スペインとフランスのYouTuber代表がアトレティコ本拠地で激突…人種差別行為で試合が中断するもスペインが勝利

メトロポリターノ

 YouTuberなどインフルエンサーのスペイン代表と同フランス代表の試合『パルティダッソ・デ・YouTubers 5』が12日にアトレティコ・マドリードの本拠地リヤド・エア・メトロポリターノで開催され、インフルエンサー・スペイン代表が2-0で勝利。この試合を主催したスペイン人インフルエンサーDjMaRiiO氏と、主審を務めたテレビタレントで審判の資格も持つクリストバル・ソリア氏のコメントを、13日にスペインメディアの『マルカ』が報じた。

 2022年末にパリで開催された同カード『パルティダッソ・デ・YouTubers 3』では、インフルエンサー・スペイン代表が、フランスサポーターからの激しい敵意に苦しめられ0-2で敗戦。そんななかアトレティコ・マドリードのスタジアムで行われたこの試合では、約30000人のスペイン人サポーターが、プロの試合さながらの熱狂で自国チームを応援した。また、YouTubeやTwitchなどの配信プラットフォームでも多くの視聴者が観戦し、数々の大企業がスポンサーについた。

 そんな試合は、インフルエンサー・スペイン代表が主催者DjMaRiiO氏のPKを含む2ゴールで同フランス代表に勝利。アウェイでの借りを返した。
 
 主催者のDjMaRiiO氏は試合後、「今日は天候も試合の雰囲気も普通とは違った。バスで試合会場に到着してからサポーターが作り出してくれた雰囲気は信じられなかった。それは試合中も同じだった」とサポーターの熱量の高さ感じたと説明。

 続けて「自分たちが勝てのは、スタジアムに来てくれた人たち、そして家からこの試合を見てくれた人達のおかげだよ。この試合で、自分はほとんど何もできなかったけど、ハイライトはPKを決められたこと。君たちみんなのコメント全てを確認するよ」と自チームを応援した人たちに感謝の意を示した。
 
 なお、この試合では観客が熱狂するあまりピッチに向けモノが投げ込まれ、一部の人が人種差別的ジェスチャーをしたことから試合が一時中断。この試合で主審をつとめた、スペインの人気のサッカー番組『エル・チリンギート・デ・フゴネス』などに出演するタレントで、審判としてのキャリアを有するクリストバル・ソリア氏は「ピッチに物を投げこまれたりすることは普通のことになりつつあるようだ。しかし、私を含めた全ての人たちは、サッカーの世界と私たちの社会を取り巻くすべてのことを熟考する必要があると思う」と、節度を持ってサッカーを楽しむ姿勢の重要性に言及した。

【動画】プロの試合さながらのサポーターの熱量。インフルエンサーのスペイン代表と同フランス代表の試合ハイライト

ジャンルで探す