家は紙一枚から散らかっていく。「とりあえず取っておこう」のワナから抜け出そう!学校からのお便りは読んだら捨てて大丈夫
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【書影】家にあふれる「紙」の片づけ方が分かる本!『人生が変わる 紙片づけ!』
紙一枚から家は散らかる
「とりあえず取っておきます」
「捨てたら失敗するかもしれないけど、捨てなければ失敗しない。だから置いておくんです」
「いいじゃないですか一枚くらい。わざわざ捨てなくても」
片づけレッスンの生徒さんのお宅で、何度も何度も聞いてきた言葉です。
お気持ちはよくわかります。
「紙」は大事だという意識があるからこそ、残しておこうと思われるんですよね。捨てたら致命的だと思ってしまいますよね。
でも、家は紙一枚から散らかっていきます。
ダイニングテーブルの上にちょい置きした紙がいつしか山となり、隙間に突っ込まれたり、本棚を占有したりしながら、どんどん家の中に散らばっていきます。そして、いつの間にか、モノも出しっぱなしになりリバウンドが始まるのです。
「とりあえず取っておこう」のワナから抜け出さないかぎり、紙が片づくことはありません。
学校からのお便りは基本「読んで終わり」
学校からも、毎日たくさんの紙がやってきます。
丁寧にファイリングしている方が多いのは、愛情深いゆえだと思います。
「うっかり大事な紙を捨てて、子どもに恥をかかせてはいけない」「子どもの過ごした年月を形として残しておきたい」。
そう考える優しい方ほど、紙をたくさん残されています。もちろんそれでちゃんと管理できていれば問題はありません。
けれども、紙が多ければ多いほど、本当に大事な紙が埋もれてしまいます。そのせいで、提出物を紛失したり、期限を過ぎてしまったりしたら悲しいですよね。
学校から届く「クラス便り」「ほけん便り」などは、お便りですから、つまり単なる「お知らせ」です。こんなことをしましたよ、こういうことに気をつけてくださいね、と先生が一人一人に直接お話をしてくださる代わりに、お便りとして状況を報告してくださっているのです。
だから、「聞いて終わり」と同じように「読んで終わり」で捨ててしまって大丈夫。不義理をしていることにもなりません。
写真を撮ってデータ化したら片付ける
締切のある提出物などは、その場でちゃんとスマホのカレンダーに締切を入れて、家族と共有する必要があればリビングのカレンダーにも書き込みましょう。そして提出する紙自体はファイリングして取っておきます。
また提出する必要はないけど、残しておきたいと思う大事な情報は、写真などを撮ってデータ化をします。
たとえば、学校の予定表などは、データ化してスマホからみられるようにしておいたほうが、家の外からも見られるので紙で取っておくよりも便利なことも多いです。
そう考えると、提出する紙以外で、紙自体を残しておかねばならないことはほとんどないと思います。
※本稿は、『人生が変わる 紙片づけ!』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。
08/14 12:30
婦人公論.jp