山本好投でドジャース地区S突破 大谷無安打も「いいゲームだった」

地区シリーズパドレス戦の三回表、併殺で喜びを爆発させる山本由伸=小林一茂撮影

 大リーグは11日午後5時8分(日本時間12日午前9時8分)、ナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)の最終第5戦がロサンゼルスであり、ドジャースが2―0でパドレスを破って3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズに駒を進めた。

 先発した山本由伸は5回2安打無失点の好投で、ポストシーズン初勝利を挙げた。メッツとのリーグ優勝決定シリーズは7回戦制で、13日(同14日)にドジャースの本拠で始まる。

 大谷翔平は「1番・指名打者」で出場し、4打数無安打だった。パドレスのダルビッシュ有は七回途中77球で3安打の好投だったが一発に泣き、2失点で敗戦投手になった。

 ポストシーズンで日本人投手が先発で投げ合うのは、史上初めて。

 山本は「初回からしっかりストライクゾーンに投げられたので、いい投球につながったかなと思います」と振り返り、大谷は「本当に(山本)由伸は素晴らしい投球で。ブルペンも本当に素晴らしい。ロースコアだけど、勝ち切っていいゲームだった」と話した。

■試合詳細

 ドジャースの山本は一回、パドレス打線を三者凡退に抑える上々の立ち上がり。その裏、ダルビッシュもドジャース打線を無得点に抑えた。大谷との第1打席の対決は、スライダーで空振り三振だった。

 ドジャースは二回、K・ヘルナンデスのソロ本塁打で1点を先制。三回1死で大谷の第2打席が回ったが三飛で、またもダルビッシュに軍配が上がった。

 ドジャースは六回から継投に入った。山本は5回63球を投げて無失点と役割を果たした。第1戦で序盤に崩れた雪辱を果たす快投だった。

 大谷の第3打席は六回1死で、カーブに空振り三振。ダルビッシュとの通算対戦成績は、これで11打数1安打となった。

 ドジャースは七回1死からT・ヘルナンデスのソロ本塁打で1点を追加。ダルビッシュは次打者を右邪飛に打ち取ったところで降板した。七回途中77球、3安打の好投だったが、悔しい黒星になった。

 両チームは直近では2022年の地区シリーズも戦った。その時は、パドレスドジャースを3勝1敗で破っていた。

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