2年前発売の「G430」アイアンがいまだに売れる理由とは? 同じ飛び系で今年発売の「G730」との違いを試打検証
インフルエンサーとして若い世代のゴルファーから人気のルイゴルフさんが、自分に合ったモデルを探す連載企画。サポートしてくれるのはギアに精通したゴルフライターとしてさまざまなゴルフメディアで活躍する鶴原弘高さんです。今回はピンのアイアン「G430」と今年発売された「G730」を試打して両者の違いを探ってみました。
「G730」は飛び系ながら高さが出る
インフルエンサーとして若い世代のゴルファーから絶大な人気を誇るルイゴルフ(大塚塁)さんは、インスタグラムのフォロワーが6万人を超えており、スコアを50日で100切りした方法は大きな話題になりました。
そんなルイゴルフさんが、ギアに精通したゴルフライターとしてさまざまなメディアで活躍する、ツルさんこと鶴原弘高さんと一緒に自分に合ったモデルを見つける連載企画。今回はピンのアイアン「G430」と今年発売された「G730」を打ち比べてみました。
ベストスコアは72で、ドライバーのヘッドスピードは45メートル/秒前後のルイゴルフさん。アイアンは“超飛び系”ともいえる「オノフ FF-247III」(7番アイアンでロフト25度)をつい最近まで愛用していました。ルイゴルフさんのような「飛び系アイアン好き」の人は、「G430」と「G730」にどんな印象を抱くのでしょうか。まずは「G730」から試してもらいます。
【鶴原さん】※以下【ツ】
ピンの「G730」は飛び系アイアンですが、中・上級者でも5番アイアンだけ使っている人も多いので、スイングスピードのある人との相性も悪くありません。
【ルイゴルフさん】※以下【ル】
もう飛び系アイアンは卒業したいと思っていたのですが、これは普通の飛び系アイアンと違いますね。打ち出しが高くて、打球が上がってくれます。
【ツ】7番アイアンのロフトは26.5度なので、完全に飛び系です。でも、7番アイアンでバックスピン量が5000回転を超えていました。ボールスピードで飛ばすというよりは、高弾道でビッグキャリーを出せるタイプの飛び系アイアンです。
【ル】打感もそれほどはじき系ではなかったです。ただ飛ぶだけではなくて、グリーンで止まる弾道をイメージできました。
【ツ】飛距離性能を高めているだけではなくて、方向性も重視しているのが「G730」の特徴です。ピンといえばドライバーもアイアンも曲がりを抑えられるのが魅力です。
「どちらかと言えば万人向けなのは『G430』」(鶴原さん)
次に打ったのは「G430」アイアン。2022年11月に発売されたモデルです。発売から約2年が経過しても、アイアンの売り上げランキングで常に上位にいる人気モデルです。
【ル】芯から外れたショットでもほとんどストレートボールになってくれますね。これはびっくりしました。
【ツ】ミスヒットしたときでもスピン量、ボールスピードがほとんど変わらないので、方向性も縦の距離感もほとんど変わっていないデータが出ています。それと7番アイアンでキャリーが160ヤードを超えていましたね。「G730」と比べると5ヤードほど落ちましたが、それでも十分な飛距離と言えます。
【ル】これだけ曲がらずに飛距離が出れば、コースで楽になりそうです。なによりミスショットに強いというのはアベレージゴルファーにとってうれしいポイントだと思います。
今回の試打結果を受けて、鶴原さんは「どちらかと言えば万人向けなのは『G430』だと思います。打感、飛距離、寛容性などトータルバランスが良いです」と評価しました。
一方の「G730」については「ストロングロフト設計でも高弾道を実現するために『G730』はソール幅を広くして、重心を深くしています。ネック形状はグースネック。だから、ボールがつかまらない人とか、振り遅れがちな人は『G730』との相性が良いかもしれません」と結論を示してくれました。
鶴原弘高 (つるはら・ひろたか)
大阪府出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフクラブ関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』 Instagram:@tsuruhara_hirotaka
ルイゴルフ(大塚塁/おおつか・るい)
愛知県出身。レッスン動画で若年層ゴルファーの支持を得る動画クリエイター。168のスコアからたった50日で100切りを達成したノウハウを伝えるインスタグラムのフォロワーは約6.5万人。現在は20代ゴルフコンペの企画運営などを行っている。
【取材協力】リバースゴルフスタジオ
東京都板橋区志村3丁目6-7 B1F
11/15 14:10
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