ボールの線を目標に合わせるとカップインの確率が下がる!? パットがもっと入るラインのイメージとは?

パッティングの際、自分で引いたりボールに印刷されているボールの線を打ち出し方向に合わせるゴルファーは多いでしょう。ただ、実はこの動作がパッティングの成功確率を下げている可能性があるそうです。JLPGAティーチングプロの岡本恵氏が解説します。

ボールの線がそもそもターゲットに向いていない

 パッティングの際、ボールに引かれた線を正確に打ち出し方向に合わせることが重要だと考えているゴルファーは少なくないでしょう。ところが、JLPGAティーチングプロの岡本恵氏によると、この動作こそがカップインの確率を下げている可能性もあるといいます。

ターゲットに真っすぐ向くことは大切だが…

ターゲットに真っすぐ向くことは大切だが…

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 ラウンドレッスンやプロアマなどでアマチュアゴルファーのプレーを見ていると、ボールの線をそもそも打ち出し方向に真っすぐ向けられていないゴルファーが多いといいます。目標に真っすぐ向いていなかったら、カップインの可能性が下がるのは当たり前です。

 実は細い線をターゲットにしっかり向けること自体が、細心の注意を払わないと難しいのです。見ていると、線が傾いてしまっていたりする人が圧倒的に多い。これでは線の入ったボールを使う意味がありません。

線があることでストロークがぎこちなくなる人も

 しっかりと線を目標方向に向けることができるゴルファーの中にも、「これでは逆効果では?」というゴルファーは少なくありません。せっかくターゲットに合わせた線に忠実に構えようとしすぎているのか、ボールを凝視しすぎてしまって、動きがぎこちなくなっているのです。

 こういう方は、あえて真っ白な部分を上にしたり、またはブランドのロゴなど、もう少しボンヤリしたものターゲットに合わせることをおすすめします。ターゲットをあまりにも明確にしすぎると力が入りやすくなります。逆にあいまいにすることで力が抜け、スムーズにストロークできます。

 ラインをイメージする時も、ターゲットラインの細い線でイメージするよりも、ボールの幅でカップまで転がる太い帯をイメージするようにしてください。その上で打ち出しの目標方向を明確にしてパッティングすると、スムーズなストロークで打ちやすくなります。

【解説】岡本恵

ツアー参戦経験もあるJLPGAティーチングプロの岡本恵氏

ツアー参戦経験もあるJLPGAティーチングプロの岡本恵氏

JLPGAティーチングプロ。ステップ・アップ・ツアー、アジアンツアーに参戦後、2009年よりティーチングプロとしてゴルフ練習場にて一般ゴルファーを指導。約15年の間に指導したアマチュアゴルファーは1000人以上。マナーやエチケットを守りつつも、楽しくゴルフしていただくのがモットー。現在は名古屋市の竜泉寺ゴルフ場にて指導を行なっている。

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