マンガ『源氏物語』4話【帚木】抵抗する人妻・空蝉を17歳の「光る君」は強引に…「私を青二才と見くびってあんな年寄りの夫を」

『源氏物語(上)―マンガ日本の古典』より
大石静さん脚本で、紫式部(演:吉高由里子さん)の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』。紫式部といえば『源氏物語』の作者としてあまりにも有名です。空蝉、六条御息所、夕顔、藤壺、末摘花、朧月夜、若紫――。たぐいまれなる美貌と才能で人々を魅了し、女性と逢瀬を重ねる光源氏の物語を漫画家・長谷川法世さんは『源氏物語―マンガ日本の古典』にて描きました。今回はそこから「帚木」をご紹介。吹抜屋台、逆遠近などの伝統描法を大胆に取り入れた平成版源氏物語絵巻をここに!

* * * * * * *

<前話よりつづく

葵の上こそ実のある女性だが

【1】

きちんとされていてうちとけにくい

方違えで紀伊守の邸へ

【2】

女気のない旅寝はいやなもの

紀伊守邸にて

【3】

光る君の噂話でもちきり

紀伊守の義母(伊予介の妻)の弟

【4】

伊予介にとっては身分違いの妻

女君はこの障子の筋違いに寝ていらっしゃるな

【5】

中将を呼んだのに…

現れたのは光の君

【6】

お人違いを……

暁にお迎えせよ

【7】

「中納言の子を預かりたい」と申し出て

中納言は娘を宮仕えにと考えていた

【8】

夫の伊予介とはしっくりいっていないようで

光の君の文の内容とは

【9】

このようなお手紙はお受けできない

伊予介よりも先に姉君を知っているのだよ

【10】

あんな年寄りの夫を見つけて

返事を書けるわけもない

【11】

再び紀伊守邸へ

「遣水を見たい」との建前で

【12】

しかし、かわされてしまう

姉君はどこに?

【13】

幼い人がこんな取次ぎをしてはいけない

そこまで嫌われてるのか

【14】

悲しいことだ

※本稿は、『源氏物語(上)―マンガ日本の古典 (3)』(著:長谷川法世/中公文庫)の一部を再編集したものです。

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