パーマー、昨夏のマンC退団を回想「チェルシーに行くつもりはなかった」

コール・パーマー

 チェルシーに所属しているイングランド代表MFコール・パーマーが、昨夏の移籍を振り返った。13日、イギリスメディア『スカイスポーツ』やイギリス紙『イブニング・スタンダード』などが伝えている。

 現在22歳のパーマーはマンチェスター出身でU-8からマンチェスター・シティの下部組織に所属。2019-20シーズンにはU-18チームをリーグとFAユース杯の2冠にチームを導くと、2020年9月にトップチームデビューを果たした。しかし、層が厚いトップチームでの出場機会はあまりなく、公式戦41試合の出場で、6ゴール2アシストを記録するにとどまった。

 そのような状況から、昨夏の移籍市場閉幕間際に追加オプションを含め、総額4500万ポンド(約89億円)と見られる移籍金でチェルシーへの完全移籍を決断。すぐにスタメンの座を掴み取ると、公式戦45試合出場で25ゴール15アシストをマークし、プレミアリーグでは最多の得点関与数を記録したほか、リーグ年間最優秀若手選手賞やチェルシー内での最優秀選手賞など数多くの個人賞を受賞した。

 そんなパーマーは『GQ』のインタビューで昨夏の移籍について聞かれると、「チェルシーに行くつもりはなかった。説得されたんだ」とコメント。誰に後押しされたのかという問いには代理人に向かって首を振りつつ、当時の状況を振り返った。

「自分が望むほどプレーできないのはわかっていた。若い年代の選手たちと一緒にイングランド代表のキャンプに行った時でさえ、毎週リーグ戦でプレーしている選手たちがいた。そして、周りを見渡して自分もリーグでプレーできると考えていた。プレーしていない時はイライラするからね」

 また、以前にはマンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、退団したパーマーが2年前から移籍を画策していたことも打ち明けられていたパーマーだが、「ただローン移籍をしたかっただけだよ」と完全移籍は考えていなかったことを強調しながら、チェルシー行きにゴーサインを出した後には両クラブが合意するのを待つ時間があったことも明かした。

「水曜日の午後、マンチェスター・シティでトレーニングしていたのを覚えている。ニュースでは『移籍金の合意を目指している』ことが報じられていた。だから、ボールが外に出る度にキットマンやドクターたちに移籍金の合意はもう済んだのかと聞いていたよ」

「(そのトレーニングの後に)多くの人に会って、自分が移籍すると言う機会はあまりなかった。ただ、自分の荷物をまとめなければならなかった。グループチャットにメッセージを送って、『すべてをありがとう。僕は行く』とだけ言った。それだけだったね」

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