復活V・大里桃子「契約フリー2年目」のセッティングは? 6U、54度、37インチ超パターが勝利に貢献

昨年はスランプに陥りプロ入り後初のシード落ちとなった大里桃子(おおさと・ももこ)が、「宮里藍 サントリーレディス」で3年ぶりの復活優勝を遂げました。そのクラブセッティングとは?

ユーティリティーは3本、ウェッジは4度刻み

 昨年はスランプに陥りプロ入り後初のシード落ちとなった大里桃子が、「宮里藍 サントリーレディス」で3年ぶりに優勝。昨年は使っていなかった2本の番手とちょっと長めのパターが優勝に貢献しました。

ウッド系とウェッジはピン、アイアンはミズノで構成する大里桃子 写真:Getty Images

ウッド系とウェッジはピン、アイアンはミズノで構成する大里桃子 写真:Getty Images

 昨年からクラブ契約フリーになった大里。昨シーズンからウッド系はピンを中心にしたセッティングになっていましたが、今シーズンは使用する番手をかえています。4U、5Uの2本だったユーティリティーを、4U、5U、6Uの3本体制に。

 6Uを入れたことで、アイアンは7番からにしています。最終日の終盤は女王・山下美夢有が1打差まで迫ってきましたが、それを突き放したのが16番パー3でのティーショットでした。6Uで打った一打がグリーンをとらえて貴重なバーディーを奪いました。

 一方、試合終了直後に優勝に最も貢献したクラブを聞かれた大里は「54度」と答えました。

 4日間を通して80ヤード前後のアプローチショットが安定していた大里。それに貢献したのが54度の「グライド4.0」です。昨シーズンまでは50度と58度の2本でしたが、今シーズンから50度、54度、58度の3本にしました。3本ともピンのウェッジですが、50度は「S159」、54度は「グライド4.0 Sグラインド」、58度は「グライド4.0 Tグラインド」と微妙にモデルを変えています。

 パターは昨シーズンと同じ「オデッセイ ホワイト・ホット VERSA セブン S」を使っています。注目してほしいのは長さです。2021年に優勝したときも36インチというちょっと長めのパターを使っていましたが、現在は37インチ超と中尺に近い長さにしています。グリップは「スーパーストローク ミッドスリム2.0」です。

 さらにドライバーはシーズン中に変更しています。開幕戦では「G430 MAX」を使っていましたが、優勝時は「G430 LST」を使っていました。その理由については次のように明かしています。

「(4月の)フジサンケイからチェンジしました。いいショットを打っているのに前に飛んでいかない感じがするという話をキャディーさんともしていました。他のメーカーも試したのですが、やっぱりピンがいいかなと思って、一回使ってみたら距離が出るようになりました」

 オフシーズンのスイング改造でフェードを打つようになった大里。フェードはドローに比べるとスピン量が多くなりがちですが、それを抑えてくれたのが低スピンタイプの「G430 LST」だったのでしょう。

2024 大里桃子の最新セッティング

1W:ピン G430 LST (ロフト/9度 ディアマナWS 60S)
3W、5W:ピン G425 MAX(ロフト角/14.5度、17.5度)
4U、5U、6U:ピン G410(ロフト角/22度、26度、30度)
7I-PW:ミズノプロ 243
GW:ピン S159(ロフト角/50度 Sグラインド)
AW:ピン グライド4.0(ロフト角/54度 Sグラインド)
SW:ピン グライド4.0(ロフト角/58度 Tグラインド)
パター:オデッセイ ホワイトホット ヴァーサ セブンS
ボール:ブリヂストン ツアーB X

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