アジア最高額の選手は誰だ!? サッカー選手市場価値ランキング11~20位。サッカー日本代表からランクインしたのは…

【写真:Getty Images】

 1月12日にカタールでAFCアジアカップが開幕する。近年は多くのアジア人選手が欧州にわたって成功を収めている中で、この大会に出場資格のあるプレイヤーで最も市場価値が高いのは誰なのか。今回は、データサイト『transfermarkt』が算出したデータをもとに、アジア人選手の市場価値ランキングを紹介する。(※金額が並んだ場合はサイトに準拠。データは1月9日時点)
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20位:サルダル・アズムン(イラン代表)
生年月日:1995年1月1日(29歳)
最新市場価値:1000万ユーロ(約14億円)
所属クラブ:ローマ(イタリア)
23/24リーグ戦成績:13試合1得点0アシスト

 イラン代表で歴代3位となる49ゴールを決めているサルダル・アズムンが、アジア人市場価値ランキングで20位にランクインした。

 18歳でロシアに渡ったこのイラン代表FWは、ゼニト・サンクトペテルブルクに所属していた2019/20シーズンにロシア・プレミアリーグで得点王のタイトルを獲得。アジアを代表するストライカーとして名を馳せたが、その後プレーしたレバークーゼンとローマではゴールを量産できていない。今季はカップ戦も含めた公式戦14試合で先発がゼロと、プレータイムが不足しているのが現状だ。

 それでもイラン代表では絶対的な存在であり、2023年に出場した7試合で8ゴール4アシストと全試合で得点に絡む大活躍を披露。所属クラブでの不振で市場価値は最高額の2500万ユーロ(約35億円)から1000万ユーロ(約14億円)まで大幅な下落となったが、間もなく開幕するAFCアジアカップカタール2023で再び評価を上げる可能性もありそうだ。

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19位:旗手怜央(日本代表)
生年月日:1997年11月21日(26歳)
最新市場価値:1100万ユーロ(約15.4億円)
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
23/24リーグ戦成績:8試合2得点2アシスト

 AFCアジアカップカタール2023の日本代表メンバーに名を連ねた旗手怜央が、アジア人市場価値ランキングで19位にランクインした。

 2022年1月にセルティックに移籍した旗手は、かつてJリーグでも指揮を執ったアンジェ・ポステコグルー監督のもとですぐに主力へ定着。2度のリーグ優勝に貢献し、昨季と今季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の大舞台も経験した。この活躍もあって現在の市場価値はセルティック加入時と比較をすると約14倍となる1100万ユーロ(約15.4億円)にまで上昇している。

 ブレンダン・ロジャーズ監督に交代した今季は負傷に泣かされており、出場試合数が伸びていない。直近の2ヶ月間はハムストリングの怪我を負い、リーグ戦12試合の欠場を余儀なくされたが、2024年の初戦セント・ミレンセン戦で戦列に復帰。AFCアジアカップには何とか間に合いそうだ。

18位:ハリー・サウター(オーストラリア代表)
生年月日:1998年10月22日(25歳)
最新市場価値:1100万ユーロ(約15.4億円)
所属クラブ:レスター(イングランド)
23/24リーグ戦成績:3試合0得点0アシスト

 2022年に行われたカタールワールドカップでオーストラリア代表のベスト16進出に大きく貢献したハリー・サウターが、アジア人市場価値ランキングで18位にランクインした。

 サウターは身長198cm、体重101kgというアジアのサッカー選手では最高峰のフィジカルが持ち味のCBで、この体格に似合わないスピードも兼ね備えている。オーストラリア代表では圧倒的な制空権を武器にしたセットプレーで得点を量産しており、22試合で10ゴールとFW顔負けのペースでネットを揺らしている。

 そんな大型CBの市場価値は先述したW杯での活躍が認められ、2023年3月には自己最高額の1500万ユーロ(約21億円)まで上昇。しかし、今季からレスターで指揮を執るエンツォ・マレスカ監督の最終ラインからパスを繋ぐポゼッションサッカーでは構想から外れており、リーグ戦ではわずか3試合の出場に留まっている。その影響で市場価値は1100万ユーロ(約15.4億円)まで下落してしまった。今回のAFCアジアカップカタール2023は彼の評価を再び上げる重要な機会となるかもしれない。

17位:南野拓実(日本代表)
生年月日:1995年1月16日(28歳)
最新市場価値:1200万ユーロ(約16.8億円)
所属クラブ:モナコ(モナコ公国)
23/24リーグ戦成績:16試合5得点4アシスト

 今シーズン完全復活を遂げた南野拓実がアジア人市場価値ランキングで17位にランクインした。

 2022年夏にリバプールからモナコへ活躍の場を移した南野だったが、フィリップ・クレメント監督の戦術に全くフィットせず、シーズンを通して1ゴールという不遇の時期を過ごした。その影響で市場価値は加入時から半額となる600万ユーロ(約8.4億円)まで下落した。

 そんな南野にとって転機となったのが昨夏の監督交代だ。チームが欧州コンペディション出場権を逃したことでクレメントが解任されると、後任にアドルフ・ヒュッターが就任。南野はザルツブルク時代に共闘経験がある指揮官のもとで序列を上げると、前半戦だけで5得点4アシストと多くのゴールに関与。この復活劇で市場価値はV字回復し、半年で加入時の1200万ユーロ(約16.8億円)にまで戻すことに成功した。

16位:メフディ・タレミ(イラン代表)
生年月日:1992年7月18日(31歳)
最新市場価値:1200万ユーロ(約16.8億円)
所属クラブ:ポルト(ポルトガル)
23/24リーグ戦成績:15試合3得点1アシスト

 昨季2度目のポルトガルリーグ得点王に輝いたメフディ・タレミが、アジア人市場価値ランキングで16位にランクインした。

 リオ・アベに所属していた2019/20シーズンに18ゴールを決めてリーグ得点王に輝いたタレミは、2020年夏に強豪ポルトに移籍した。16ゴール、20ゴール、22ゴールと3季連続で得点王争いに絡む大活躍を披露すると、それに合わせて市場価値は大きく上昇。2022年5月には自己最高額となる2000万ユーロ(約28億円)を記録している。

 しかし、今季はチームとして得点力不足に悩まされていることもあり、リーグ戦では15試合で3ゴールに留まっている。その影響で現在の市場価値は1200万ユーロ(約16.8億円)まで下落してしまった。それでもイラン代表では引き続き得点を量産しており、2023年は1年間で12ゴールを記録。前回のAFCアジアカップは日本代表との準決勝を累積警告で欠場した過去があり、間もなく開幕するカタール大会ではその雪辱を果たすことに燃えているだろう。

15位:守田英正(日本代表)
生年月日:1995年5月10日(28歳)
最新市場価値:1200万ユーロ(約16.8億円)
所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル)
23/24リーグ戦成績:14試合1得点3アシスト

 森保一監督率いる日本代表で不動のレギュラーを務める守田英正が、アジア人市場価値ランキングで15位にランクインした。

 2022年夏にポルトガルの強豪スポルティングCPに加入した守田は、若き名将ルベン・アモリム監督の下で主力に定着。中盤の底でパスを散らす司令塔の役割を担い、攻守両面でチームに欠かせない中心選手として存在感を発揮している。それは日本代表でも同様で、ボランチでコンビを組む遠藤航とともに欠かせないピースとなっている。

 そんな守田の市場価値は上昇を続けており、スポルティングCP加入から1年半で3倍アップの1200万ユーロ(約16.8億円)を記録している。現在28歳の守田は、前回大会を怪我で欠場したこともあって、今回のカタール大会が自身初のAFCアジアカップ出場となる。2022年のカタールワールドカップで躍動した田中碧が不在の中で、その重要性は過去最高レベルで高まっていると言えるだろう。

14位:遠藤航(日本代表)
生年月日:1993年2月9日(30歳)
最新市場価値:1300万ユーロ(約18.2億円)
所属クラブ:リバプール(イングランド)
23/24リーグ戦成績:15試合1得点0アシスト

 今季のプレミアリーグにて、リバプールは前半戦を首位で折り返した。その名門で主力として奮闘する遠藤航が、アジア人市場価値ランキングで14位にランクインした。

 2023年夏にシュツットガルトからリバプールに加入した遠藤は、12月の上旬までサブ的な立ち位置だったが、レギュラーのアレクシス・マクアリスターが負傷してから定位置を確保。第17節マンチェスター・ユナイテッド戦からの4試合はいずれもハイパフォーマンスで、チームの月間最優秀選手賞に選出されるほどの活躍を披露した。

 そんな遠藤の現在の市場価値は1300万ユーロ(約18.2億円)でこれは自己最高額だ。2月に31歳の誕生日を迎えることを踏まえると、三笘薫や久保建英のような大幅な上昇は見込めないが、リバプールや間もなく開幕するAFCアジアカップカタール2023での活躍次第ではさらなる上昇の可能性もあるだろう。

13位:板倉滉(日本代表)
生年月日:1997年1月27(26歳)
最新市場価値:1500万ユーロ(約21億円)
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ)
23/24リーグ戦成績:7試合2得点0アシスト

 日本代表のディフェンスラインに欠かせない存在となっている板倉滉が、アジア人市場価値ランキングで13位にランクインした。

 板倉は2022年夏に加入したボルシア・メンヒェングラートバッハで不動のレギュラーに定着しており、怪我と出場停止を除けば全試合に出場している。守備では対人の強さ、攻撃面ではドリブルでの持ち上がりで相手のプレスを剥がすなど、ブンデスリーガというハイレベルなリーグでも持ち味を発揮。ビッグクラブへのステップアップも噂されるほどのパフォーマンスを披露している。

 この活躍から板倉の市場価値は上昇を続けており、今季開幕から約2ヶ月が経過した昨年10月に自己最高額となる現在の1500万ユーロ(約21億円)を叩き出した。しかし、これが発表された直後に足首を手術して戦列を離脱。AFCアジアカップカタール2023への出場も危ぶまれたが、無事に日本代表メンバーに名を連ね、6日に所属するボルシア・メンヒェングラートバッハの練習試合で実戦復帰を果たした。本大会出場も問題なさそうだ。

12位:菅原由勢(日本代表)
生年月日:2000年6月28(23歳)
最新市場価値:1500万ユーロ(約21億円)
所属クラブ:AZ(オランダ)
23/24リーグ戦成績:16試合0得点4アシスト

 2022年のカタールワールドカップ後から日本代表の不動の右SBに定着している菅原由勢が、アジア人市場価値ランキングで12位にランクインした。

 2020年7月にAZに加入した菅原は1年目から少しずつ出番を増やし、3季目の2021/22シーズンからは不動のレギュラーに定着した。本職の右SBだけでなく、高い攻撃面での貢献度が期待されて右WGでも起用されるなど幅を広げ、今季はクラブの欧州大会の最多出場試合数記録を更新。セットプレーのキッカーも任されるなど、エールディビジ屈指のライトバックに成長を遂げた。

 この活躍ぶりを受けて菅原の市場価値は上昇を続けており、今季だけでも650万ユーロ(約9.1億円)から1500万ユーロ(約21億円)の大幅アップとなった。現在23歳と伸びしろ十分で、A代表では自身初の国際大会となるAFCアジアカップでも大きな期待がかかる。

11位:古橋亨梧(日本代表)
生年月日:1995年1月20(28歳)
最新市場価値:1500万ユーロ(約21億円)
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
23/24リーグ戦成績:22試合8得点3アシスト

 昨季のスコティッシュ・プレミアシップで得点王やMVPなどの個人タイトルを総ナメした古橋亨梧が、アジア人市場価値ランキングで11位にランクインした。

 昨季リーグ戦+プレーオフで決めた27ゴールは欧州リーグでの1シーズンにおける日本人最多得点記録だ。驚異的な得点力でセルティックを数々のタイトルに導き、今季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でラツィオ戦とアトレティコ・マドリード戦でゴールを記録。昨季ノーゴールに終わった雪辱を果たした。

 この欧州大会の活躍もあって、昨年12月に古橋の市場価値は自己最高額となる1500万ユーロ(約21億円)に更新した。しかし、間もなく開幕するAFCアジアカップカタール2023の日本代表メンバーから落選。チームメイトの前田大然や旗手怜央がメンバーに名を連ねた一方で、一昨年のカタールワールドカップに続き悔しい結末となった。

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