【パリ五輪】警備員を怒鳴る姿も…中国人観客、金メダル獲得で卓球会場“居すわり1時間”に運営も困惑

試合後1時間経っても撮影を続ける中国人ファン

 

 8月10日(現地時間)、卓球の絶対王者・中国と日本が、女子団体戦決勝でぶつかった。日本からは、早田ひな平野美宇、張本美和が出場し、熱戦を繰り広げるも3試合ストレート負けを喫しての惨敗。日本代表は銀メダルという結果となった。

 

 一方の中国は、女子団体だけでなく、男子団体、男女シングルス、そして男女混合と、卓球5種目すべてで金メダルを獲得しており、まさに独占状態だ。だが、この日の競技後には、もうひとつの“独占状態”が……。

 

 

「試合が終了し、メダルセレモニーも終了、報道陣が選手らへの取材のために待機していたところ、とっくにはけたと思っていた客席が、何やら騒がしくなっていたんです。競技終了後、1時間ほど経っていたでしょうか。

 

 客席に行ってみると、大勢の中国人観客がカメラを構えているんです。多くはスマホでしたが、なかには本格的な一眼レフを持参してきている人までいました。

 

 この観客たちは、競技場に集まって集合写真を撮っている選手団を、客席から撮影していたんです。しかも次々に人が増えていって。まるでアイドルの撮影会のようでしたよ。ときおり、中国人観客から何か声があがると、選手も応えるようなこともありました」(現地記者)

 

 卓球大国のスター人気があらわに。だが、平和なだけでは収まらない場面もあったようだ。

 

「基本的にはみな、黙って撮影をしているのですが、警備と揉めるときもありました。場所取りのためか、あるいはもう出ていってほしかったのか……中国人が大声で警備員を怒鳴っている場面も目撃しましたね。なにごとかと、野次馬が集まっていました。

 

 最終的には丸く収まったようですが、それでも常時、警備員が監視していましたし、なによりほかの観客がみんな帰っているのに、『居座りファン』のせいでスタジアムの整備も進められないことに、運営側は困惑していました。スタジアムの職員に聞くと『本当は早く帰ってほしいんだけど……』と言っていましたよ」

 

 なかには、本来は立ち入ることができない取材者用の席に立ち入って撮影するなど、ルールを無視する観客も。「さっき警備と話し合っていたみたいだから、問題ない」と主張するのだが……。

 

 スターの人気ぶりとともに、過剰な卓球人気も目立った会場だった。

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