ティーショットの待ち時間が退屈すぎる…手持ち無沙汰でやってしまいがちなマナー違反とは?

ゴルフ場が混み合っている昨今、ホール間の待ち時間にマナー違反をしてしまうゴルファーが増えているようです。

バックティーで素振りやアプローチ練習…

 昨今はゴルフ場が混み合っていることもあり、カート内での待つ時間が増えてきています。とくにパー3など、比較的混みやすいホールのティーイングエリアでは、カートが数台詰まってしまうことも珍しくありません。

待ち時間に写真を撮る際も、シャッター音や話し声、服装などで前の組の集中力を削がないよう注意しましょう 写真:PIXTA

待ち時間に写真を撮る際も、シャッター音や話し声、服装などで前の組の集中力を削がないよう注意しましょう 写真:PIXTA

 待ち時間は談笑したり休憩したりする人がほとんどですが、あまりにも待ち時間が長いと退屈してしまうゴルファーもいます。手持ち無沙汰のあまり、他の組に迷惑がかかる行為をしてしまう人も一定数いるようです。ハリーゴルフスクール(東京都目黒区)を経営するレッスンプロのハリー石川氏は以下のように話します。

「最近では使用していないバックティーで素振りをするゴルファーをたまに見かけることがありますが、これはマナー違反です。レギュラーティーしか使用していなかったとしても、そのホールのティーイングエリア全体が前の組に使用権がありますし、そもそもプレーヤーが打つ方向の後方線上に立つことは推奨されていません。また、素振りの音が打つ人の邪魔になってしまったり、ダフって芝を傷つけたりする可能性もあるので控えるべきです」

「ほかにもスペースを見つけてはアプローチの練習をして時間を潰すゴルファーもいますが、同様にティーイングエリアを傷つける可能性があるのでマナー違反です。厳しいゴルフ場では注意されることもあるので気をつけましょう」

 待ち時間が長いと体が動きづらくなると感じる人は、素振りではなく邪魔にならない場所でストレッチをするのがオススメです。また、熱中症予防のため、水分補給をしたり冷やしたタオルで体を冷やしたりと、休憩する時間をつくることも大切です。

スロープレーを恐れるあまりカートを詰めすぎてしまう

 さらに石川氏は「とくにビギナーの場合、カートの停車位置や動かすタイミングを間違えている人が多いので注意したほうが良い」と話します。

「たとえば前の組が打とうとしているのに、カートを動かしてガチャガチャ音を立てながら近づいていくのはよくありません。ホールアウトした後は気が抜けてしまいがちですが、前の組の状況に配慮しながらカートを動かす必要があります。前の組のカートにベタ付きしすぎると、煽っていると勘違いされたり、話し声が聞こえやすくなったりするので、ある程度の間隔を保って駐車する必要があります。

「ほとんどのアマチュアがそうだと思いますが、他人に近くから自分のティーショットを見られるとプレッシャーを感じてしまうものです。そのため、基本的には前の組のプレーヤーの視界に入らない場所で、カートに座って待機することが推奨されます。またカート内での会話は無意識のうち声が大きくなってしまいがちですが、前の組のプレーヤーがセットアップに入ったときには、いったん話を中断する配慮が必要です」

 ビギナーのなかには、スロープレーに陥らないようにと焦るあまり、カートをベタ付けしてしまう人も多いようです。スタートホールの順番待ちや詰まりやすいパー3などで、前の組のカートに近づきすぎないように注意しましょう。

 ほかにも、カートの待ち時間にスマホでゲームをしたり、ゴルフのレッスン動画を見て時間を潰したりする人もいますが、音量には気を付ける必要があります。毎ホールの待ちでウンザリしても、最低限の節度ある行動を心掛けるようにしましょう。

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