J1最高額は誰だ!? Jリーガー市場価値ランキング11〜20位。今季新戦力の順位は?【2024年最新版】

【写真:Getty Images】

 明治安田Jリーグの2024シーズンが開幕した。J1リーグで最も高い市場価値を持つのはどの選手なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングを紹介する。※市場価値は2月22日時点。価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠。
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●20位:森島司(名古屋グランパス)

生年月日:1997年4月25日
市場価値:140万ユーロ(約1億9600万円)
2023リーグ戦成績:32試合2得点1アシスト

 Jリーガー市場価値ランキングで20位にランクインしたのは、昨夏にサンフレッチェ広島から名古屋グランパスに移籍したMF森島司だ。市場価値140万ユーロ(約1億9600万円)と評価されている。

 2016年に高卒ルーキーとして広島でプロキャリアをスタートさせた森島は、主力として定着し始めた2019シーズン中盤戦以降に市場価値を急上昇させた。シーズン開幕前に20万ユーロ(約2800万円)だった市場価値は閉幕後に120万ユーロ(約1億6800万円)まで伸び、以降は100万ユーロ(約1億4000万円)以上の金額を概ね維持し続けている。

 2023年夏にサウジアラビアのアル・タアーウンに移籍したマテウスの穴を埋めることを期待されていた森島は、23節に名古屋でデビューしてからリーグ戦全試合に出場し、優れた攻撃センスでチャンスを創出していった。2024シーズンは副キャプテンに任命されており、彼への信頼の大きさがうかがえる。今季の名古屋のキーマンになることも予想される森島はまだ26歳であり、今後の活躍によっては市場価値がさらに伸びていく可能性もあるだろう。

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●19位:ピエロス・ソティリウ(サンフレッチェ広島)

生年月日:1993年1月13日
市場価値:140万ユーロ(約1億9600万円)
2023リーグ戦成績:19試合4得点0アシスト

 ランキングの19位に入ったのは、サンフレッチェ広島に所属するキプロス代表FWピエロス・ソティリウだ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもプレー経験があり、2021/22シーズンにブルガリア1部リーグで得点王となった実績を持つソティリウは2022年8月に広島に加入した。

 加入初年度はJリーグYBCルヴァンカップ決勝戦でセレッソ大阪に対して2ゴールをあげて優勝に大きく貢献し、大きなインパクトを残すことができた。しかし2023シーズンのソティリウは負傷離脱を繰り返し、プレー時間を伸ばすことができずに19試合出場4ゴールの成績でシーズンを終えることとなる。それにより広島加入当初220万ユーロ(約3億800万円)だった市場価値は現在下降傾向にあり、140万ユーロ(約1億9600万円)まで下落してしまっている。

 2024シーズンは本来の得点力を発揮したいところだが、浦和レッズとの開幕戦では大橋祐紀が獲得したPKを外してしまう。ソティリウは守備面での貢献は大きかったものの、幸先の良いスタートとはならなかった。データサイト『transfermarkt』によるとソティリウ獲得には200万ユーロ(約2億8000万円)の移籍金が投じられている。3シーズン目こそは金額に見合った活躍ができるか。

●18位:マテウス・ペイショット(ジュビロ磐田)

生年月日:1995年11月16日
市場価値:150万ユーロ(約2億1000万円)
2023リーグ戦成績:30試合6得点4アシスト(ブラジル1部、2部合計)

 市場価値150万ユーロ(約2億1000万円)で18位にランクインしたのは、今冬にジュビロ磐田へ加入したブラジル人FWマテウス・ペイショットだ。ペイショットはクラブ唯一の市場価値100万ユーロ(約1億4000万円)超の選手となっている。大物助っ人として彼にかかる期待は大きい。

 ペイショットは母国ブラジルの複数クラブでプレーし、2021年7月にウクライナのFCメタリスト・ハルキウ(当時国内2部)に移籍。加入後のリーグ戦で抜群の得点力を発揮し、16試合に出場して14ゴールをあげてリーグ得点王となった。そんなペイショットの市場価値は2021年12月に自己最高額の150万ユーロとなり、現在までその金額を維持し続けている。

 強靭なフィジカル能力を持つペイショットは得点のみならずポストプレーのターゲットマンとしても貢献できる選手である。ヴィッセル神戸との2024シーズン開幕戦では1点ビハインドの後半から投入され、空中戦に競り勝ちボールを収めるシーンをいくつも見せるなど、ポテンシャルを発揮し、試合の流れに変化をもたらす上で大きな役割を担った。Jリーグによりフィットすることができれば活躍が大いに期待できるだろう。

●17位:ネタ・ラヴィ(ガンバ大阪)

生年月日:1996年8月25日
市場価値:150万ユーロ(約2億1000万円)
2023リーグ戦成績:27試合0得点0アシスト

 ガンバ大阪に所属するJリーグ初のイスラエル人選手、ネタ・ラヴィが市場価値150万ユーロ(約2億1000万円)でランキングの17位につけている。

 イスラエルの名門マッカビ・ハイファの育成組織出身のラヴィは2015年7月にトップチーム昇格を果たし、その後は同クラブの主力としてタイトル獲得に大きく貢献していく。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場やイスラエル代表への選出によって国際舞台でのプレー経験も豊富だ。

 ガンバ大阪では2023シーズン開幕戦でデビューし、すぐさまサポーターの心を掴んでいくこととなる。巧みな配球によって味方の攻撃を活性化させるのみならず、守備面でもボール回収能力の高さを発揮する。ボールキープ力やドリブルでの前進も目を見張るものがあり、MFとして優れた能力を持つ選手だ。

 ラヴィの市場価値最高金額はマッカビ・ハイファ所属時に記録した180万ユーロ(約2億5200万円)で、現在はそこからやや下落した金額となっている。しかしラヴィはまだ27歳と金額が頭打ちになる年齢ではなく、自身の能力の高さは確かなだけに、今後の活躍次第で市場価値が上昇していく可能性もあるだろう。

●16位:チアゴ・サンタナ(浦和レッズ)

生年月日:1993年2月4日
市場価値:160万ユーロ(約2億2400万円)
2023リーグ戦成績:38試合12得点1アシスト(J2)

 今冬に清水エスパルスから浦和レッズへ移籍したFWチアゴ・サンタナが市場価値160万ユーロ(約2億2400万円)で16位にランクインしている。ブラジル人のサンタナが自己最高金額を記録したのはエスパルス在籍時、14ゴールをあげてJ1得点王となったばかりの2023年1月のことである(180万ユーロ/約2億5200万円)。

 ポストプレーでも抜群の強さを発揮し、強烈な威力のヘディング、精度の高いフリーキックもあわせ持った万能型FWのサンタナは、エスパルスがJ2を戦うこととなってからも得点を重ねていく。年齢も30歳を超えたが市場価値が自己最高金額から大きく下がることはなく、依然として高い評価を得ていることがうかがえる。

 2023シーズンの浦和には2桁得点者がおらず、8ゴールをあげたチーム内得点王のホセ・カンテは現役を引退し、ストライカーの補強が必須となっていた。その状況で加入したのがサンタナである。サンフレッチェ広島との2024シーズン開幕戦では相手DF陣に封じられ、枠内シュート0本と悔しい結果に終わってしまったここから自らの価値を改めてJ1の舞台で示すことができるか。

●15位:細谷真大(柏レイソル)

生年月日:2001年9月7日
市場価値:160万ユーロ(約2億2400万円)
2023リーグ戦成績:34試合14得点0アシスト

 ランキングの15位に入ったのは、日本代表としてAFCアジアカップ2023にも出場した柏レイソルのFW細谷真大だ。市場価値160万ユーロ(約2億2400万円)と評価されている。

 柏レイソルの育成組織出身の細谷は第2種登録選手として2019年にJリーグデビューを果たし、2020年にトップチーム昇格となった。トップチーム初年度の成績はリーグ戦2試合出場0得点で、その間に市場価値の大きな変動は無かったが、翌2021シーズンから出場機会を得て金額を上昇させていくことになる。

 細谷はスピードと強いフィジカルを武器に年々得点数を伸ばしていき、2023シーズンは高い決定力を発揮してリーグ5位タイとなる14ゴールでフィニッシュした。また、守備面でもスピードを活かした果敢なプレスによる貢献は大きい。

 細谷は柏のエースとして急成長を遂げ、市場価値も右肩上がりに上昇している。年齢もまだ23歳と若く、クラブや日本代表での活躍次第では今後も金額が上昇していくことも予想される。

●14位:中島翔哉(浦和レッズ)

生年月日:1994年8月23日
市場価値:160万ユーロ(約2億2400万円)
2023リーグ戦成績:6試合1得点0アシスト(J1)

 市場価値160万ユーロ(約2億2400万円)で14位にランクインしたのは、サッカー元日本代表のMF中島翔哉だ。中島は見る者を魅了する圧倒的なドリブルスキルを武器にヨーロッパで市場価値を急上昇させ、カタールのアル・ドゥハイル在籍時の2019年5月に自己最高金額となる2500万ユーロ(約35億円)と評価された。

 しかしその後はヨーロッパや中東のクラブを転々とするも大きな実績を残すことができずに市場価値を下落させていくこととなる。2023年7月に夏の目玉補強として浦和に加入して背番号10を託されたが、負傷の影響により先発出場は1試合にとどまってしまった。

 サンフレッチェ広島との2024シーズン開幕戦では後半に途中出場するが、プレー時間が限られていたこともありチャンスに関わることができなかった。唯一無二のボールタッチや卓越したスキルを昨シーズン終盤には見せていただけに、今季で巻き返しをはかり市場価値も再浮上に転じさせたいところだ。

●13位:アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)

生年月日:1993年9月15日
市場価値:160万ユーロ(約2億2400万円)
2023リーグ戦成績:34試合22得点4アシスト

 13位にランクインしたのは横浜F・マリノスのエースストライカー、アンデルソン・ロペスだ。ロペスは中国スーパーリーグでのプレーを経て加入したマリノスでの活躍で価値を上昇させており、自己最高額となる160万ユーロ(約2億2400万円)を記録している。

 2023シーズンのロペスはゴールを量産し、34試合出場22得点でヴィッセル神戸の大迫勇也とともにJ1得点王となった。活躍は国内の試合のみならず、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16のバンコク・ユナイテッド戦では後半アディショナルタイムに相手GKの逆をつくPKを冷静に決めてクラブ史上初のベスト8進出に大きく貢献している。

 ロペスは2024シーズンから背番号10を背負うこととなり、より一層の活躍が期待されていることがうかがえる。シーズン開幕戦となった東京ヴェルディ戦でもPKを決めて幸先の良いスタートを切った。今季もゴールを量産し、市場価値の自己最高額を更新することができるか。

●12位:エリキ(町田ゼルビア)

生年月日:1994年7月18日
市場価値:170万ユーロ(約2億3800万円)
2023リーグ戦成績:30試合18得点6アシスト(J2)

 サッカーU-23ブラジル代表でのプレー経験を持つFC町田ゼルビアのFWエリキが市場価値170万ユーロ(約2億3800万円)で12位にランクインしている。

 エリキの価値はブラジルのゴイアスEC在籍時の2015年9月に自己最高額となる400万ユーロ(約5億6000万円)まで上昇した。しかし2016年1月にパルメイラスへ移籍してからは出場機会を減らしたことによって金額は下落していく。2019年8月の横浜F・マリノス移籍以降は市場価値200万ユーロ(約2億8000万円)前後で推移していくこととなった。

 3シーズンぶりにJリーグへ復帰したエリキは、町田で抜群のパフォーマンスを発揮した。爆発的なスピードとドリブル、優れたテクニックによって30試合出場18ゴール6アシストの活躍を見せる。クラブのJ2優勝に大きく貢献し、負傷によって32節以降は欠場を強いられていたにもかかわらずJ2のMVPにも選出された。昨季躍進の立役者が怪我から復帰し、J1でもゴールを量産できるか注目だ。

●11位:キャスパー・ユンカー(名古屋グランパス)

生年月日:1994年3月5日
市場価値:170万ユーロ(約2億3800万円)
2023リーグ戦成績:33試合16得点3アシスト

 市場価値170万ユーロ(約2億3800万円)でJ1リーグ市場価値ランキングの11位にランクインしたのは、名古屋グランパスのキャスパー・ユンカーだ。世代別デンマーク代表に選出された経験を持つユンカーは、ノルウェーのFKボデ/グリムトで2020シーズンに27ゴールをあげてリーグ得点王となっており、2021年4月に浦和レッズに移籍した際にも多くのゴールを奪うことを期待されていた。

 しかし浦和では怪我による欠場の影響もあり、2021シーズンに9ゴール、2022シーズンに7ゴールと、年間を通してリーグ戦の得点が2桁に届かず。この間に市場価値も自己最高額の200万ユーロ(約2億8000万円)から160万ユーロ(約2億2400万円)にまで下落してしまった。

 それでも、ユンカーは2023シーズンに期限付き移籍で加入した名古屋グランパスで得点力を取り戻していく。巧みなポジショニングと抜け出し、高いシュート能力を発揮してゴールを量産し、J1得点ランキング3位となる16ゴールでフィニッシュした。この活躍によって市場価値も現在の170万ユーロ(約2億3800万円)まで持ち直すこととなる。2024年冬に名古屋へ完全移籍となったユンカーは、新シーズンも得点を重ねていくことができるか。

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