人気のツノ型で比較してみた! オデッセイ「Ai-ONE TRI-BEAM」「Ai-ONE MILLED TRI-BEAM」パター試打

発売以来人気のオデッセイ「Ai-ONE TRI-BEAM」と「Ai-ONE MILLED TRI-BEAM」、特にプロアマ共にツノ型の「#7」が高い人気を博しています。キャロウェイゴルフ独自のテクノロジーが次々と合体し、進化を遂げた両モデルが売れている理由をインドアゴルフレンジKz亀戸店・筒康博コーチに試打分析してもらいました。

「距離感ほぼ同じ」なAiフェースと「フェースがブレない」三角ネック

 少し前にキャロウェイゴルフ独自のテクノロジーが搭載された「Ai-ONE」パターが発売して人気を博していたと思っていたら、三角ネック「ラケットホーゼル」が合体した「Ai-ONE TRI-BEAM」パターが新たに発売され人気になっています。

キャロウェイゴルフ独自の「AIフェース」が搭載された「Ai ONE」に、ラケットホーゼルが合体した「Ai-ONE TRI-BEAM」と「Ai-ONE MILLED TRI-BEAM」。人気の秘密を試打で探った

キャロウェイゴルフ独自の「AIフェース」が搭載された「Ai ONE」に、ラケットホーゼルが合体した「Ai-ONE TRI-BEAM」と「Ai-ONE MILLED TRI-BEAM」。人気の秘密を試打で探った

 特に定番の一つになった「#7」のツノ型ヘッドが人気で、もともと直進性が高いうえに「AIフェース」インサートと「ラケットホーゼル」が合体すれば、「いいに決まってる」と感じてしまうのは僕だけでしょうか。

 今回は人気の「#7」を試打&計測、売れてる理由を探ってみようと思います。

 表は樹脂、裏はアルミという2層構造になっている「AIフェース」インサート、今回は実物をお借りすることができました。

 重量たった5グラム程の偏肉アルミの効果で、ミスヒット時でもボール初速の安定性が達成されたのが「Ai-ONE」パター。現代の定番マレットの一つであるツノ型「#7」ヘッドの方向性のよさと相まって、非常に直進性が高いパターでした。

表には樹脂が裏にはアルミという2層構造の「AIフェース」インサートによるオフセンターヒットの寛容性と、三角ネック「ラケットホーゼル」によるブレの少なさが合体した「Ai-ONE TRI-BEAM #7」パター

表には樹脂が裏にはアルミという2層構造の「AIフェース」インサートによるオフセンターヒットの寛容性と、三角ネック「ラケットホーゼル」によるブレの少なさが合体した「Ai-ONE TRI-BEAM #7」パター

 さらに、「Ai-ONE TRI-BEAM」では三角ネックの「ラケットホーゼル」が採用されているので、本当に「最強にブレないパター」になっていました。構えた時はブレードのようなクランクネックに見えるため違和感もなく、70度という重心角のおかげで操作性も確保されていました。ゆっくり伸びるような転がりで、誰でも距離感を作りやすいパターになっています。

ちょっと小ぶりでソリッドなフィーリングなのに高い寛容性

 T(ツアー)の表記通り、「Ai-ONE MILLED TRI-BEAM SEVEN T」は、「Ai-ONE TRI-BEAM #7」に比べ全体的に小ぶりなヘッド。

 チタン製「AIミルドフェース」インサートは5.7グラムで、重心角67度とより操作性が高いヘッドになっています。

「Ai-ONE TRI-BEAM #7」よりもヘッド幅が約6ミリ、奥行が約8ミリ小さく、フェース高が約1ミリ高い「小ぶり」な形状になっている「Ai-ONE MILLED TRI-BEAM SEVEN T」パター

「Ai-ONE TRI-BEAM #7」よりもヘッド幅が約6ミリ、奥行が約8ミリ小さく、フェース高が約1ミリ高い「小ぶり」な形状になっている「Ai-ONE MILLED TRI-BEAM SEVEN T」パター

「SEVEN T」の特長は、なんといってもソリッドな打感とフィーリング。カチッっとしたクリアな打音とミスヒットしてもボール初速が変わらない安定感は秀逸ですが、更に三角ネックの「ラケットホーゼル」が採用されたことで「最強の操作系」になってしまいました。

 インパクトのフィードバックがしっかりあるのに、ミスしてもボールの転がりが安定している不思議なパターですが、ツーピースボールよりウレタンカバーのツアーボール使用者向けだと感じました。特に「クロムソフト」「クロムソフトX」との相性はバッチリでした。

同じ「#7」でもフィーリングや結果は変わる

 非常に細かい好みに合わせたテクノロジーを採用して、スペックもフォーリングも様々な豊富なラインアップのオデッセイのパターシリーズ。

あらゆるゴルファーのパターの好みに合わせて、微細な違いのスペックのパターがラインアップされているオデッセイ

あらゆるゴルファーのパターの好みに合わせて、微細な違いのスペックのパターがラインアップされているオデッセイ

 今回試打した「Ai-ONE TRI-BEAM」「Ai-ONE MILLED TRI-BEAM」は、「#7」という同じ形状のヘッドながら打った時のフィーリングや操作性、ボールの転がりには違いを感じました。

「新しいモデルだから性能が高い」とは思いませんが、今使っているパターが何となくうまくいかないなら、結果を少しでもよくするために試してみるのもアリだと思います。

 購入するorしないの前に、とりあえず打ってみる価値があるパターなのは間違いないと思います。事実、非常に多くのゴルファーが「Ai-ONE TRI-BEAM」「Ai-ONE MILLED TRI-BEAM」を購入しているのですから。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。

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