「どういう選択をするか固まってきた」 兵庫県・斎藤知事が週内に進退表明の意向

兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題で、斎藤氏は24日、県議会が不信任決議を可決してから初めて登庁し、辞職・失職か議会解散の判断について、今週中に表明する意向を示した。同日朝、報道陣の取材に応じた。斎藤氏は今後の対応について「どういう選択をするか、だいぶ固まってきた」とした上で「苦しい胸の内はあるが、しっかり考えて決めたい」と説明。「これまでの思いとして4年間の任期を全うしたい」とも述べた。

斎藤氏は「世間的には鋼のメンタルといわれている面もあるようだが、本当に苦しい胸の内があったり、思い悩むことも多々あった」と自身の胸中を吐露。

19日の県議会での不信任決議の可決後、21~23日の3連休中に連日、報道番組に出演している意図について報道陣から問われると、「改革を続けたい。自分の県政に対する思いを伝えたい」と主張した。

斎藤氏の判断期限は29日に迫っている。斎藤氏が何らかの対応を決断した場合、記者会見で発表するとし、会見の日程について、「きちっと説明する場を設けたい。(今週中の)平日の間にできればいいと思う」と述べた。

総務省によると、知事不信任決議可決は記録が残る昭和41年以降、全国5例目で、解散を選べば初。解散後40日以内に県議選が行われ、改選後の議会で3分の2以上の議員が出席し過半数が賛成すれば失職する。辞職・失職したら50日以内に知事選が行われる。

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