機能と価格(3万800円)のバランスが最高! ブリヂストンが9年ぶりに投入したパター3モデルを試打してみた

9月6日、ブリヂストンゴルフから9年ぶりとなる新作パターが発売になりました。早速、ゴルフイラストレーターの野村タケオさんに実際のコースでインプレッションしてもらいました。

ドライバーで好評な「バインディングフェース」を採用

 みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ブリヂストンゴルフから新しくパターが発売されます。

「えっ? ブリヂストンゴルフのパターなんてあったっけ?」と思う人も多いでしょう。実は9年ぶりにパターを発売するということなので、そう思いますよね。

ブリヂストンから9年ぶりに発売になった新作パター「BRIDGESTONE GOLF PUTTER」3モデルをゴルフイラストレーターの野村タケオさんに試打してもらった

ブリヂストンから9年ぶりに発売になった新作パター「BRIDGESTONE GOLF PUTTER」3モデルをゴルフイラストレーターの野村タケオさんに試打してもらった

 しかし、今なぜパターを発売するのでしょうか。それだけ自信のあるパターができたということなのか気になるので、実際にコースで試してみました。

 ブリヂストンゴルフから発売されるパター、それが「BRIDGESTONE GOLF PUTTER」です。って、そのまんまの名前ですな。

 このパターの特徴はフェースです。ドライバーにも採用されている「バインディングフェース」を採用し、インパクト時に滑らずにスピンを抑え、安定した転がりを生み出します。

ドライバーではおなじみとなったフェース面の「スリップレスバイトミーリング」を採用している

ドライバーではおなじみとなったフェース面の「スリップレスバイトミーリング」を採用している

 そしてフェース内部にも秘密があります。A6061アルミ合金でできているフェースインサートは、側面から見ると逆Uの字になっており、その空間にはシリコーンがインサートされています。この金属と樹脂のハイブリッドフェース構造により、順回転を促進し、転がりのよいタッチを生み出します。

 ヘッド形状は3種類。まずはオーソドックスなトゥ・ヒールバランスのブレードタイプ「BP-01」。ネックはクランクネックで、いわゆるピン型といわれるタイプですね。

オーソドックスなトゥ・ヒールバランスのブレードタイプ「BP-01」に比べやや幅広ソールになっている「BP-02」

オーソドックスなトゥ・ヒールバランスのブレードタイプ「BP-01」に比べやや幅広ソールになっている「BP-02」

 次にシャープさと安心感のバランスのとれたワイドソールのブレードタイプ「BP-02」。最近流行りの少し後ろに長いブレードタイプです。ネックはショートスラントネックになります。

 最後は安定したストロークがしやすいネオマレットタイプ「BP-03」。いわゆる「ツノ」と呼ばれる形ですね。このモデルはベントネックとなっています。このタイプにだけクラブ長の短いレディースモデルも用意されています。

 ボディーはSUS304ステンレスの精密鋳造にCNC加工。全てのモデルのソールにはトゥ・ヒールにタングステンのウエートが装着されており、ミスヒットでもヘッドのブレが少なくなるようになっています。

順回転になりやすく伸びのあるストロークになる

 コースで使ってみましたが、どのモデルもシンプルなデザインで構えやすいです。まずオーソドックスなモデルの「BP-01」ですが、しっかりと「コツッ」と音がして、軟らかめながら手元にしっかりと手応えがある打感です。

 そして転がりがとても良い。たしかにメーカーのいうように、順回転になりやすいように感じました。直進性の高いきれいな転がりで、最後のひと伸びがあるような感じです。これはフェースの構造が効いているんでしょうね。かといって、球離れが速すぎるという感覚はなく、少しフェースにくっつくような感覚もあります。

オーソドックスなピン型の「BP-01」(左)と幅広フェースの「BP-02」(右)

オーソドックスなピン型の「BP-01」(左)と幅広フェースの「BP-02」(右)

 次に幅広フェースの「BP-02」。これもボールの転がりなどの感覚は同じですが、打音が少し低くなるような気がしました。こちらのほうが「ゴツっ」とした打感を感じまず。

 幅広になっているぶんだけ構えたときに少し安心感がありますね。僕はこのモデル、けっこう気に入りました。

 最後に「ツノ」形状の「BP-03」です。これは安心感と目標に対しての構えやすさを感じます。ストロークしても真っすぐ動かしやすく、一番安定感は感じますね。打音は少しだけ軽めの音になる気がしました。転がりはもちろん直進性が高く、気持ちよく転がってくれます。

「ツノ」形状の「BP-03」。安心感と目標に対しての構えやすさを感じる形状

「ツノ」形状の「BP-03」。安心感と目標に対しての構えやすさを感じる形状

 3種類のヘッドをコースで打ち比べてみましたが、打感や打音が少しずつ違うので、そのあたりは好みがわかれるかもしれませんが、どのモデルも転がりがとてもいいです。

 地面に張り付いて転がっていくような感覚です。フェースのミーリングのおかげか、右に滑る感じがなく、スライスラインで右に逃がしちゃうような人には使いやすいかもしれません。

 少し注文をつけるなら、ヘッドの仕上げがもう少しバリエーションがあってもいいかも。今のままでも悪くはないのですが、所有感という観点でいえばカッパーっぽい仕上げや、黒染めのようなものがあればいいかも。

 パターといえば、プロもアマチュアもめちゃくちゃ使用率の高い海外ブランドがいくつかあります。そこに今から割って入るのはなかなか難しいことかもしれませんが、今回のパターは機能面でかなり高性能だと思いますので、一度打ってみると気にいる人も多いんじゃないでしょうか。

 価格も税込みで3万800円という、なかなかお買い得な設定となっていますので、ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか。

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