マンガ『源氏物語』6話【夕顔】高貴な女性と忍び会う間に「下の下の品の女」夕顔と文を交わす源氏。寝とった人妻・空蝉も旅立ち、人恋しい源氏は夕顔に惹かれて…

『源氏物語(上)―マンガ日本の古典』より
大石静さんの脚本で紫式部(演:吉高由里子さん)の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』。紫式部といえば『源氏物語』の作者としてあまりにも有名です。空蝉、六条御息所、夕顔、藤壺、末摘花、朧月夜、若紫――。たぐいまれなる美貌と才能で人々を魅了し、女性と逢瀬を重ねる光源氏の物語を漫画家・長谷川法世さんは『源氏物語―マンガ日本の古典』にて描きました。今回はそこから「夕顔」をご紹介。伝統描法を大胆に取り入れた平成版源氏物語絵巻をここに!

* * * * * * *

<前話よりつづく

「夕顔」の巻

【1】

源氏が六条御息所の許に通うようになってしばらく経った頃のお話

六条へ向かう途中

【2】

病気になった乳母を見舞うことに

儚い住まいだ

【3】

哀れな花だ

隣家の主人の扇に和歌が

【4】

夕顔の花はあなたをどなたさまかと

あの家には何人が

【5】

返歌を届けておこう

謎めいた主人は…?

【6】

身分さえ隠している

下の下の品の女だが気にかかる

【7】

編集部注:あらためて説明すれば伊予介とは、源氏が一夜を過ごした娘の父であり、寝とった空蝉の夫でもある

娘には縁談が、空蝉は伊予へ

【8】

あの女が行ってしまう…

恨みを募らせる六条御息所

【9】

あの車は頭中将の

頭中将も夕顔の宿を訪れていた

【10】

抜目のないことよ

変装で身分を隠して夕顔の宿へ

【11】

また来てしまいましたよ

お互いに顔を見せず

【12】

粗末な身なりでも隠しきれない源氏の高貴さ

気まぐれのつもりだったが

【13】

夕顔に惹かれていく源氏でしたが…次回へつづく

※本稿は、『源氏物語(上)―マンガ日本の古典 (3)』(著:長谷川法世/中公文庫)の一部を再編集したものです。

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