが社内ゴルフ部のメリット。プレー中にルールやマナーで分かりづらいシーンに遭遇しても、気を使うことなく楽しみながらプレーしているそうです。

部員の目標は「とりあえず110を切る」

 部員のスコア目標について聞くと「とりあえず110を切ることですね。それを達成したらゴルフクラブやウエアにお金をかけよう、という雰囲気でやっています」と西さん。

 ビギナー部員は使っているクラブも「もらい物」が多いといいます。さらに最近は車を所有しない人が増えていることもあり、株式会社アンドエーアイのゴルフ部では時間を問わず利用できる「カーシェアリング」を移動手段として確保しているそうです。これなら、クラブや車を持っていなくても「ゴルフ部」に気軽に参加することができます。

 会社の代表取締役として取引先とゴルフに行くことはどこの会社でもある話です。西さんもそういった機会があるそうですが、「年齢が上の方だったり、上手な人もいるので緊張します」といいます。

 社外の緊張するゴルフをプレーする一方で、社内のゴルフ部でリラックスしたゴルフを楽しむことが「癒し」になっているそうです。

 大阪と東京にオフィスがある株式会社アンドエーアイ。「現在は大阪のメンバーのみですが今後は東京のオフィスで働いている社員ともゴルフ部の活動を行いゴルフが楽しめればいいかなと思っています」

会社にゴルフ部を作ってしまおう

 株式会社アンドエーアイのような「サークル的なゴルフ部」がある一方で、会社によっては学生ゴルフ部出身者を中心にして、企業対抗ゴルフトーナメントなどに参加しているような「体育会系ゴルフ部」もあります。

 どちらのスタイルであってもスポーツやレジャーを一緒に楽しむことで、職場では見ることができない新たな一面を確認できる大切な機会になっているようです。

 ゴルフを一緒にプレーすることが一緒に仕事をするうえでプラスに働くことがあるかもしれません。「ゴルフを始めてみたい」、「職場仲間とのコミュニケーションを増やしたい」という人は、思い切って会社にゴルフ部を創設してみてはいかがでしょうか。

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