「UTは苦手」という人ほど打ちやすい!? ミズノ「JPX FLI-HI」がアイアン感覚で簡単に打てる理由とは?

ミズノから9月13日に発売されるユーティリティー「JPX FLI-HI」。ユーティリティーが苦手な人でもアイアン感覚で打てるということなので、早速ゴルフイラストレーターの野村タケオさんにコースに持ち込んで試打してもらいました。

短くても飛距離ロスを最小限にする機能が満載

 みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。みなさんはロングアイアン打ててますか? 最近のアイアンはストロングロフト化しているということもあって、5番や6番アイアンでしっかりと高さと距離を出せている人は少ないんじゃないでしょうか。

 でも、それぐらいの距離ってラウンドのときにかなり大事だったりします。そこで活躍してくれるのがUT(ユーティリティー)です。

 しかしUTを苦手いしてる人も多いと思います。でもミズノの新しいUTがかなり打ちやすいってウワサです。ということで、9月13日の発売前にコースで使い勝手を試してきました。

アイアン感覚で打てるというミズノのユーティリティー「JPX FLI-HI」をゴルフイラストレーターの野村タケオさんに試打してもらった

アイアン感覚で打てるというミズノのユーティリティー「JPX FLI-HI」をゴルフイラストレーターの野村タケオさんに試打してもらった

 僕が今回試したのはミズノの新しいUT「JPX FLI-HI」です。このUTは同時に発表された新しいアイアン「JPX 925 HOT METALシリーズ」に合わせやすいようにロフト設定されており、19、22、25、28度という4種類のロフトが用意されています。最近の少しロフトの立ったアイアンに対応しているということですね。

 ヘッド形状はロフトによってヘッド幅を変えています。ロフトが寝ているモデルから立っているモデルに向けて、徐々にヘッド幅が広くなるように設計されています。

 ロフトが立っているものはヘッドを大きくして重心深度を深くし、スイートエリアを拡大。ロフトが寝ているモデルはヘッドの幅を狭くすることで、アイアンとのつながりをよくしています。シャフトの長さもアイアンとの流れを考え、通常のUTよりも少し短くなっています。

ロフトが立っているものはヘッドを大きくして重心深度を深くし、スイートエリアを拡大。ロフトが寝ているモデルはヘッドの幅を狭くすることで、アイアンとのつながりをよくしている

ロフトが立っているものはヘッドを大きくして重心深度を深くし、スイートエリアを拡大。ロフトが寝ているモデルはヘッドの幅を狭くすることで、アイアンとのつながりをよくしている

 ソールには「ウエーブテクノロジーソール」と呼ばれる波型のスリットを搭載。これにより、コアエリアを拡大し、ミスヒット時の初速ロスを抑えています。また、リーディングエッジに角度をつけて、ダフリ気味のときでもヘッドスピードの低下を抑え、振りぬきやすさを実現しています(スピードベベルソール)。

ヘッドが近く見えてミートしやすい長さと形

 さっそくコースに持ち込んで打ってみました。僕が試したのはロフト22度と25度。飛び系のアイアンロフトから考えると5番、6番アイアン相当って感じでしょうか。シャフトは「N.S.PRO 850GH neo」のSでした。

ヘッドはややコンパクトで左を向いていることもない。構えるの短さをより実感できる

ヘッドはややコンパクトで左を向いていることもない。構えるの短さをより実感できる

 まず構えてみると、ヘッドはそんなに大きく感じません。やはりアイアンとのつながりを考えてのことなのでしょうが、けっこうスッキリとした顔で構えやすいです。

 左を向いている感じもほぼありません。そして構えてみて一番感じたのは、短いってこと。本当にミドルアイアンを構えているくらいの感じで、とてもヘッドが近く見えてミートしやすそうに感じます。

 UT(ユーティリティー)が苦手な人の理由のひとつに、長くて振りにくいということもあるので、これはとてもいいかも。

つかまりもよく、普通に打つと軽いドローになる。飛距離が安定してくれるのも好印象

つかまりもよく、普通に打つと軽いドローになる。飛距離が安定してくれるのも好印象

 ボールを打ってみると、打感は少しゴツっとしたしっかり打感。弾くような感覚は少なめですね。そしてボールが簡単に上がります。アイアンと同じような感覚で打つと、本当に簡単に高弾道になるので、とても優しい。やはりシャフトが短いので本当に振りやすいです。

 つかまりもかなりいいですね。ライ角も少しアップライトになっているそうなので、普通に打つと軽いドローになります。もしかしたらドローヒッターには少しつかまりすぎるかもと思うくらいです。

 飛距離はしっかりとロフトどおりに出ます。飛びすぎることもなく、弾道も高いのでグリーンではしっかりと止まってくれます。スピン量も適度に入っていますね。

 実はこの「飛びすぎない」っていうのもけっこう大事なことで、アイアンのように使うのであれば、飛距離が安定して飛んでくれることが重要なんです。そういう意味でも本当にアイアンと同じように打って、同じような働きをしてくれるクラブだな、と思いました。

 この「JPX FLI-HI」、ロングアイアンはボールが上がらなくて打てないとか、飛距離がしっかり出ないという人には、本当にピッタリのクラブです。UTがイマイチ苦手な人にも、ぜひ一度試してほしいクラブだと思いました。

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