“初めてのコンペ幹事”何から手を付ければ… 無事終えるために必要なのは? どれくらい前から動けばいい?

ゴルフのトップシーズンが到来し、コンペを開催する機会も増えてきます。幹事に選ばれたら、一体どのような準備をすればいいのでしょうか。

開催日の1カ月前までには会場の予約を

 過ごしやすい気候になり、ゴルフコンペを企画することもあるかもしれません。幹事に指名されても、最初は何から手を付ければいいか分からないと思います。

トロフィーなどの手配も幹事の仕事 写真:PIXTA

トロフィーなどの手配も幹事の仕事 写真:PIXTA

 みんなが盛り上がるようなコンペを開催するためには、どのような準備が必要なのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

「まず、開催日をいつにするのか、どこのゴルフ場でコンペを行うのか決定します。考慮すべき点としては、参加者全員のアクセスが比較的容易な立地であることや、プレー代がリーズナブルで、賞品代も含めた参加費用が払いやすい点。景色を楽しみながらラウンドしてほしいなら、ロケーションも加味していくといいでしょう」

「次に、ある程度人数が集まったら仮押さえをしますが、人数が多少後から増えてもいいように、予想される組数にプラス1〜2組余裕を持たせて予約するのもコツだと思います」

「最終的に人数が確定し次第、ゴルフ場に正式に開催を決定した旨を連絡しますが、多くのプレー枠を必要とするため、キャンセル料が発生すると相当な負担になります。遅くとも、開催日の1カ月前までには済ませておくことをオススメします」

「参加人数が6組程度で済む場合は、全員1番ホールからスタートさせてもいいかもしれません。規模が大きくなる場合は1ループでラウンドすると、最初に上がった組は最終組が上がり切るまでの時間を持て余してしまいます。7〜8組以上の場合はアウトスタートとインスタートの2ループ制でティータイム(スタート枠)を取ってもらうと、タイムパフォーマンスの優れたスマートなコンペになるでしょう」

 幹事自身もプレーヤーの一人となって回るのであれば、ラウンド後速やかに表彰式やパーティーの準備をするためにも、最初のほうの組に入ってスタートするのが無難です。

 組み合わせを考えていくなかで、「仲が良いからこの人と一緒に回りたい」などのリクエストがあれば、要望に応えたほうが参加者も楽しいはずです。反対に「AさんとBさんはあまり仲が良くない」というような場合は、できるだけ両者を離してあげるのが幹事としてのマナーといえるでしょう。

 ちなみに、プレー代と別途で一人あたりに支払ってもらう参加費は2000〜5000円程度が相場。ここから賞品代と、表彰式を催す場合はパーティー代を捻出する必要があります。

 賞品の種類は、優勝以外にも「ニアピン賞」「ドラコン賞」「ブービー賞」といった定番の賞はもちろん、日付にちなむなど、まんべんなく「飛び賞」を設けるなどすると、スキルにあまり自信がない人でも狙いやすくなり、多くの参加者が楽しめます。

当日はスタート時間の1時間半〜2時間前には会場に到着

 では、コンペの当日になったら幹事はどうすればいいのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。

「幹事は、コンペの開催責任者としてスタート時間の1時間半〜2時間前には会場に到着しておく必要があるでしょう。ゴルフ場のスタッフと協力してコンペ専用の受付カウンターを用意したり、開会式や閉会式を行う部屋を準備し、テーブルの上に賞品を並べたりします」

「参加者が集まってきたら、カウンターに誘導して受付の手続きをしてもらうと同時に費用を徴収します。開会式では、簡単な挨拶をした後にローカルルールや競技上の注意事項、どんな方式でプレーを進めていくのかを説明します」

「腕前は人によってバラバラだと思うので、『ぺリア』や『ダブルぺリア』のような方式であれば、ゲーム性が増したりビギナーでも楽しめるはずです。参加者がローカルルールの内容をいつでも確認できるよう、しおりを事前に作成して開会式のタイミングで配っておくのもいいでしょう」

  全員のラウンドが終了したら、スコアカードを集めて採用した方式にのっとって集計をしますが、依頼をすればゴルフ場が全員分のスコアを集計してくれることもあります。順位の確定後には表彰式を執り行い、優勝や準優勝、そのほかの賞もあれば該当する人に賞品を渡していき、最後は乾杯や閉会の言葉で締めくくる、というのがおおまかな流れです。

 参加者の中には、ゴルフ歴の長い上級者のほかにも、プレーの経験がほとんどないようなビギナーがいる場合もあります。コンペが全員にとって最高の思い出となるよう、幹事に選ばれたら最大限のおもてなしを目指せるようにしましょう。

ジャンルで探す