名古屋グランパス歴代最高助っ人は? 出場試合数ランキング1~10位。クラブの歴史を築き上げた外国籍選手たち

【写真:Getty Images】

 31年目のシーズンを終えたJリーグでは、これまでにさまざまな選手がピッチに立ってきた。長い歴史で多くの助っ人が来日し、クラブの成功・発展に力を尽くして、さらにはレジェンドとなって愛された選手も多くいる。今回は、名古屋グランパスに所属した選手で最も多くJリーグの試合に出場した外国人選手を紹介する。※成績はJリーグ通算
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●6〜10位

10位
マギヌン(ブラジル)
生年月日:1982年3月24日
Jリーグ通算出場数:79試合
在籍時期:2008-10

9位
タリック・ウリダ(オランダ)
生年月日:1974年1月19日
Jリーグ通算出場数:87試合
在籍時期:1998-2002

8位
ウェズレイ(ブラジル)
生年月日:1972年4月19日
Jリーグ通算出場数:117試合
在籍時期:2000-05

7位
ガブリエル・シャビエル(ブラジル)
生年月日:1993年7月15日
Jリーグ通算出場数:122試合
在籍時期:2017-21

6位
マテウス・カストロ(ブラジル)
生年月日:1994年9月11日
Jリーグ通算出場数:131試合
在籍時期:2019-2023

 6位のマテウス・カストロは、今年夏まで名古屋グランパスで活躍して131試合に出場した。加入は2019シーズンだったが、外国人選手枠の都合もあってシーズン後半戦は横浜F・マリノスへ期限付き移籍。復帰した2020シーズンは9得点8アシストを記録して中心選手として活躍すると、2022シーズンから10番を背負った。トップ5入り目前の今年8月にサウジアラビアのアル・タアーウンへ移籍している。

 7位は2017年から2021年にかけてプレーしたガブリエル・シャビエルで、122試合に出場した。8位は外国人選手としてクラブ歴代最多得点記録(81得点)を持つウェズレイで117試合出場。3シーズン連続の20得点超を達成した伝説的ストライカーだ。

 9位にタリック・ウリダは、1998年から2002年にかけてプレーしたオランダ人MF。このランキングの6位〜10位で唯一ブラジル人ではない助っ人である。

 10位のマギヌンは、川崎フロンターレから2008シーズンにやってきたMFで、所属期間は2010シーズンまでの3シーズンだったが、コンスタントに出場してトップ10入り。クラブ史上初のリーグ優勝に貢献した。

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●5位:ジョシュア・ケネディ(オーストラリア)

生年月日:1982年8月20日
Jリーグ通算出場数:133試合
在籍時期:2009-14

 オーストラリア人のジョシュア・ケネディは、長くドイツでプレーしたあと、2009年に名古屋グランパスに加入した。6シーズンにわたって活躍し、133試合に出場している。

 194cmの長身FWであるケネディは、得意の空中戦で圧倒的な強さを発揮し、ヘディングで多くのゴールを記録。名古屋がクラブ史上初のJ1制覇を成し遂げた2010シーズンは17得点で得点王となり、続く2011シーズンも19得点を挙げて、2年連続得点王になった。また、決定力だけでなく、フィジカルを活かしたポストプレーも巧みで、名古屋の攻撃を活性化させたセンターフォワードだった。

 その後は腰痛に悩まされて苦しんだものの、6シーズンで挙げた得点は64得点。これは名古屋の歴代助っ人でウェズレイに次ぐ2位のゴール数だ。Jリーグ初優勝時の主力であり、クラブ史に残るレジェンドである。

●4位:トーレス(ブラジル)

生年月日:1966年8月22日
Jリーグ通算出場数:142試合
在籍時期:1995-99

 Jリーグ創設初期の名古屋グランパスで活躍した助っ人の一人であるトーレスは、5シーズンでリーグ戦142試合に出場した。

 トーレスはブラジルの名門ヴァスコ・ダ・ガマからやってきた助っ人。ブラジル史上最高のDFとも言われるカルロス・アウベルトの息子で、サッカー王国でもよく知られていた選手だ。

 アーセン・ヴェンゲル監督率いる名古屋ですぐに定位置をつかんだトーレスは、187cmの長身で空中戦に強いだけでなく、鋭い先読みで要所を締め、守備の柱として活躍した。典型的なブラジル人とはやや異なり、冷静沈着なタイプで、落ち着いたプレーでチームを後方から支え、すぐにファンの信頼を勝ち取っている。

 また、Jリーグ1年目の1995シーズンには6得点を記録した。センターバックといえば守備の専門という印象が強かった時代から積極的に攻撃参加するスタイルで活躍しており、日本のサッカー界を驚かせたDFとも言えるはずだ。

●3位:ダニルソン(コロンビア)

生年月日:1986年9月6日
Jリーグ通算出場数:144試合
在籍時期:2010-15

 コロンビア人のダニルソンは、2009年に北海道コンサドーレ札幌で日本でのキャリアを始め、J2で1年間活躍したあと、2010年から名古屋グランパスにやってきた。6シーズンにわたってプレーして、144試合に出場している。

 2010シーズン後半戦からレギュラーに定着したダニルソンは、186cm・86kgというフィジカルが最大の特長。抜群のスピードを武器に中盤の広いエリアをカバーできる守備が魅力だった。また、強力な左足のミドルシュートも得意で、J1で優勝した2010シーズンは4得点を決めている。ダニルソンにシュートを打たれないために相手の守備が距離を詰めてくることからチャンスが拡大するケースも多くあった。

 ダニルソンは、名古屋がJリーグ初優勝を成し遂げた2010シーズンのJリーグベストイレブンにも選出された。ファンにとって思い出深い助っ人の一人だろう。

●2位:ドラガン・ストイコビッチ(セルビア)

生年月日:1965年3月3日
Jリーグ通算出場数:184試合
在籍時期:1994-2001

 ドラガン・ストイコビッチは、名古屋グランパスのレジェンドであり、Jリーグの歴史でも最大級のインパクトを与えた助っ人だろう。今年首位を譲ったものの、184試合出場は名古屋の歴史で外国人選手として2番目に多い数字だ。

 1994年夏にフランスのマルセイユから名古屋にやってきたストイコビッチは、デビュー戦となったサンフレッチェ広島戦の開始18分で退場するという最悪のスタートだった。しかし、ファンを失望させたのはほんの一瞬で、センス抜群のパス、華麗なボールタッチなど、あらゆるアクションに華があり、敵味方問わず、観る者を魅了するようになっている。

 特に1995シーズンはリーグ戦で15ゴールを決めて、年間最優秀選手賞を受賞。ベストイレブンはこのシーズンを含めて3度受賞しており、Jリーグを代表する選手として8シーズンにわたって名古屋でプレーした。

 現役引退後は監督として名古屋に戻ってきて、2010年にはクラブ史上初のJリーグ優勝を達成。選手時代に届かなかったリーグタイトルをもたらしたレジェンド中のレジェンドだ。

●1位:ミッチェル・ランゲラック(オーストラリア)

生年月日:1988年8月22日
Jリーグ通算出場数:206試合
在籍時期:2018-

 オーストラリア人のミッチェル・ランゲラックは、ボルシア・ドルトムントやシュトゥットガルトといったドイツのクラブでゴールを守ったあと、2017/18シーズンにスペインのレバンテに所属し、2018シーズンに名古屋グランパスに加入している。

 名古屋ですぐに定位置を獲得したランゲラックは、レジェンドである楢崎正剛の現役引退に伴い、2年目の2019シーズンから背番号「1」でプレーした。絶体絶命のピンチを神がかり的なセーブで救ったことも多く、2021シーズンには9試合連続無失点という偉業を達成。シジマールが持っていたJ1最長無失点記録を823分に更新し、ゴール前で圧倒的な存在感を放っている。

 2023シーズンの第13節・鹿島アントラーズ戦に出場したことでドラガン・ストイコビッチの記録を抜き、名古屋の外国人選手としての最多出場記録を更新した。在籍6年目、35歳となったいまも安定感は抜群で、2020シーズン、2021シーズンに続き、今季もJリーグ優秀選手賞を受賞している。

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