清水エスパルス歴代最高助っ人は? 出場試合数ランキング1〜10位。クラブの歴史を築き上げた外国籍選手たち

【写真:Getty Images】

31年目のシーズンを終えたJリーグでは、これまでにさまざまな選手がピッチに立ってきた。長い歴史で多くの助っ人が来日し、クラブの成功・発展に力を尽くして、さらにはレジェンドとなって愛された選手も多くいる。今回は、清水エスパルスに所属した選手で最も多くJリーグの試合に出場した外国人選手を紹介する。※成績はJリーグ通算

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10位:ヴァウド(ブラジル)
生年月日:1992年2月10日
Jリーグ通算出場数:70試合
在籍時期:2020-22

9位:オリバ(アルゼンチン)
生年月日:1971年9月26日
Jリーグ通算出場数:72試合
在籍時期:1996-98

8位:ファン・ソッコ(韓国)
生年月日:1989年6月27日
Jリーグ通算出場数:77試合
在籍時期:2018-20

7位:トニーニョ(ブラジル)
生年月日:1965年3月23日
Jリーグ通算出場数:79試合
在籍時期:1992-95,96

6位:ミッチェル・デューク(オーストラリア)
生年月日:1991年1月18日
Jリーグ通算出場数:89試合
在籍時期:2015-18

 6位のミッチェル・デュークは、2015年から2018年の4年間で89試合に出場したオーストラリア人FW。本職ではないウィングでの起用や、大きなケガなどに悩まされる時期もあったが、持ち前の運動量や献身的なプレーにより多くのサポーターに支持された。

 7位のトニーニョは、1992年から1996年にかけて79試合に出場したブラジル人FW。本来のポジションであるFWではなく、攻撃的MFを務めることも多かったが、それでも1994年にはクラブ史上初のハットトリックを記録。その年は前期だけで16得点とゴールを量産し、チームの優勝争いに大きく貢献した。

 8位のファン・ソッコは、2018年から2020年の3年にわたり77試合に出場した韓国人DF。183cmの長身をいかし、ディフェンスリーダーとして活躍した。加入1年目の2018年には、清水エスパルスを5年ぶりのJ1ひと桁台(8位)まで押し上げ「WONDERプレイヤー賞」(清水の年間ベストプレーヤー)も受賞している。

 10位には昨季まで在籍していたヴァウド。9位には清水エスパルス唯一のアルゼンチンで、2度の在籍経験もあるフェルナンド・ニコラス・オリバが入っている。

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●5位:カルフィン・ヨン・ア・ピン(オランダ)

生年月日:1986年7月18日
Jリーグ通算出場数:93試合
在籍時期:2011-15

 カルフィン・ヨン・ア・ピンは、2011年から2015年までの5シーズンで、93試合に出場したオランダ人DF。今回のランキングでは、唯一の欧州国籍の選手としてランクインしている。

 2007年にオランダのU-21代表に選出されると、同年にはオランダの有望株としてUEFA U-21欧州選手権に出場。翌年の2008年には、北京オリンピック出場も果たしている。

 2011年、母国を離れ清水エスパルスに加入すると、ボランチやセンターバック、左サイドバックなどを中心に、持ち前のユーティリティ性の高さを武器に長きにわたりチームに貢献した。

 清水エスパルスを離れたカルフィン・ヨン・ア・ピンは、その後もFC町田ゼルビア、横浜FC、FC岐阜といったJリーグのクラブを渡り歩くことになる。なかでも2017年から5シーズン在籍した横浜FC時代では120試合に出場し、清水エスパルス時代の93試合を大きく上回る数字を残している。

 その後、カルフィン・ヨン・ア・ピンは、2022年に現役を引退している。

●4位:チョ・ジェジン(韓国)

生年月日:1991年7月9日
Jリーグ通算出場数:101試合
在籍時期:2004-07

 チョ・ジェジンは、2004年から2007年の4シーズンにわたり101試合に出場した韓国人FW。その甘いマスクと強烈なミドルシュートを武器に、サポーターから高い人気を誇るストライカーだ。

 2004年夏、前年まで在籍していた韓国のFWアン・ジョンファンと入れちがいの形で清水エスパルスに加入すると、同年の2ndシーズンで12試合7ゴールを記録。移籍1年目から、主力ストライカーとして素晴らしい結果を残した。

 翌2005年こそ9ゴールといまひとつの成績だったものの、2006年は16ゴール、2007年は13ゴールと2年連続2桁ゴールを記録。最終的に清水エスパルスでは通算101試合の出場で45ゴールとチームに大きく貢献した。

 なかでも印象的なのが、185cmの長身をいかしたプレースタイル。ポストプレーでは相手に競り勝つフィジカルの強さで幾度となく決定的な場面を演出し、守備の面でも献身的なプレーでチームのピンチを救った。

●3位:チアゴ・サンタナ(ブラジル)

生年月日:1993年2月4日
Jリーグ通算出場数:102試合
在籍時期:2021-

 チアゴ・サンタナは、2021年から3シーズンにわたり102試合に出場しているブラジル人FWだ。

 チアゴ・サンタナのストロングポイントは、184cm80kgの恵まれた体格から繰り出されるミドルレンジからの豪快なミドルシュート。コーナーキックなどのセットプレーからも高い決定力を誇り、サポーターの胸を踊らせる。、2023年現在も清水エスパルスの絶対的エースストライカーだ。

 清水エスパルス加入1年目からリーグ戦2桁得点に乗せたチアゴ・サンタナだが、やはりハイライトは昨シーズンだろう。開幕前のトレーニングで負傷した影響もありスタートダッシュに失敗したが、復帰後の27試合で14ゴールと爆発。クラブ史上初のJ1得点王を獲得すると同時に、自身初のJリーグ・ベストイレブンにも輝く充実した1年となった。

 今季も38試合に出場し12ゴールと、3年連続でリーグ戦2桁得点を記録。チームは惜しくもJ1昇格を逃すことになったが、来季はよりゴールを量産し、本来あるべき場所にクラブを導いてくれるだろう。

●2位:カルリーニョス・ジュニオ(ブラジル)

生年月日:1994年8月8日
Jリーグ通算出場数:108試合
在籍時期:2020-

 カルリーニョス・ジュニオは、2020年から清水エスパルスの背番号10を背負い、これまで108試合に出場しているブラジル人MFである。

 母国ブラジルだけでなく、スイスでのプレー経験もあるC・ジュニオは、加入1年目からリーグ戦29試合に出場し、10ゴールと2桁ケタ得点を記録。早くもチームにおける攻撃の要として、存在感を示した。しかし、翌2021年、右膝じん帯損傷の大ケガに遭ったことも影響し、21試合に出場し2ゴールに留まる。また2022シーズンも22試合の出場で3ゴールと、本来の力を発揮できずにいた。

 しかし2023年、ついに覚醒の時を迎える。巧みなボールコントロールやMF乾貴士とのコンビネーションから生まれる芸術的なシュートで相手を翻弄。リーグ戦15ゴールは、清水エスパルス加入後としてはキャリアハイの数字となっている。

 その結果、今季のJ2リーグ得点ランキングでは、同じブラジル出身のチームメイトであるチアゴ・サンタナを上回る3位に入った。来季もこの調子を維持し、今度こそチームをJ1の舞台に戻したいところだ。

●1位:サントス(ブラジル)

生年月日:1960年12月9日
Jリーグ通算出場数:160試合
在籍時期:1995-2000

 サントスは、1995年から2000年までの5年半にわたり160試合に出場したブラジルの鉄人MF。本ランキングでは、2位以下に50試合以上の大きな差をつける結果となった。

 サントスは、1992年に鹿島アントラーズでJリーグデビュー。1995年のシーズン途中、清水エスパルスへの移籍を決意した。

 翌年の1996年には、ボランチとしてクラブ初のヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)制覇に大きく貢献。その活躍が認められ、自身もナビスコ杯最優秀選手に選ばれている。また2000年には、クラブ在籍中の活躍や貢献が著しかった選手に贈られる「エスパルス栄誉賞」も受賞した。

 清水エスパルスを退団したサントスは、2002年に「Jリーグ功労選手賞」を受賞。ヴィッセル神戸ザスパクサツ群馬を経て、2003年に現役を引退している。引退後の2005年には、清水エスパルスのヘッドコーチに就任し、クラブの成長に尽力した。

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