“チャラチャラ” 五輪に辟易…バレーボール会場は得点決まるたびEDM、ミラーボール演出も「気が散って試合に集中できない」

予選リーグで日本はアルゼンチンをセットカウント3-1で破り、今大会初勝利をあげた(写真・JMPA)

 

 7月31日(現地時間)、バレーボール男子日本代表がアルゼンチン代表との試合に3-1で勝利。現地スタジアムは湧きに湧いた。

 

「得点が入るたびに、日本を応援する観客も、アルゼンチンを応援する観客も関係なく大盛り上がりでした。さらに、スーパープレーが起こると、大きな拍手や地鳴りのような歓声が沸き上がっていました」(現地記者・以下同)

 

 

 一方、“沸いた” のは人だけではない。むしろスタジアムという “フロア” 全体が沸いていたのだという。

 

「スタジアムの演出は、過剰なほどすごかったですよ。得点が入るたびに何かしらの曲がかかって、それで会場全体がノリノリのテンションになるんです。

 

 かかる曲は、いつもEDM調のアップテンポのものやラップやバンドの曲など。なかには、曲に合わせて踊りだす外国人もけっこういましたね(笑)。

 

 とはいえ、得点が入るたびですから、4セットまでもつれたこの試合では、ざっと200回弱も音楽がかかった計算になります。さすがに、最後のほうは飽きてしまいました(苦笑)。もっと試合に集中させてくれよ、と」

 

 しかも、曲以外にも「チャラい演出」が各所に散りばめられていたという。

 

「たとえば、タイムアウトの際の数分間、会場が若干暗くなって、ミラーボールを回しているようなライトが観客席に照らされるんです。そこで流れる曲も、やっぱりノリノリな雰囲気。また、セットの合間には現地の子供たちのダンスステージがおこなわれたりと、とにかくずっとハイテンション。

 

 アナウンスがDJのような声がけをして、会場全体で曲に合わせて手を叩いたり、スマホのライトをつけて左右に揺らさたりと、よくも悪くも非常に “エンターテイメント” な演出でした。

 

 若い人はそれなりに盛り上がるのかもしれませんが、年配の方などは明らかに戸惑っていましたね(笑)。なにより、選手たちがちゃんと試合に集中できているのか心配になってしまうほどです」

 

 この「チャラチャラ五輪」、フランス式といえばそれまでだが、せめてもう少し落ち着いて試合を観たい……。

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