家にある紙はほとんど捨てられる!「重要」「永久保存版」と書かれた書類、なんとなく取っていませんか?残す紙と捨てる紙の違いを解説

(写真◎photoAC)
金融機関や自治体からの郵便物、お得に見えるクーポン、子どもが持ち帰るプリント類…気がついたら書類が溜まっている方は多いのではないでしょうか。「人生により大きな影響を与えるのは、実は『モノ』よりも『紙』の片づけ」と話すのは、片づけアドバイザーの石阪京子さん。取っておく書類、捨てて良い書類が分からない…そんな悩みに答える『人生が変わる 紙片づけ!』より、紙の整理方法を紹介します。

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【書影】誰も教えてくれなかった、家にあふれる「紙」の片づけ方が分かる本!『人生が変わる 紙片づけ!』(著:石阪京子)

紙で残すべきものは?

まず、声を大にしてお伝えしたいのは「ほとんどの紙は捨てられる」ということです。

仕事の書類は、そうはいきませんが、家庭内の紙や書類で、紙として残さないといけないものは、実はほとんどありません。残すべき紙は、コレだけです。

「金目の紙」と「使う目的がある紙」

「金目の紙」とは、請求書や保険の証券などお金にまつわる書類です。

例えば、控除の紙。これは、年末調整をして、お金を返してもらうための、まさに「金目の紙」だから必要です。

金目の紙とは?

では、保険会社から届いた手紙は?

一瞬財産に関する「金目の紙」に見えますが、こういう場合は、よく読んでみてください。

保険に入り直しませんかという、ただのお知らせのことがほとんどです。これは「金目の紙」ではありません。

また、保険の見直しをしたいと思っていないなら「お知らせ」は「使う目的がある紙」でもないですよね。

もし見直しをしたいならその紙を後で読むのではなく、手帳に「保険の見直しをする」と書いて自分で情報を集めればいいでしょう。

「使う目的がある紙」とは?

では「使う目的がある紙」にはどんな紙があるでしょう?

例えば、この間、家に選挙の紙が届きました。これは別に、「金目の紙」ではありませんが、投票する時に使います。なので絶対に必要ですね。

また、粗大ゴミを出す時に貼るシールも、お金を生む紙ではありませんが、その紙がないと粗大ゴミを出せないから必要です。

では、自治体から届く、「永久保存版」のような冊子は? その中身は、ただの「お知らせ」のことが多いので、使う目的がないなら取っておく必要はありません。

「重要」とか「永久保存版」と書いてあってもそれは、相手側の価値観です。それがあなたに必要だとは限りません。だから、まずは自分の頭で考えるんです。

「これは、本当に使う目的がある紙なのかな?」って。紙には、必ず答えが載っています。必ず中身をしっかり読んでみてください。

紙自体は不要かも?

紙片づけの第一歩は、まずは紙と向き合って、ちゃんと読むということ。そして、「この紙は、いったい何に紐づいて、どんな行動の時に必要になるのか?」を考える。

そうすれば「金目の紙」や「使う目的がある紙」かどうかはわかります。

「紙」自体が必要なのか、情報だけが必要なのか

そして、ここで大事なポイントがあります。

「使う目的がある紙」というのは、「その紙自体が必要になる紙」だということ。

どういうことかと言うと、例えば、取扱説明書って、きちんと保管されている方が多いですが、同じものをネットやアプリで見られるなら、紙の取扱説明書は必ずしも必要ないですよね。

たしかに、取扱説明書は使う目的がある紙です。でも、その情報をネット上などでデータとして見ることができるなら、紙自体は不要ということ。

このように、「紙自体」が必要なものと、その紙に書かれている「情報」に価値があるものがあることを覚えておいてください。

※本稿は、『人生が変わる 紙片づけ!』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

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