女性ゴルファーのジレンマ…入浴後メイクやり直しは大変だけど“すっぴん”であいさつするのはマナー違反?
ラウンド終了してお風呂に入った後、すっぴんで目上の人や上司とクラブハウスでお別れの挨拶をするのはマナー違反になるのでしょうか?
「すっぴんは失礼」というのは過去の常識
ラウンド終了後はシャワーで汗を流し湯船に浸かってから帰宅するのが一般的です。男性ゴルファーの場合は、30分もあれば体を拭き新しい洋服に着替えてロビーに集合することができます。
しかし、女性ゴルファーの場合は、髪を乾かしたりメイクをし直したりと男性よりも多くの時間がかかりがちです。そのため、入浴後はスッピンで帰宅する人も少なくありません。
気心の知れた仲間同士のラウンドであれば問題ありませんが、上司や目上の人とのラウンドの場合、スッピンでお別れの挨拶をするのは、マナー違反になるのでしょうか? ワイズクオリティ株式会社に所属するマナー講師の小藤弓氏は以下のように話します。
「以前は“すっぴん”は失礼であり、メイクは『ビジネスマナー』の一つという考え方もありましたが、昨今ではジェンダーレスが当たり前になり、男性でもメイクをする人がいたり、女性でもメイクをしない人がいたりするので、一概にマナー違反とまでは言えません。ゴルフに限らず、自分らしく過ごせるスタイルを選ぶことがベストだと思います」
気になるのであればプレー終了後すぐに別れるのがオススメ
事前にメイク用品やスキンケア用品を準備する手間も発生するので、男性に比べて女性ゴルファーはゴルフ場で苦労することが多いようです。しかし小藤氏は、なるべく丁寧にお見送りをしたというイメージを付けたいのであれば、工夫をする必要があると話します。
「すっぴんはマナー違反とは言えませんが、今までしっかりメイクをした状態でプレーしていたにもかかわらず、入浴後にクラブハウスでお別れのあいさつをした際、いきなりすっぴんになっていたとなると、先方に手抜きしたと思われてしまう可能性はあります。本当に成功させたい接待ゴルフなどであれば、多少手間がかかってもメイクをした状態であいさつしたほうがスマートかもしれません」
「もしくは、私がオススメするのは18ホールを回り終えてクラブハウスに戻ってきたらカート付近であいさつをして解散してしまうことです。男性よりも女性のほうが入浴や着替えに時間がかかるので、相手を待たせてしまうことを避けることができますし、すっぴんのままクラブハウスを移動しても先方と顔を合わせることがないので、気兼ねなく帰宅することができます。その方が双方にとってもメリットがあると思うので、丁寧に伝えて了承をもらうのがベストです」
女性ゴルファーのなかには、お風呂に入らず着替えだけで済ませる人や入浴しても髪と顔は洗わないという人もいます。男性ゴルファーのなかには、「女性の帰り支度が遅い」と文句を言ってしまう人も少なくありませんが、こういった事情を把握しておくと、スマートな振る舞いができるはずです。
10/07 11:10
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