雨の中ゴルフしたくない…“言い訳”は何がベスト? カドが立たない断り方をマナー講師に聞いてみた

梅雨入り間近。どうしても雨の中ゴルフをしたくない場合は、どのように先方へ伝えるのがベストなのでしょうか?

体調の心配を訴えるのが最も無難

 今年の梅雨入りは平年より遅いとみられ、大雨になる回数が例年より増加すると予想されています。ゴルファーの中には、なるべく雨の日のラウンドは避けたいと考える人が多いかもしれません。気心の知れた友人とのラウンドであれば、気軽に話して予約をキャンセルすることも可能でしょうが、上司や接待ゴルフ等であれば簡単に断ることはできません。

体が濡れるだけでなくプレー上で気を遣う部分が増えるのも雨ゴルフのストレス 写真:AC

体が濡れるだけでなくプレー上で気を遣う部分が増えるのも雨ゴルフのストレス 写真:AC

 どうしても雨の日のゴルフを断りたい場合は、どのように伝えるのがスマートなのでしょうか?ワイズクオリティ株式会社に所属するマナー講師の小藤弓氏は以下のように話します。

「基本的には『体調が優れず、雨の中プレーするのが体力的に厳しいので、今回は辞退させていただきたいです』と伝えるのが最も無難だと思います。ゴルファーの中には、風邪を引いて仕事に支障が出ることを恐れる人も一定数います。ただ、先方と約束してラウンドの日程を決めたのであれば、雨が降っていようとプレーするのが大原則です。ドタキャンをすれば、どのような理由であろうと信頼を損なってしまう可能性があるのは明白です」

「また『プレーしてもいいけど、なるべく避けたい』ぐらいの気持ちであれば、ラウンドの数日前に『雨の予報が出てますけど、ラウンドどうしますか?』と聞いてみることをお勧めします。『けっこう雨が降りそうだからやめておこう』となる場合もあるので、雨だからプレーしたくないと伝えるのではなく、先方に判断を委ねるような聞き方をするのがいいでしょう」

 キャンセル料金がとられないゴルフ場の場合は、気軽に日程を変更するゴルファーも多いようです。しかし、ゴルフ場がクローズしない限りはプレーするのが基本的なマナーです。目上の人のラウンドであればなおさら、自ら安易にキャンセルを申し出るのは避けるべきかもしれません。

約束する段階で雨天時どうするかを話し合っておく

 さらに小藤氏は、雨予報が出てからではなく、ラウンドの約束をする段階で雨天時にはどうするかを話し合っておくべきと話します。

「特にこれからの季節は雨の可能性が高くなるので、『雨天でもプレーしますか?』と事前に聞いておくのといいでしょう。自身が雨の中ゴルフをしたくないのであれば、『私は体調を崩しがちなので、もし雨が降りそうな場合は日程を変えていただけると助かります』と率直に伝えましょう。そうすれば直前になってどう断ろうか悩まずに済みますし、先方が雨でもプレーするタイプなのか、そうでないのかも事前に把握しておくことができます。雨の中でもかまわずプレーする人だと分かっていれば、雨具や着替えを事前に準備して当日を迎えることができます」

「逆に先方がなるべく雨の中プレーしたくない人だと分かれば、気軽に『雨予報出てますけど、どうしますか?』と聞くことができます。キャンセル料金が取られる場合は『〇日前からキャンセル料金がとられてしまうので、この日までにどうするか判断しましょう』と期日を決めておくといいでしょう」

 基本的には雨の中プレーしたくない人が大半なので、確実に大雨が予想される場合は延期すると決めておくと安心かもしれません。梅雨は天候が不安定なので、プレー中にいきなり雨が降ってきたり、雨予報でもそこまで降らなかったりすることもあります。雨の中ゴルフをしたくないのであれば、梅雨の期間は安易にラウンドの約束をしないのも一つの方法かもしれません。

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