「プロギアのアイアンって実際どうなの?」 新作の「04」を旧モデル2機種と試打比較! ツルさん・ルイ君の新作ギア選び

若い世代のゴルファーから人気のインフルエンサー・ルイゴルフさんが、ギアに精通したゴルフライター鶴原弘高さんとベストクラブを見つける連載企画。今回はプロギアから新しく発売される「PRGR 04 IRON」を、すでに発売中の「03」「05」と比較して試打してみました。

「PRGR IRONs」の3機種を試打比較

 インフルエンサーとして若い世代のゴルファーから人気のあるルイゴルフ(大塚塁)さんは、インスタグラムのフォロワーが6万人を超えており、スコアを50日で100切りした方法は大きな話題になりました。

 そんなルイゴルフさんが、最新クラブから自分に合ったモデルを探す連載企画。サポートしてくれるのはギアに精通したゴルフライターとしてさまざまなゴルフメディアで活躍する、ツルさんこと鶴原弘高(つるはら・ひろたか)さんです。今回はプロギアの新作「PRGR 04 IRON」をすでに発売中の「PRGR 03」「PRGR 05」と比較して打ってみました。

プロギアのアイアンを試打したルイゴルフさん(左)と鶴原さん(右)

プロギアのアイアンを試打したルイゴルフさん(左)と鶴原さん(右)

 あまりプロギアのアイアンを打ったことがないというルイゴルフさん。まずはその特徴を鶴原さんに聞いてみました。

【鶴原さん】※以下【ツ】
 プロギアは、すごく挑戦的なメーカーです。かつては「エッグアイアン」と呼ばれる、飛び系アイアンのパイオニア的なモデルを発売して話題になりました。

【ルイゴルフさん】※以下【ル】
 飛び系アイアンはすごく気になります。

【ツ】今回用意した3機種は「PRGR IRONs」というプロギアのフラッグシップアイアンブランドです。まずはその中でも飛び系の「PRGR 03」を打ってみてください。
 
 2022年に発売された「PRGR 03」(※以下「03」)は同シリーズで最も飛距離性能が高いアイアンとしてロングセラーを記録しています。

【ル】これ本当に7番アイアンですか? かなりロフトが立っていて、クラブも長く感じます。

【ツ】ロフト角は7番アイアンで26度です。長さも38インチ(純正のカーボンシャフト装着時)あるので、7番アイアンとしては長めです。

【ル】でも、一般的な飛び系アイアンと比較するとスッキリしていて構えやすいです。ロフトは立っていますが、そこまでヘッドが大きくは感じないです。

【ツ】飛距離はどうでしたか?

【ル】すごく飛びます! 高さが出ることに驚きました。

【ツ】スピン量も5000回転を超えているので、ユーティリティーみたいな弾道ではなく、アイアンらしい球筋です。

【ル】かなり気に入りました。

「PRGR 05」はヘッドスピードが40メートル/秒未満の人にオススメ

 次に試打をしたのが「PRGR 05」(※以下「05」)です。シリーズ内で最もソール幅が広く、低重心設計を追求したアイアンとなります。

PRGRのアイアン3種を試打する様子

PRGRのアイアン3種を試打する様子

【ル】これは、とにかく打球が上がりますね。むしろ上がりすぎているような…。

【ツ】ルイゴルフさんのようなヘッドスピードが45メートル/秒以上のゴルファーにはやはり合わなかったですね。「05」はヘッドスピードが40メートル/秒前後かむしろ40メートル/秒未満の人に適しています。

【ル】このカーボンシャフトも、しなりが大きすぎて戻ってこない感覚でした。(※「05」はカーボンシャフトのみの展開)

鶴原さん「短いアイアンが好きなら『PRGR 04 IRON』がオススメ」

 そして最後に打ったのが、新作の「PRGR 04 IRON」(※以下「04」)です。

今回試打したプロギアのアイアン。右から「04」「03」「05」

今回試打したプロギアのアイアン。右から「04」「03」「05」

【ル】形状がスッキリしていて構えやすいですし、飛距離も出ますね。「03」に似ているけど、さらに振りやすい気がしました。

【ツ】「03」よりも0.75インチ短い(純正のスチールシャフトでの比較)ので、打点が安定すると思います。

【ル】飛距離は「03」ほど出ませんでしたが、高弾道のボールが出ました。

【ツ】方向もそろっていて同じ球が出ていましたね。「04」は、わかりやすく言えば「03」と「05」をミックスしたようなアイアン。「03」の飛距離性能に「05」の寛容性をプラスしています。

【ル】バックフェースの形状が斬新ですね。

【ツ】こういうところがプロギアらしいですね。

 バックフェースには、新形状「オーバル・キャビティ・デザイン」を採用。継ぎ目のない構造で重量配分を最適化して重心を低く、深くして、慣性モーメントを大きくしています。

 3モデルを打ち比べた感想をルイゴルフさんに聞いてみました。

【ル】僕は飛ぶアイアンが好きなので「03」が一番魅力的でした。飛び系なのに顔が良いですし、打感も良く、長さもそれほど気にならなかったです。「05」はちょっと物足りない感じがして、シャフトも柔らかく感じましたし、芯に当たっても打球が上がりすぎて飛距離をロスしてしまいました。「04」はちょうど良い感じで、振りやすかったです。飛距離も形状も弾道も打感も平均点が高いアイアンでした。

【ツ】長いアイアンに抵抗がないなら「03」でもいいと思いますが、私のように短いアイアンが好きなら「04」はオススメです。「03」は人気もありますが、5番アイアンはロフトが21度とハードな設計なので打球を上げるのが厳しくなる人も多いと思います。ミドルアイアンでも落下角度を40度以上にしたいなら「04」の方がオススメです。「05」はボールが上がりやすいし、つかまりもいいので、ヘッドスピードに自信がない人ほど相性が良いです。シニアゴルファーにピッタリだと思います。

鶴原弘高 (つるはら・ひろたか)

大阪府出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフクラブ関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』 Instagram:@tsuruhara_hirotaka

ルイゴルフ(大塚塁/おおつか・るい)

愛知県出身。レッスン動画で若年層ゴルファーの支持を得る動画クリエイター。168のスコアからたった50日で100切りを達成したノウハウを伝えるインスタグラムのフォロワーは約6.5万人。現在は20代ゴルフコンペの企画運営などを行っている。

【取材協力】リバースゴルフスタジオ
東京都板橋区志村3丁目6-7 B1F

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