柏レイソル歴代最高助っ人は? 出場試合数ランキング1~10位。クラブの歴史を築き上げた外国籍選手たち

【写真:Getty Images】

●6〜10位

 31年目のシーズンを終えたJリーグでは、これまでにさまざまな選手がピッチに立ってきた。長い歴史で多くの助っ人が来日し、クラブの成功・発展に力を尽くして、さらにはレジェンドとなって愛された選手も多くいる。今回は、柏レイソルに所属した選手で最も多くJリーグの試合に出場した外国人選手を紹介する。※成績はJリーグ通算

--------------------

9位タイ:ホン・ミョンボ(韓国)
生年月日:1969年2月12日
Jリーグ通算出場数:72試合
在籍時期:1999-2001

9位タイ:マイケル・オルンガ(ケニア)
生年月日:1994年3月26日
Jリーグ通算出場数:72試合
在籍時期:2018-2020

9位タイ:キム・スンギュ(韓国)
生年月日:1990年9月30日
Jリーグ通算出場数:72試合
在籍時期:2020-22

8位:リカルジーニョ(ブラジル)
生年月日:1976年6月24日
Jリーグ通算出場数:83試合
在籍時期:2002-05,2006

7位:ネルシーニョ(ブラジル)
生年月日:1962年12月31日
Jリーグ通算出場数:86試合
在籍時期:1993-95

6位:ヒシャルジソン(ブラジル)
生年月日:1991年8月17日
Jリーグ通算出場数:87試合
在籍時期:2019-21

 6位のヒシャルジソンは、2019シーズンから2021シーズンまでJ1通算87試合に出場した。当時J2を戦場としていた柏レイソルにブラジルから移籍すると、シーズン35試合に出場し、J1昇格に貢献した。そこから2シーズンプレーし、柏レイソルの中盤の要として活躍した。

 7位には86試合に出場したネルシーニョがランクイン。柏レイソルが旧JFLに属していた1993年に加入し、1995年のJリーグ昇格に貢献した。

 8位は計4シーズンを柏レイソルでプレーしたリカルジーニョだ。鹿島アントラーズより復帰した2006シーズンはJ2で32試合8得点を記録。リカルジーニョがその年のJ1昇格に果たした役割は大きい。

 9位には72試合に出場した3選手がランクインしている。

 ケニア人のマイケル・オルンガは爆発的な得点力の持ち主で、2020シーズンは28得点を記録してJ1得点王に輝いた。韓国代表キャプテンを務めたホン・ミョンボは1999年に加入し、3バックの一角としてチームの守備力強化に大きく貢献。ヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)制覇の立役者となる。同じく韓国代表のキム・スンギュは2020シーズンから加入し、2022年に退団するまで日本代表の中村航輔や世代別日本代表の佐々木雅士と激しい守護神争いを繰り広げた。

<a href="https://www.footballchannel.jp/2023/12/23/post524675/" target="_blank" rel="noopener">柏レイソル歴代最高助っ人は? 出場試合数ランキング1~10位 全選手紹介</a>
<a href="https://www.footballchannel.jp/2023/12/23/post524675/6/" target="_blank" rel="noopener">柏レイソル歴代最高助っ人は? 出場試合数ランキング1位</a>
<a href="https://www.footballchannel.jp/2023/12/23/post524675/5/" target="_blank" rel="noopener">柏レイソル歴代最高助っ人は? 出場試合数ランキング2位</a>

●5位:ジョルジ・ワグネル(ブラジル)

生年月日:1978年11月17日
Jリーグ通算出場数:91試合
在籍時期:2011-13
 
 ジョルジ・ワグネルはブラジル、ロシア、スペインでのプレーを経て2011シーズンに柏レイソルに移籍して来た。そこから2013シーズンまで、Jリーグ通算91試合に出場し、柏レイソル歴代外国人選手の出場試合数で5位にランクインしている。

 ジョルジ・ワグネルの左足は「黄金の左足」と称され、セットプレーにおいて対戦相手の脅威となり、強烈なインパクトをJリーグに残した。移籍後すぐの2011シーズン清水エスパルスとの開幕戦、ジョルジ・ワグネルはその左足による直接フリーキックによっていきなりゴールを決める。その他にも「黄金の左足」によって多くのゴールが生み出された。2011シーズンはJ1で11ゴールを記録し、クラブのJ1初優勝の立役者の一人となる。

 この優勝以降、柏レイソルは黄金期を迎え、ジョルジ・ワグネルも退団までにタイトルを獲得していく。この時代のJリーグを代表する選手の一人であった。

●4位:フランサ(ブラジル)

生年月日:1976年3月2日
Jリーグ通算出場数:102試合
在籍時期:2005-10

 ブラジル代表歴を持つフランサが柏レイソルにやって来たのは、2005年のことだった。そこから2010シーズンまで在籍し、Jリーグ通算102試合に出場している。

 バンダナがトレードマークであったフランサは「魔術師」の異名で呼ばれ、類まれなボールコントロール技術で多くのサッカーファンを魅了した。その象徴とも言えるのが2008年J1第20節浦和戦におけるセンセーショナルなゴールで、それは多くのJリーグサポーターの記憶に刻まれている。フランサはチャンスメイクに秀でた選手であったが、このゴールをはじめとして他にも多くのゴールを決め、得点力もあわせ持った選手であった。

 プレーのみならずゴールパフォーマンスのダンスも印象的だった。ゴールの後にサポーターと共に踊り、まさにサポーターと相思相愛の関係にあったことがわかる。

 引退後は日本に住み、国内企業に勤めるなどしており、日本に対する愛情を口にする一面も見せる。

●3位:レアンドロ・ドミンゲス(ブラジル)

生年月日:1983年8月24日
Jリーグ通算出場数:107試合
在籍時期:2010-14

 クラブにいくつものタイトルをもたらしたレアンドロ・ドミンゲスが、柏レイソルの歴代外国人選手の中で3位の出場数となっている。2010シーズンよりブラジルから柏に活躍の場を移したレアンドロ・ドミンゲスは、その在籍中にJ1や天皇杯などのタイトル獲得に大きく貢献し、2010年代前半に柏レイソル黄金期を築いた選手の一人であった。

 かつて柏レイソルで背番号10を与えられ、チームメイトからも「キング」と称されたブラジル人は、司令塔として多彩な攻撃バリエーションで相手ゴールを数多く脅かした。2011シーズンにはJリーグ15ゴールを記録し、リーグ最優秀選手に選出されるなど、その驚異的なパフォーマンスは他クラブのサポーターをも驚嘆させた。また、横浜FCに在籍していた2019シーズンにクラブのJ1昇格に貢献していた姿も印象的だ。

 2013シーズン以降は怪我の影響もあり出場機会を減らし、数字としての結果を残すことが難しくなった。しかしそれでも、レアンドロ・ドミンゲスを「柏レイソル史上最高の10番」に推す声も今なお少なくないだろう。

●2位:マテウス・サヴィオ(ブラジル)

生年月日:1997年4月15日
Jリーグ通算出場数:108試合
在籍時期:2019-

 現在も柏レイソルに在籍しているマテウス・サヴィオが2位にランクイン。U-20ブラジル代表歴のあるマテウス・サヴィオは、ブラジル、ポルトガルでプレーした後、2019年夏に柏レイソルに移籍した。

 背番号10を背負い、熱いハードワークと魅惑的なテクニックによって見る者を熱狂させるブラジル人は、2023シーズンも攻守に躍動した。チャンスクリエイトやアシストなど攻撃面のスタッツでJリーグ上位の数字を記録するのみならず、1試合平均のインターセプト数でもリーグ7位につけている。攻守の要となっているマテウス・サヴィオは、他クラブのサポーターにとって厄介きわまりない存在で、フル出場した天皇杯決勝のパフォーマンスも印象的だ。

 PK戦の末、惜しくもこの天皇杯決勝では苦杯を喫したが、今後も柏レイソルに所属してクラブに栄光をもたらしてくれることを多くのサポーターが期待しているだろう。

●1位:クリスティアーノ(ブラジル)

生年月日:1987年1月12日
Jリーグ通算出場数:203試合
在籍時期:2015,2016-21

 ブラジル人のクリスティアーノは、2013年より活躍の場を日本に移し、2015年の期限付き移籍を経て2016年にヴァンフォーレ甲府から柏レイソルに完全移籍した。そこから2021年までJリーグ通算203試合に出場し、柏レイソルにおける歴代外国人最多出場選手となった。

 背番号9を背負ったクリスティアーノはJリーグ通算73得点を記録した。J2を戦うこととなった2019シーズンには19ゴールを記録し、J2優勝、1年でのJ1復帰に大きく貢献。また、ゴールのみならず多くのアシストも創出し、2020シーズンは怪我の影響もあり15試合の出場にとどまるも、7つのアシストを記録している。このシーズンはオルンガがリーグ得点王に輝いたが、クリスティアーノが彼に供給した華麗なアシストの数々はまだ記憶に新しい。

 イエローのユニフォームを身に纏い、柏レイソルで酸いも甘いも経験したクリスティアーノはクラブに対する愛を公言し、またサポーターからも愛される存在であった。現在はヴァンフォーレ甲府でプレーしており、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の舞台でも結果を残した。柏レイソルのみならず、Jリーグを代表する現役外国人選手の一人と言っていいだろう。

<a href="https://www.footballchannel.jp/2023/10/24/post518242/" target="_blank" rel="noopener">J1要チェック! J2で輝く若き逸材10人。Jリーグ“個人昇格”の候補者たちは…</a>
<a href="https://www.footballchannel.jp/jleague-transfer-2024/" target="_blank" rel="noopener">【一覧】Jリーグ移籍情報2024 新加入・昇格・退団・期限付き移籍・現役引退</a>
<a href="https://www.footballchannel.jp/2023/12/12/post523739/" target="_blank" rel="noopener">Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング。人気や育成、成績など各指標からJ1~J3全60クラブを順位化</a>

ジャンルで探す