通算20勝の節目! 33歳・石川遼はアイアンを5番からに 「自分のヘッドスピードで恩恵があるのはユーティリティー」

「三井住友VISA太平洋マスターズ」で大会史上最多の4勝目を飾った石川遼(いしかわ・りょう)。そのセッティングを調べるとウェッジが3本とも新作「OPUS」になっていました。また、ここ数年の石川はアイアンを5番からにしています。

先週からウェッジはすべて「OPUS」に変更

三井住友VISA太平洋マスターズ」最終日最終ホールのバーディーで逆転優勝を飾った石川遼。節目の通算20勝、大会史上最多の4勝目となりました。

名器の誉れ高い「APEX UW」(22年モデル)を愛用する石川遼 写真:JGTOimages

名器の誉れ高い「APEX UW」(22年モデル)を愛用する石川遼 写真:JGTOimages

 18番パー5は1打目を3番ウッド、そして2打目を3番ユーティリティーで打って2オンに成功。ここ数年、石川はロフト19度とロフト23度のユーティリティーを使っています。その理由について次のように語っていました。

「2020年、21年に全米オープンとかメジャーに行ったときにユーティリティーの必要性を感じました。4番アイアンだと10ヤード転がってしまうところが、4番ユーティリティーだと4ヤードくらいで(ランが)収まってくれます。あとはラフからの信頼度ですね。自分のヘッドスピードでどちらのほうが恩恵があるかと考えるとユーティリティー」

 石川はもともとロングアイアンが好きな選手でした。19年までは3番アイアン、4番アイアンを使う試合もありました。しかし、21年以降はほとんどの試合で5番アイアンからのセッティングにしています。ユーティリティーとして使うようになったのは「APEX UW」(22年モデル)。世界ランキング2位のザンダー・シャウフェレなど、キャロウェイ契約のツアープロがこぞって使う名器です。

 前回の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」優勝からかわったのがウェッジです。6月の優勝では58度のSWだけを「OPUS」にしていましたが、「VISA太平洋」から50度、54度を「OPUS」にしてします。その成果については次のように話します。

「今週は使う機会が少なかった。今日(最終日)だと15番のセカンドとか、54度で打ったんですけど、1日1回くらいしか使う機会がなくて、データが少ない。来週は芝も変わるし、地面の硬さも変わるので、どういうパフォーマンスするのか楽しみです。バンスがあるウェッジなのでどれくらい影響するのか、いいほうに影響するのかどうなのか。来週次第かなと思います」

 賞金ランキング5位に浮上した石川遼。ウェッジがうまくハマれば逆転での賞金王も見えてきます。

2024 石川遼の最新セッティング

1W:キャロウェイ パラダイム Ai SMOKEトリプルダイヤモンド(ロフト/10.5度 ツアーAD GC)
3W:キャロウェイ パラダイム Ai SMOKE MAX(ロフト角/15度)
3U、4U:キャロウェイ APEX UW(ロフト角/19度、23度)
5I-PW:キャロウェイ APEX MB ツアーバージョン
GW、AW:キャロウェイ OPUSウェッジ Sグラインド(ロフト角/50、54度)
SW:キャロウェイ OPUSウェッジ Cグラインド(ロフト角/58度)
パター:オデッセイ ホワイトホット iX ♯9
ボール:キャロウェイ クロムツアーX

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