「日没でプレー中止」になることはほぼないって本当!? お得な“日没了承プラン”のメリットデメリットを聞いた

秋や冬のゴルフ場予約サイトには「日没了承」と書かれたプランがあることも多いですが、聞きなじみのない人も多いかもしれません。どのような予約プランなのでしょうか。

料金が安く設定されているのがメリット

 ゴルフ場予約サイトを見てみると「ハーフ」や「2サム」、「スループレー」などそれぞれのニーズに合わせたさまざまなプランが用意されています。

 その中に「日没了承」と呼ばれるプランがあるゴルフ場も存在しますが、どのようなものなのか詳しくわからないという人もいるのではないでしょうか。

最後の2〜3ホールがプレーできなくなる可能性があることに了承をもらって予約を受け付けるのが「日没了承プラン」写真:PIXTA

最後の2〜3ホールがプレーできなくなる可能性があることに了承をもらって予約を受け付けるのが「日没了承プラン」写真:PIXTA

 では、日没了承プランとは一体どのようなものなのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は以下のように話します。

「日没了承プランは、ゴルフ場が秋から冬にかけて限定して取り扱っている予約プランです。夏場は、18時くらいでも明るい場合が多いですが、反対に冬場は16時を過ぎるとかなり暗くなり、ナイター用の照明が設置されていないようなところではプレーに支障をきたすほど視界が悪くなってしまいます」

「なので日が短い期間中は、遅い時間のスタート組に『途中で日没を迎えて最後の2〜3ホールがプレーできなくなる可能性がある』ことに了承をもらって予約を受け付けるのが本プランの内容です」

 最後までプレーできない可能性を考えると、良いことがないように感じますが、なにかメリットはあるのでしょうか。

「以前は、途中でプレーの続行が不可能になる確率が高い時間にはスタートさせないのが大半のゴルフ場の方針でした。しかし空き時間が目立ってしまうのが欠点だったため、最近は収益をより上げられるように日没了承プランを取り入れているゴルフ場が増えています」

「混雑具合やその日の天候によっては最後のホールまで行けないことはあるものの、料金が安く設定されているのがメリットと言えるでしょう。ただし、最後の2〜3ホールがプレーできなかったとしても、そこからさらに割引や返金がなされることはないので注意が必要です」

日没時間から逆算して最後までプレーできるように調整している

 では、実際のところ日没了承プランで最後まで回り切れないことは頻繁にあるのでしょうか。全国でゴルフ場を運営する東急リゾーツ&ステイの広報担当者は以下のように話します。

「弊社のゴルフ場では、午後からのスタートで9ホールの日没了承プランを用意していますが、一般的にハーフのラウンド時間は2時間15分と言われているので、最終組のスタート時間も当日の日没時間から逆算して最後までプレーできるように調整しています」

「事前に途中で日没を迎えたらプレーを中止していただくようお断りを入れていますが、回り切れないというケースはほとんど発生していないのが現状です。なお、当プランは冬季限定ということもありますが、冬は夕方になると一気に冷え込みやすいのでニーズとしては高くもなく、低くもないと言えます」

 なかには、ハーフターンの時間を短めにしたり、プレーがスムーズに流れるようにコース上にスタッフを多めに派遣したりすることで、日没了承としながらも18ホールを完全に回りきってもらえるように努めているゴルフ場もあるようです。

 しかし、人手不足に苦しんでいるゴルフ場ではそのような対応は取れず、完走しきれないこともあるため、日没了承プランはゴルフ場からのお断りをしっかり理解してから予約するようにしましょう。

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