“完全優勝”で今季6勝目! 飛びすぎて強すぎる竹田麗央のドライバーはヘッドもシャフトも超ハードスペック

国内メジャー「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」で完全優勝を達成して、今季6勝目を挙げた竹田麗央(たけだ・りお)。ドライビングディスタンスは262.67ヤードで4位の竹田はどんなクラブを使っているのでしょうか。

「ドライバーの調子が良くてアドバンテージが取れた」

 国内メジャー「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」で完全優勝を達成して、今季6勝目を挙げた竹田麗央。4月の初優勝から9月の6勝目までほとんどクラブをかえていません。その快進撃は、松山英樹も使っていたシャフトに変更したこともキッカケの一つだったかもしれません。

メルセデス・ランキングは1位、ドライビングディスタンスは4位の竹田麗央 写真:Getty Images

メルセデス・ランキングは1位、ドライビングディスタンスは4位の竹田麗央 写真:Getty Images

 プロ3年目の竹田は今季6勝と大ブレーク。そのセッティングを調べると、14本中13本がスリクソンでパターだけがオデッセイ。ドライバーもフェアウェイウッドも現行モデルを使っており、アイアンは「ZX5 MkII」と「ZX7 MkII」のコンボセットです。

 未勝利だった昨年と比較してもセッティングはほとんど変わっていません。昨年の後半から変わったのがパターと5番ウッド。パターは「オデッセイ Ai-ONE ミルド」から「オデッセイ Ai-ONE ♯7S」に。5番ウッドの代わりに3番ユーティリティーを使うようになったくらいです。

 ドライビングディスタンスは262.67ヤードで4位の竹田。ドライバーのヘッドは一般発売されていない「ZX7 MkII LS」という超ロースピンタイプのプロトタイプです。6勝目となった「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」の優勝後には、次のように語っていました。

「今週はドライバーの調子が良くて、そこでアドバンテージが取れたと思います」

 シャフトは「ツアーAD UB 5X」という女子選手ではほとんど使っていないハードなタイプ。今年5月に本人にインタビューした際、シャフトについて話を聞くと、次のように明かしました。

「昨年(2023年)の5月頃に父から『もう少し硬いシャフトにしたら』と言われて、今のシャフトを試すようになりました。いくつかスペックの違うタイプをテストした結果、このシャフトになりました」

 実は竹田の実家は熊本のゴルフショップ。父の宜史さんは店長をしています。竹田麗央は高校時代にショップ内にある試打室で練習することもあったそうです。

 竹田が使っている「ツアーAD UB」は、松山英樹が21年の東京オリンピック本番で使ったシャフトです。松山と言えばオレンジ色の「ツアーAD DI」の印象が強いですが、東京五輪では2日目から「ツアーAD UB」を使って、最終日までメダル争いをしました。

 ちなみに竹田麗央もユーティリティーのシャフトは「ツアーAD DI」にしており、松山英樹とはシャフトの好みが近いのかもしれません。

2024 竹田麗央の最新セッティング

1W:スリクソン ZX7 MkII LS(ロフト角/8.5度 シャフト/ツアーAD UB 50X)
3W:スリクソン ZX MkII
3U、4U:スリクソン ZX MkII
5I:スリクソン ZX5 MkII
6I-PW:スリクソン ZX7 MkII
AW、GW、SW:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(ロフト角/50、54、58度)
パター:オデッセイ Ai-ONE ♯7S
ボール:スリクソン Z-STAR

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