MVP3度以上、過去11人=ボンズ、ディマジオら名選手ぞろい―米大リーグ

ドジャースの大谷は最近4年間で3度目のMVPとなった。最多受賞はバリー・ボンズの7度。それに次ぐのが3度で、大谷以外に10人いる。全米野球記者協会による選出は1931年開始のため、主に20年代が全盛期だったベーブ・ルースタイ・カッブらは受賞経験がない。
大リーグ歴代最多の762本塁打を誇るボンズは、ジャイアンツ在籍時の2001~04年に4年連続で受賞するなど圧倒的な存在だった。3度の受賞者も、ヤンキースの看板選手だったジョー・ディマジオミッキー・マントル、首位打者7度のスタン・ミュージアル、ともに通算3000安打と600本塁打以上をクリアしているアルバート・プホルスアレックス・ロドリゲスら名選手ばかりだ。
これまでの3度以上の受賞者のうち、薬物使用疑惑が尾を引くボンズとロドリゲス、引退から2年しかたっていないプホルスと現役のマイク・トラウトを除けば全員が米野球殿堂入りを果たしている。偉大な選手に並んだ大谷も栄誉に前進したと言えそうだ。
ア、ナ両リーグで選ばれた選手はこれまで、ナのレッズで61年に、アのオリオールズで66年に受賞したフランク・ロビンソンのみ。2年続けてリーグをまたいで選ばれたのは大谷が初めてになる。ボンズがパイレーツ時代の92年、ジャイアンツ時代の93年と同じナ・リーグのチームでプレーして2年連続MVPになった例はあるが、環境が変わる中でも続けて最高の評価を得たことは意義深い。(ニューヨーク時事)

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