子どもはYouTubeばかり…どうすれば読書をするようになる?東大生が教える、子どもが読書にハマる方法
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【書影】1日2時間の動画が、1日2冊の読書になる!『東大発!1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書』(著:笹沼颯太)
家庭の3つの工夫
ヨンデミーを利用している子どもの中には、「大好きだったYouTubeよりも本を選ぶようになった」という例も。
一体どのような工夫をすれば、そんな変化が起こるのでしょうか。
ポイントは3つあります。
まず1つ目は「本との距離」を工夫すること。
スマホやタブレットよりも近い距離に、いつでも手に取りやすいように本を置いておく。たったそれだけで、本に興味を持ちやすくなります。そうした積み重ねによって、読書が生活になじんでいくのです。
おもしろそうなものがすぐ近くで待機
2つ目は「自分向けのものを見つけやすくする」工夫をすること。
YouTubeでは、観ている人の好みに合わせて次々に動画がレコメンドされます。
そのため、1つの動画が終わればすぐに「次はこれを観てみたい!」という気持ちがかきたてられるのです。
それなら本もYouTubeと同じように、「次はこれを読んでみたい!」と思えるものがすぐに目に入るようにすればどうでしょうか。
わざわざ探しに行かなくても、おもしろそうなものがすぐ近くで待機している。そんな環境をつくっておくのです。
好みとレベルに合った本をまずは1冊楽しむことができた。ふと気がつくと、同じように楽しめそうな本が手の届くところに置いてある。
そうした状況になれば子どもは、2冊目、3冊目……と続けて本を読んでみたくなるのではないでしょうか。
本人よりもレベルの低い本を選ぶ
そして3つ目は「ハードルを低くする」という工夫です。
流れている映像を見ているだけでいい動画視聴は、読書と比べてとてもラクです。
それに対して読書は、自分でやることが多くて大きな負担をともなう作業ですから、YouTubeに手が伸びるのも無理もないでしょう。
そこでやってみてほしいのは、読書の負担を減らしておくこと。そうすればYouTubeとの差は小さくなり、少し挑戦しやすいものになります。
はじめのうちは「ちょっと簡単すぎるかな」と思うくらい、本人にとってはレベルが低い本を選んでみてください。
そうすれば子どもはすんなりと読めるので負担も少なく、楽しさを感じやすくなるはずです。
※本稿は、『東大発!1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
07/30 12:30
婦人公論.jp