5ミリの違いでも弾道に大きな差が! 練習施設に自分に合った高さのティーがないときはどうするべき?

都市部を中心に屋外練習場は減少、最近はインドアレンジをメインにして練習しているゴルファーは多くなっています。そこで問題になるのが「自分に合った高さのティーがないときがある」問題です。

ティーの高さによって弾道と飛距離は変わる

 ゴルフの練習環境は人それぞれですが、筆者は24時間365日無人営業のインドアゴルフスタジオを週2~3回ペースで利用しながら、週1回ペースでインストラクターが常勤しているインドアゴルフスクールに通い、練習を積み重ねています。

 メインで利用しているインドアゴルフスタジオはQED(キューイーディ)という韓国メーカーのゴルフシミュレーターが全打席に設置されています。全ショットのボールの飛距離と高さとスピン量、インパクトの瞬間のフェース向きと入射角度などが表示されます。

自分に合わない高さのティーで練習するのは上達スピードに影響がある?

自分に合わない高さのティーで練習するのは上達スピードに影響がある?

 週1回ペースで通っているインドアゴルフスクールはスイング解析機(シーディアイゴルフ)と弾道測定機(スカイトラック)を併用しています。こちらもショットに関するさまざまなデータを計測しており、特に不満はありません。

 ただし、両者の間で明確な違いが1つだけあります。それは打席に用意されているゴムティーの種類です。前者はゴムティーが6種類(30、35、50、60、65、70ミリ)あります。後者は3種類(35ミリ、Mサイズ=50ミリ相当、65ミリ)しかありません。

 前者を使用する際は、ロングティー70ミリ、ショートティー30ミリでショット練習します。正確にいうとショートティーにティーアップして練習することはほとんどなく、ラウンドモードの際のパー3だけショートティーを使います。

 後者を使用する際は、ロングティー65ミリ、ショートティー35ミリでショット練習します。こちらもショートティーを使って練習することはほとんどなく、ドライバー以外はマットの上にボールを置いて打ちます。

 したがって前者と後者の違いはドライバーを打つ際のロングティーの高さです。70ミリと65ミリ、わずか5ミリの違いですが、これがけっこう印象が変わるのです。

 具体的にいうと70ミリはややアッパーブローでボールをとらえ、イメージどおりの高さにボールが飛ぶのですが、65ミリだとややダウンブローでボールをとらえ、イメージよりも低いライナー性の打球になります。飛距離も70ミリのほうが飛んでおり、65ミリだと10~20ヤード落ちます(いずれもシミュレーションゴルフの画面上の話)。

 最初はシミュレーションマシンの特性の問題かと思いましたが、前者の施設で70ミリ、65ミリ、60ミリ、50ミリを打ち比べたところ、ボールの高さも飛距離も全然違いました。筆者はティーが高いほうが打ちやすく、飛距離も出ていました。

 そこで後者の施設に70ミリのゴムティーを持ち込んでいいか確認したところ、問題ないということでしたので、ゴルフショップで70ミリのゴムティーを購入して持ち込んでみました。そしてドライバーを練習する際に65ミリではなく70ミリのゴムティーを使用したところ、飛距離が10~20ヤード伸びました。

アイアンも自分に合った高さのティーで練習をするべき

 ゴムティーの高さを変えることで弾道と飛距離が変わることは予想どおりでした。70ミリのほうが打ちやすいのは明白でしたから、ヘッドスピードが上がり、ボールスピードも速くなって飛距離が出ます。

 一方で、アイアンに関しては高いティーアップが苦手です。35ミリのゴムティーを使うとフェースの上っ面にボールが当たり、自分のイメージよりも高く上がって10~20ヤードショートします。30ミリのゴムティーを使うとフェースの芯にボールが当たった感触が得られます。

 したがって30ミリのゴムティーも購入すればいいのですが、後者の施設でアイアンをティーアップして打つことがほとんどないので、今のところ必要性を感じていません。

 ただ、自分が必要かどうかではなく、他の打席の人たちが35ミリのゴムティーでアイアンをすくい打ちを繰り返していることが気になっています。35ミリを使うからすくい打ちになるのか、それともすくい打ちだから35ミリが打ちやすいのか、因果関係は分かりませんが、ティーアップでもマットの上でもすくい打ちの人が目立ちます。

 アイアンをダウンブローに打つ技術を身につけるには、マットの上のボールを打つよりもティーアップしたボールを打つほうがいいという話をよく聞きます。でも、ティーが高すぎるのもよくないのではないかと思いつつ、その隣で70ミリのティーを使用してドライバーをややアッパーブローに打つ練習を繰り返しています。

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