バルサのフリック監督、“第2GK”ペーニャへの信頼を強調も…「どうするかはこれから」

ハンジ・フリック

 バルセロナを率いるハンジ・フリック監督が24日、翌日に控えたラ・リーガ第7節ヘタフェ戦の前日会見に出席し、注目が集まるGKのチームマネジメントについて語った。現地メディア『ムンド・デポルティーボ』がその様子を伝えている。

 バルセロナは23日、ドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの負傷を発表。22日に行われたラ・リーガ第6節ビジャレアル戦(○5-1)の前半途中に負傷したテア・シュテーゲンは、検査の結果、右膝の膝蓋腱を完全断裂したことが明かされた。同メディアによると、離脱期間は8カ月間から最大で1年間にも及ぶ見込みで、2024-25シーズン中の復帰は絶望的と見られている。

 キャプテンでもあり絶対的守護神の離脱を受け、『ムンド・デポルティーボ』は、既にフリック監督とデコSD(スポーツディレクター)との間で話し合いの場が設けられ、テア・シュテーゲンの穴を埋める新たなGKの獲得は必要との見解が一致したと報じた。無所属の状態が続くフリーのGKを即時獲得するか、冬の移籍市場まで待つかどうかは現時点では未定だが、遅かれ早かれ代役の確保に動く可能性が高いと見られている。

 このような状況のなか、フリック監督はヘタフェ戦の前日会見において、まずはスペイン人GKイニャキ・ペーニャへの信頼を強調。スペイン代表にも選出されたことのあるラ・マシア(バルセロナの育成組織)出身のGKは、ヘタフェ戦での出場が確実視されているが、次のような言葉でその姿勢を称賛した。

「ここまでのシーズン、イニャキはとてもよくやってくれている。彼はプロ意識が高く、日頃からハードなトレーニングを欠かさない。第2GKであるにもかかわらず、常に最高の状態を保ってくれているんだ。我々は彼を信頼している」

 一方で、フリック監督は代役を獲得する可能性も否定しなかった。「今のところ、プレッシャーは感じていないし、イニャキを本当に信頼している」とした上で、「どうするのかはこれからだ」と続け、ホセ・デ・ラ・フエンテGKコーチの意見にも耳を傾け、最善の策を探ると明かした。

「我々に用意された選択肢のなかから検討するつもりだ。まずはデ・ラ・フエンテと話をすることとなる。彼は長年ワールドクラスのGKを指導してきた。彼が最初の相談相手になるだろう。彼と話し合った上で、何ができるか考えていく」

 唯一のラ・リーガ6連勝を飾ったバルセロナは、25日にヘタフェをホームに迎える予定。キックオフの時点でテア・シュテーゲンが不在の試合は今季初となるが、ペーニャはチームを勝利へ導くパフォーマンスを見せられるだろうか。

【ハイライト動画】バルセロナはラ・リーガ開幕6連勝

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