ロッカールームが芝カスだらけ! シューズクリーナーを使わないゴルファーが増加傾向ってホント!?

ラウンド後には必ず行うゴルフシューズの清掃。その際、使用するのが「エアーシューズクリーナー」です。しかし、最近ゴルフを始めた人の中には、その存在自体を知らない人もいるそうです。

エアーシューズクリーナーの存在を知らない人が増えている?

 筆者は2年前にゴルフの練習場所をいわゆる打ちっぱなし練習場からインドアゴルフスタジオに移しました。きっかけはコロナ禍で打ちっぱなし練習場が混雑し、待ち時間が頻繁に発生するようになったからです。

 インドアゴルフスタジオは1日あたり1回1時間の利用となりますが、スマートフォンで打席の空き状況が確認でき、予約も取れるので待ち時間が発生しません。その代わり予約が取りづらいなどのデメリットが発生するかもしれないと警戒していたのですが、そのような不満は今のところ一切なく、快適に利用しています。

ゴルフ場には必ずある「エアーシューズクリーナー」。ラウンド後には必ず使用してシューズをキレイにするのがマナー

ゴルフ場には必ずある「エアーシューズクリーナー」。ラウンド後には必ず使用してシューズをキレイにするのがマナー

 ところが先日、そのインドアゴルフスタジオから次のようなメールが届きました。メールのタイトルは「靴裏の芝について」です。内容は「施設ご利用の際に芝や汚れたままの靴で入室され、施設内が著しく汚れていたとのご指摘を受けました。施設ご利用の際は事前に靴の清掃をお願い致します」とのことでした。

 これっておそらくゴルフ場でプレーした後にゴルフシューズの靴裏の汚れをエアーシューズクリーナーで落とさず、そのシューズをインドアゴルフスタジオでそのまま履いたのでしょう。

 このところインドアゴルフスタジオの施設内だけでなく、シューズが汚れたまま入室している人が増えている場所があります。それはゴルフ場のロッカールームです。

 ラウンドを終えてロッカールームに戻り、ゴルフシューズからスリッパに履き替えて浴室に向かう際、特定のロッカーの前のじゅうたんが著しく汚れているのを見かける機会が多くなりました。芝カスや砂粒が大量に散らばっており、エアーシューズクリーナーで汚れを落とさないままロッカーの前でシューズを履き替えたことが一目瞭然です。

 最初のうちは「あらまあ、この人、シューズの汚れを落とすのを忘れてロッカールームに入ってきちゃったよ。ゴルフ場のスタッフは掃除が大変だな」と思っていました。でも、あまりにも頻繁に見かけるので「もしかしたらエアーシューズクリーナーの存在自体を知らないゴルファーが増えているのかもしれない」と思うようになりました。

エアーシューズクリーナーが動かなくても気にしない人もいる

 そのように認識するきっかけとなった出来事がありました。あるゴルフ場で前半ハーフを終え、エアーシューズクリーナーで靴裏の汚れを落とそうとしたところ、エアーガンのレバーを握ってもエアーが出なかったことがありました。

 エアーシューズクリーナーは基本的に1組4人が同時に利用できるようにエアーガンが4台セットになっていますから、そのうちの1台が故障しているのかと思い、隣のエアーガンを使おうとしました。ところが、そのエアーガンもエアーが出ないのです。

 そこで初めて「もしかしたら主電源が入っていないのかもしれない」と気づきました。マスター室のスタッフに「エアーシューズクリーナーのエアーが出ないのですが、電源が入っていない可能性はありますか?」と聞いたところ、「あら、本当だ。今すぐ電源を入れますね」と迅速に対応してくださいました。

 でも、よくよく考えてみると、その日はトップスタートではありませんでした。つまり、筆者たちよりも先に前半ハーフのプレーを終えている人たちがいたはずです。その人たちは靴裏の汚れをどうやって取り除いたのでしょう。

 エアーシューズクリーナーを使おうとしたのにエアーが出なかったから諦めたのか、それとも使い忘れたのか、あるいは存在自体を知らないのか、いずれにしても靴裏の汚れを落とさないままクラブハウスの中に入ることに違和感を覚えないゴルファーがいることがハッキリと分かりました。

 筆者がゴルフを始めた25年前は、シューズの汚れを落とさないままクラブハウスに入ろうとしたら先輩から怒られましたが、今は先輩・後輩という間柄でゴルフ場に来ている人たちばかりではありません。友達同士でゴルフを始め、全員がビギナーであれば、エアーシューズクリーナーの存在を誰も知らない可能性すらあると感じています。

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