アルビレックス新潟歴代最高助っ人は? 出場試合数ランキング 1~10位。クラブの歴史を築き上げた外国籍選手たち

【写真:Getty Images】

●6〜10位

 31年目のシーズンを終えたJリーグでは、これまでにさまざまな選手がピッチに立ってきた。長い歴史で多くの助っ人が来日し、クラブの成功・発展に力を尽くして、さらにはレジェンドとなって愛された選手も多くいる。今回は、アルビレックス新潟に所属した選手で最も多くJリーグの試合に出場した外国人選手を紹介する。※成績はJリーグ通算

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10位:キム・ジンス(韓国)
生年月日:1992年6月13日
Jリーグ通算出場数:66試合
在籍時期:2012-14

9位:ブルーノ・ロペス(ブラジル)
生年月日:1986年8月19日
Jリーグ通算出場数:73試合
在籍時期:2011-13

8位:マルクス(ブラジル)
生年月日:1974年2月25日
Jリーグ通算出場数:77試合
在籍時期:2002-03

7位:ミシェウ(ブラジル)
生年月日:1982年1月21日
Jリーグ通算出場数:83試合
在籍時期:2010-12

6位:チョ・ヨンチョル(韓国)
生年月日:1989年5月31日
J リーグ通算出場数:84試合
在籍時期:2009-11,2019

 アルビレックス新潟の外国人選手出場試合数ランキングの6位は、日本でプロキャリアをスタートさせた元韓国代表、チョ・ヨンチョルだ。背番号9を背負い前線で躍動、2010 シーズンは11ゴールを記録した。復帰を果たした2019 シーズンは5試合の出場にとどまり、翌シーズンに惜しまれながらクラブを退団した。

 ジェフユナイテッド千葉から2010シーズンに加入したミシェウが7位にランクイン。2012シーズンまで83試合に出場している。チーム屈指のテクニシャンは味方を活かし、攻撃を活性化させた。

 8位のマルクスはJリーグ通算77試合に出場している。マルクスの特筆すべき点はその得点力で、2003シーズンは32ゴールを記録している。在籍2シーズンで奪った 51得点は、クラブの歴代外国人選手の通算得点数で2位に位置する。

 9位にランクインしたのは通算 73 試合出場のブルーノ・ロペス。期限付き移籍で 2011シーズンより3シーズンプレーした。クラブがJ1残留争いの渦中にいた2012シーズンの最終節コンサドーレ札幌戦、ブルーノ・ ロペスは2ゴールを決め、「奇跡の逆転残留」に貢献した。サポーターに忘れられない印象を残した選手である。

 アルビレックス新潟の外国人選手出場試合数ランキングの10位は、韓国代表のキム・ジンスである。2012シーズンからの3年間で66試合に出場している。SBとして攻撃の起点となり、効果的なパスをいくつも供給した。

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●5位:ファビーニョ(ブラジル)

生年月日:1973年6月26日
Jリーグ通算出場数:104試合
在籍時期:2003-06

 アルビレックス新潟の歴代外国人選手出場数で5位にランクインしたのは、ブラジル人のファビーニョだ。2002シーズンに大分トリニータのJ1昇格に貢献し、その翌シーズンにアルビレックス新潟に加入した。2006年までの4シーズンで計104試合に出場している。

 アルビレックス新潟はファビーニョの加入当時J2を戦場としており、移籍後初年度ながらもファビーニョは28試合に出場して9得点をマーク、クラブのJ1初昇格に貢献した。背番号9を背負ったブラジル人はJ1の舞台でもチームの中心として躍動し、持ち前のスピードを活かした鋭いカウンターでゴールを奪った。在籍4年で30ゴールを記録している。

 ファビーニョは契約満了によりアルビレックス新潟を退団し、ベガルタ仙台でもプレーした。2009年からおよそ2年間は、アルビレックス新潟のサッカースクールでコーチを務め、引退後もクラブに貢献していた。

●4位:マルシオ・リシャルデス(ブラジル)

生年月日:1981年11月30日
Jリーグ通算出場数:107試合
在籍時期:2007-2010

 母国ブラジルで多くのクラブを渡り歩き、2007年に新潟の地を踏んだマルシオ・リシャルデスが4位となっ ている。2010シーズンまで、計107試合に出場した。

 司令塔としてチームを牽引した攻撃的MFは中盤で攻撃の起点となり、自らも多くのゴールを決めた。とりわけ2010シーズンは26試合の出場で16得点を記録し、アルビレックス新潟からは初となるJリーグベストイレブンに選出された。優れたテクニックと、急激にボールが落ちる華麗なフリーキックで数々の劇的ゴールを演出し、多くのサポーターを沸かせた。

 その中でも今なお多くのJリーグファンの語り種になっているのが2010年のベガルタ仙台とのアウェイマッ チだ。アルビレックス新潟は先制点を許すも、マルシオ・リシャルデスのハットトリックによって劇的な勝利を収めた。しかもPK、フリーキック、コーナーキックと、セットプレーのみでこれを成し遂げたのだから驚きだ。得点能力の高さやセットプレー以外にも、豊富な運動量を活かした中盤でのハードワークも印象的であった。

 2011シーズンからは活躍の場を浦和レッズへ移し、2014シーズンをもって同クラブを契約満了によって退団した。

●3位:エジミウソン(ブラジル)

 3位にランクインしたのが、2004年から2007年までアルビレックス新潟でプレーしたエジミウソンだ。4シーズンで J リーグ116試合に出場している。

 アルビレックス新潟のJ1初参戦イヤーとなった2004年に加入し、背番号10を背負ったエジミウソンの特徴はその得点力で、在籍した全シーズンで二桁得点を記録している。エジミウソンは通算62得点をあげたが、これはクラブの歴代外国人最多得点記録でもある。とりわけ、19得点をマークした2007シーズン、 クラブは歴代最高順位となる6位フィニッシュを果たしており、エジミウソンはクラブの躍進に大きく貢献した。

 アルビレックス新潟の歴史を作ったレジェンド選手であるエジミウソンは、アルビレックス新潟を退団した後も、 2017年に不調に苦しむ古巣に対して激励のメッセージを送るなどして、クラブを気遣う一面を見せる。今なおサポーターの印象に強く残っている外国籍選手である。

●2位:レオ・シルバ(ブラジル)

生年月日:1985年12月24日
Jリーグ通算出場数:122試合
在籍時期:2013-16

 2013シーズンからアルビレックス新潟でプレーしたレオ・シルバが2位にランクイン。2016シーズンまで計4シーズン、Jリーグで 122試合プレーしていた。

 U-20ブラジル代表歴のあるブラジル人は主にボランチとしてプレーし、豊富な運動量に類い稀なテクニ ックと優れた戦術眼を活かして、高い守備力、攻撃力を発揮した。中でも驚異的なボール奪取能力はレオ・シルバの代名詞で、当時のJリーグにおいてトップレベルであった。2013シーズン、加入1 年目のレオ・ シルバはリーグ 32試合に出場し、リーグ 7 位の躍進に大きく貢献した。アルビレックス新潟に所属していた4シーズンの間にJリーグ優秀選手賞に4度、ベストイレブンに1度輝いている。

 また、レオ・シルバは2023年の引退表明の直前にアルビレックス新潟のクラブ施設を訪問するという義理堅い一面も見せた。レオ・シルバはプレーのみならず、人間性でもサポーターを魅了した選手であった。クラブ史においてサポーターから最も愛された歴代外国籍選手の1人だろう。

●1位:セルジオ(ブラジル)

生年月日:1975年9月19日
Jリーグ通算出場数:127試合
在籍時期:1999-2002

 当時J2に属していたアルビレックス新潟に1999年に移籍してきたブラジル人のセルジオが、アルビレックス新潟における歴代外国人最多出場選手となった。2003年にアビスパ福岡に移籍するまでの計4シーズンの間プレーし、Jリーグ通算127試合に出場した。

 セルジオはセンターバックとしてアルビレックス新潟の守備の中核を担った。セルジオは加入してから年々その出場数を増やし、副キャップを務めた最終シーズンは39試合出場6得点を記録した。サポーターからは「越後の壁」とも称される存在であった。

 セルジオが加入した 1999 年はJ2リーグが始まった年であり、アルビレックス新潟がJリーグに入会した年でもある。セルジオはアルビレックス新潟のJリーグでの歩み出しを支えた選手で、その間に観客入場数を更新していくなどして成長し、J1 で戦う下地を作っていた。セルジオはアルビレックス新潟のJ1初昇格決定の前年に退団したが、彼の貢献がその後のクラブの発展に大きく寄与したと言っても過言ではないだろう。

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