正社員なみに稼げる可能性もある!? 働くメリットも多いゴルフ場のアルバイトにはどんな職種があるの?

ゴルフ場にはフロントやキャディー、コース管理者などさまざまな仕事がありますが、アルバイトとして働ける仕事も多いです。では、ゴルフ場でアルバイトをすると、どんなメリットがあるのでしょうか。

人と関わるためのいろいろなスキルが学べる

 ゴルフ場には、チェックインや精算手続きを行うフロントやゴルファーのサポートをするキャディー、ほかにもコース管理者や運行のオペレーションを司るキャディーマスター室のスタッフなど、さまざまな仕事があります。

レストランスタッフはゴルフ場で多く募集している仕事の一つ 写真:PIXTA

レストランスタッフはゴルフ場で多く募集している仕事の一つ 写真:PIXTA

 基本的に、これらに従事している人は正社員として働いていることが多いですが、アルバイトとして働くことができる仕事もあります。

 では、ゴルフ場でよく募集しているアルバイトには、どのようなものがあるのでしょうか。そして、ゴルフ場でアルバイトをするメリットはなんなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。

「ゴルフ場がよく募集しているアルバイトは、キャディーやレストランスタッフです」

「キャディーの業務内容は、非常に多岐にわたります。1ラウンドにはおよそ4時間30分かかり、常にゴルファーが快適にプレーできるよう最善を尽くさなければならない重要な仕事です。そのため、一般的なアルバイトやパートなどと比べるとお給料が高くなるのが特徴で、ベテランともなると正社員並みに稼げる人もいます」

「レストランスタッフは厨房に立つ調理担当や接客を主に行うホール担当などに分かれ、すべてのサービスでホテル並みのクオリティーを追求しているゴルフ場もあります。質の高いサービス業の経験を積みたい人は、チャレンジしてみるといいでしょう。ゴルフ場によっては富裕層の方が来る機会も多く、目上の人に対し、どのように接すれば失礼に当たらないかといった勉強にもなるはずです」

 各ゴルフ場に所属する「ハウスキャディー」の場合、固定給に加えて何ラウンド回ったかに応じてボーナスが支給されるのが基本です。年収はほかの職種と比べると若干下がりやすいですが、拘束時間は短めなので時給換算すると高めになります。最近では、主婦やシングルマザーの方の応募が増えてきているそうです。

 レストラン業務では、ハーフターンの時間帯に業務が集中します。その一方、レストランがクローズする時間は毎日だいたい決まっているため、残業時間が少ないのはメリットの一つといえるでしょう。

 また、ゴルフ場の中には福利厚生の一環として無料プレーや優待プレーが楽しめたり、練習をさせてもらえるところもあります。

アルバイトをする際に注意したいポイントは?

 では、ゴルフ場でアルバイトとして働く際には、どのような点に気を付けるべきなのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。

「キャディーについては、ニーズがあるとき・ないときの差が激しく、常に本来の仕事をさせてもらえるとは限らない点には注意したほうがいいと思います」

「特に、セルフプレーとキャディー同伴プレーを併用しているゴルフ場では、日や時期によってセルフプレーの割合が多くなることがあります。その際、キャディーの出勤人数が同伴プレーの予約数を上回り、人手が余ってしまうケースも考えられます。その際は、セルフプレーの人が処置を忘れた目土をかける作業をやったり、除草作業をしたりと、コース管理の手伝いを担当することもあるでしょう」

「ごくまれにですが、アドバイスを聞いたにもかかわらずミスショットをしてしまったとき、キャディーに責任をなすりつけるような人もいます。そういったトラブルにも柔軟に対応できるよう、体力よりも精神力に長けている人の方が長続きするかもしれません」

 また、キャディー以外の職種でも当てはまることですが、組まれたシフトによっては早朝出勤になったり、悪天候の日と重なれば、仕事そのものがキャンセルされてしまう可能性もあることを、心に留めておきましょう。

 ゴルフ場でのアルバイトは、ゴルフの知識や経験がなくても応募できる職種も多いです。働きがいのある仕事を探している人や、「ゴルフ場の裏側を知りたい」と考えている人は、応募してみるといいでしょう。

ジャンルで探す