家にある紙はほとんど捨てられる!「重要」「永久保存版」と書かれた書類、なんとなく取っていませんか?残す紙と捨てる紙の違いを解説
* * * * * * *
【書影】誰も教えてくれなかった、家にあふれる「紙」の片づけ方が分かる本!『人生が変わる 紙片づけ!』(著:石阪京子)
紙で残すべきものは?
まず、声を大にしてお伝えしたいのは「ほとんどの紙は捨てられる」ということです。
仕事の書類は、そうはいきませんが、家庭内の紙や書類で、紙として残さないといけないものは、実はほとんどありません。残すべき紙は、コレだけです。
「金目の紙」と「使う目的がある紙」
「金目の紙」とは、請求書や保険の証券などお金にまつわる書類です。
例えば、控除の紙。これは、年末調整をして、お金を返してもらうための、まさに「金目の紙」だから必要です。
金目の紙とは?
では、保険会社から届いた手紙は?
一瞬財産に関する「金目の紙」に見えますが、こういう場合は、よく読んでみてください。
保険に入り直しませんかという、ただのお知らせのことがほとんどです。これは「金目の紙」ではありません。
また、保険の見直しをしたいと思っていないなら「お知らせ」は「使う目的がある紙」でもないですよね。
もし見直しをしたいならその紙を後で読むのではなく、手帳に「保険の見直しをする」と書いて自分で情報を集めればいいでしょう。
「使う目的がある紙」とは?
では「使う目的がある紙」にはどんな紙があるでしょう?
例えば、この間、家に選挙の紙が届きました。これは別に、「金目の紙」ではありませんが、投票する時に使います。なので絶対に必要ですね。
また、粗大ゴミを出す時に貼るシールも、お金を生む紙ではありませんが、その紙がないと粗大ゴミを出せないから必要です。
では、自治体から届く、「永久保存版」のような冊子は? その中身は、ただの「お知らせ」のことが多いので、使う目的がないなら取っておく必要はありません。
「重要」とか「永久保存版」と書いてあってもそれは、相手側の価値観です。それがあなたに必要だとは限りません。だから、まずは自分の頭で考えるんです。
「これは、本当に使う目的がある紙なのかな?」って。紙には、必ず答えが載っています。必ず中身をしっかり読んでみてください。
紙自体は不要かも?
紙片づけの第一歩は、まずは紙と向き合って、ちゃんと読むということ。そして、「この紙は、いったい何に紐づいて、どんな行動の時に必要になるのか?」を考える。
そうすれば「金目の紙」や「使う目的がある紙」かどうかはわかります。
「紙」自体が必要なのか、情報だけが必要なのか
そして、ここで大事なポイントがあります。
「使う目的がある紙」というのは、「その紙自体が必要になる紙」だということ。
どういうことかと言うと、例えば、取扱説明書って、きちんと保管されている方が多いですが、同じものをネットやアプリで見られるなら、紙の取扱説明書は必ずしも必要ないですよね。
たしかに、取扱説明書は使う目的がある紙です。でも、その情報をネット上などでデータとして見ることができるなら、紙自体は不要ということ。
このように、「紙自体」が必要なものと、その紙に書かれている「情報」に価値があるものがあることを覚えておいてください。
※本稿は、『人生が変わる 紙片づけ!』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。
08/09 12:30
婦人公論.jp