1年半ぶり優勝! 石川遼の最新セッティングとは? カギになったのは安心して振れる新シャフトと謎の新ウェッジ

「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で1年半ぶりの優勝を飾った石川遼(いしかわ・りょう)。そのセッティングを調べると6月に入ってからウェッジとシャフトを変更していたことが分かりました。

発表前のウェッジ「OPUS」を実戦投入

 大会実行委員長として挑んだ「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で1年半ぶりの優勝を飾った石川遼。そのセッティングを調べると6月に入ってからウェッジとシャフトを変更していたことが分かりました。

「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で1年半ぶりの優勝を飾った石川遼 写真:JGTOimages

「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で1年半ぶりの優勝を飾った石川遼 写真:JGTOimages

 試合を盛り上げるためにピンマイクをつけてプレーした石川。初日の14番パー3ではグリーン上からウェッジを使う珍しいシーンがありましたが、そのとき使ったのが今週から投入した新作「OPUS」です。

 ウェッジを使ったシーンについて石川遼は次のように語っていました。

「パターで打つと傾斜で転がってしまうので、うまく打っても左に2メートルくらい下ってしまう。だからウェッジでカット目に打って傾斜と相殺させました。キャリーは3、4ヤードくらい。結果的にパターで打つよりも寄ってくれたと思います」

 6月の「全米オープン」の練習日に「OPUS」のテストをしていた石川ですが、試合で使ったのは「サトウ食品」から。投入初戦でいきなり優勝するという最高の結果を出しました。キャロウェイの歴代モデルと比較しても、よりツアープレーヤーからのフィードバックを反映した形状になっているそうです。

 もう一つ、6月に替えたのがシャフトです。「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」からシャフトを「ツアーAD TP」から「ツアーAD CG」に変更。「ツアーAD CG」は発表前のモデルですが、「ツアーAD PT」に近い特性にしつつ先端の動きを抑えてあり、ドローヒッターとの相性が良さそうです。石川は「BMWツアー選手権」で次のように語っていました。

「新しいシャフトはテストし始めたときから日に日に馴染んできたので、初日のスタートホールからすごく良いティーショットが打てました。今まではドライバーで打つか迷っていたホールでも、このシャフトだからドライバーで打てました」

 新しいシャフトを投入した試合で2位(プレーオフ)、そして新ウェッジを使い始めた試合で優勝。6月からセッティングをアップデートしている石川の好調は本物のようです。

2024 石川遼の最新セッティング

1W:キャロウェイ パラダイム Ai SMOKEトリプルダイヤモンド(ロフト/10.5度 ツアーAD GC)
3W:キャロウェイ パラダイム Ai SMOKE(ロフト角/15度)
3U、4U:キャロウェイ APEX UW(ロフト角/19度、23度)
5I-PW:キャロウェイ APEX MB ツアーモデル
GW、AW:キャロウェイ JAWS RAW(ロフト角/50度、54度)
SW:キャロウェイ OPUSウェッジ(ロフト角/58度)
パター:オデッセイ ホワイトホット XG ♯7H CS
ボール:クロムツアーX

ジャンルで探す