飛び系ボールでも柔らかい弾道が打てる!? キャロウェイの新ブランド「OPUS」ウェッジはアマチュアにもやさしい?
キャロウェイゴルフから新しいウェッジシリーズ「OPUS(オーパス)」が発売されました。ツアープレーヤーの声を反映させたヘッドシェイプを採用、スピン&コントロール性能を向上させています。アマチュアにも使えるモデルなのか、筒康博コーチに検証してもらいました。
19カ月をかけて完成させた「極上」モデルは4タイプから選べる
キャロウェイゴルフは長年人気だった「JAWS」シリーズに代わり新たに「OPUS(オーパス)」を発売しました。理由は、ウェッジの集大成ともいえる「極上」モデルを目指したこだわりとテクノロジーにあります。
ツアープレーヤーとの入念なコミュニケーションをもとに、約19カ月ものテストと改良の中で6番目に試作されたヘッドシェイプを採用。「JAWS RAW」と「JAWS FORGED」の中間的な丸みを持たせたリーディングエッジを持つ、ティアドロップ型のモデルとなっています。
ソールグラインドは従来のC、S、Wに加えてTグラインドをラインアップ。4グラインドとなってより細かなニーズにも対応できそうです。
また従来のウェッジよりさらに溝を2本増やし、新溝ルールの中で「鋭く狭い溝」を数多くフェース面に刻んだデザインに。ラフや濡れたライでもスピン量を増やし、高さを抑えコントロール性能を向上させています。
これがOPUSウェッジの特長ですが、問題はアマチュアでも正確に当たりやすくてロフトなりの距離や高さが出てくれるかどうかです。今回はアマチュア目線でOPUSウェッジの性能を探ってみました。
スピン量と操作性は高くソフトな打感で球筋がイメージできる
ツアープレーヤーの声を反映させた設計と聞くと、プロ・上級者向けの難しいウェッジというイメージを持つ人が多いかもしれません。
確かに「OPUS(オーパス)」ウェッジを構えてみると、非常に丸みの強いコンパクトなヘッドデザイン。うまい人が好む操作性の高さが伝わってきます。一方で2本増えた溝からは、スピンがしっかりかかりそうという安心感も見てとれます。
実際にフェアウェイとラフからアプローチをしてみると、普段のスピン量を把握していないゴルファーでも、軟鉄特有の打感の軟らかさが分かるはずです。球の飛び方もソフトで、フワッとしたショットが打ちやすかったのが強く印象に残りました。
またロフト48度から60度までどれも似た顔なので、どのロフトで打ってもグリーンに落ちてから止まるまでイメージが出しやすかったです。丸みの強いリーディングエッジはフェース向きが分かりづらいという人には構えにくいかもしれませんが、球の高さと距離感のイメージが出しやすいウェッジであることは間違いありません。
飛び系ボールでもグリーンで止まる
「OPUS(オーパス)」ウェッジは、ローバウンスのTグラインドを新たに加えてC、S、Wの全4グラインドのラインアップになりました。
ハイバンスの「W」でもソール幅に対して接地面積が小さく、抜けも抜群です。また最近のアイアンに合わせた様々なシャフトが選ぶことができ、カスタムオーダーでは細かいスペックに対応できます。
どのモデルでも、上から叩きつけるようなダウンブローでインパクトしなくても大丈夫。ユーティリティーで払い打つようなインパクトで、ボールをしっかり拾うことができます。
また、ウレタンカバーのツアーボールで打てばスピン性能を十二分に実感できますし、ディスタンス系ボールで打っても弾くような飛び方にはならずフワッとした柔らかいショットが可能。見た目の割に難しいスイングをしなくても、フェースに乗せて運ぶショットが打ちやすくなっています。
上級者にはフェースが開きやすく、タフなライでもスピンで寄せられると思います。それだけでなく、飛び系アイアンユーザーが使っても柔らかい球でグリーンに止められるのがOPUSウェッジの特長でした。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
10/24 12:10
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